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●「政府は沖縄を分断し、苦渋の判断をさせ続けている」: 「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様ら

2016年01月28日 00時00分06秒 | Weblog


東京新聞の記事【沖縄はずっと苦渋の判断 琉球放送元アナウンサー・川平さん、宜野湾市長選見つめる】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012502000132.html)。

 《琉球放送の元アナウンサー川平朝清(かびらちょうせい)さん(88)=横浜市=は、複雑な思いで見守った。…政府は沖縄を分断し、苦渋の判断をさせ続けている》。

 東京新聞の記事【宜野湾市長に現職・佐喜真氏 新基地を「非争点化」 焦点は参院選に】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201601/CK2016012502000114.html)によると、《名護市辺野古に新基地を建設する計画の争点化を避ける戦術で勝利…。翁長氏が擁立した志村恵一郎氏は新基地建設を最大の争点とし、反対を主張。佐喜真氏は新基地には触れず「普天間の固定化を阻止する」とのみ訴える一方、経済振興など地元の課題に力を入れた。その結果、新基地に関する議論は盛り上がらなかった》……だそうです。
 さらに、東京新聞の記事【出口調査「辺野古反対」56%「政府支持せず」過半数】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201601/CK2016012502000113.html)によると、《沖縄県宜野湾市長選…出口調査では、市内にある米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について、56・0%が「反対」と答え、飛行場の危険性や騒音被害を訴える市民にも辺野古移設への反発が根強いことが浮き彫りになった。「賛成」は33・2%》……だそうです。

 先の辺野古市長選、「辺野古破壊」を主張しない者が当選しました。でも、アベ様らは「世界一危険」とされる普天間飛行場の移設」賛成「辺野古への移設(=辺野古破壊)」賛成、と強弁しています。「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様ら。そんなことを許して恥じぬ、自公・おおさか維新支持者・投票者たち。


   『●消された放射能汚染: 米軍ヘリ墜落ストロンチウム消失事件
   『●『週刊金曜日』(914号、2012年10月5日号)についてのつぶやき
   『●日本国憲法第九条「国権の発動たる戦争と、
     武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」
   『●沖縄では自衛隊入隊の説明会依頼は無し、
       なので、住民基本台帳を閲覧して個人情報を入手
   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの機体に
            ストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
   『●菅義偉官房長官は辺野古破壊の「工事を
     再開させていただく」と表明: 「時間稼ぎ…あまりにも不誠実」
   『●中央公聴会で意見を表明する「公述人」 
     応募者の100%が壊憲法案「反対」…アベ様には一体何%必要?
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に  
                沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
      「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●稲嶺進名護市長「やり方が普通じゃない。
       地方分権の無視だ。法治国家としてやることか」
   『●「今の日本は法治国家ではなく、解釈も放置するし、 
      憲法も放置するし、民意も放置する“放置”国家です」
   『●アベ様らによる辺野古破壊・沖縄差別、
       「対立激化で県民にケガ人が相次ぐ異常事態」
   『●一体どこが法治国家か? アベ様やスガ殿ら
    自公議員(公明も同罪)がやっていることは「傲慢」で沖縄差別
   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
       翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」
   『●「自治と基地」: 翁長雄志沖縄県知事 
      「日本に、本当に地方自治や民主主義は存在するのか」?
   『●「沖縄差別」: アベ様やスガ殿ら
     自公のやっていることは、「とある暴力集団」並みの差別的「暴力犯罪」
   『●「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」でも
        「沖縄は放ったらかし」……アベ様らは、今も、沖縄差別継続中
   『●「翁長雄志沖縄県知事は、県民が「反対」の民意を示せば、
                   アメリカは辺野古移設を諦めると確信」
   『●宜野湾市長選: 直近の沖縄主要選挙で5連敗目をアベ様に
   『●残念な宜野湾市長選:アベ様らによる「住民分断」…
        …「普天間番犬様移設」は「抜本的な負担軽減」に非ず

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012502000132.html

沖縄はずっと苦渋の判断 琉球放送元アナウンサー・川平さん、宜野湾市長選見つめる
2016年1月25日 朝刊


     (多数の穴が開いた首里城周辺=1945年撮影、沖縄県公文書館所蔵)


 「政府は沖縄を分断し、苦渋の判断をさせ続けている」。米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設が争点となった宜野湾市長選。琉球放送の元アナウンサー川平朝清(かびらちょうせい)さん(88)=横浜市=は、複雑な思いで見守った。選挙のたびに基地問題で割れる父祖の故郷。「沖縄にもう新たな基地はいらない」と訴える。 (安藤恭子

 「ここに大きな基地ができて、軍艦が泊まり、飛行機が飛び立つことになる。二百年続くという基地だ。おじいさんはどうしても止めたいんだ」。昨年十二月、大学生と高校生の孫三人を含む家族十一人で名護市辺野古(へのこ)を訪れた川平さんは、青く穏やかな海を前に、基地反対への思いを語った。

 明治期まで四百五十年続いた琉球王朝に仕えた家系の出。敗戦翌年、台湾から沖縄へ戻った。日本軍が司令部壕(ごう)を置いた首里城は跡形もなく、足元に転がる軍靴から人骨がのぞいた。一緒にいた母は「国破れて山河あり、というけれど山河もないわね」と肩を落とした。

 米兵による事件事故も相次ぎ、米国占領に対する県民の不満は高まっていった。米国留学後、琉球放送に入社した川平さんは、取材規制の中で、市民のデモや選挙での革新候補の訴えも報道した。

 一九六〇年代、あるパーティーで、沖縄の最高責任者だったポール・キャラウェイ高等弁務官と話したことがある。「琉球における自治は神話」と公言し、県民の反発を招いた人物だ。本土復帰に批判的な立場から「日本は今、沖縄にいいことを言っているが、どういう所に帰ろうとしているのか、わきまえた方がいい」と皮肉を言われ、川平さんはむっとした。

 七二年の本土復帰後も、米軍基地の全面返還という沖縄の願いはかなわない。さらに今、「世界一危険」とされる普天間飛行場の移設を理由に、辺野古への基地建設が進む。「今考えれば、キャラウェイの言葉は率直だった。本土復帰しても沖縄の自治は限られ、日本は沖縄にずっと苦渋の判断を強いてきた

     (「日本は、沖縄にずっと苦渋の判断を強いてきた」と語る
      川平朝清さん=横浜市青葉区で)

 ♪われらは叫ぶ 沖縄よ われらのものだ 沖縄は 沖縄を返せ 沖縄に返せ

 六十年前の本土復帰運動で歌われた「沖縄を返せ」という歌は、辺野古で座り込む市民らに受け継がれている。変わったのは、訴える相手に米国だけでなく、日本政府も加わったことだ。

 「軍隊がいる所が最も危険というのが、沖縄戦の教訓辺野古に基地ができれば、沖縄は出撃拠点として固定化してしまう。だから歌は、沖縄を、沖縄に返せと言っているんです」


<かびら・ちょうせい> 1927年台湾生まれ。戦後の50年代から沖縄でラジオ局のアナウンサーを務め、米国ミシガン州立大大学院に留学。67年に公共放送「沖縄放送協会」の初代会長に就くなど、沖縄の放送界をリードした。72年の本土復帰とともに東京のNHKに転勤。東京沖縄県人会長などを歴任し、昭和女子大名誉理事・名誉教授。DJのジョン・カビラさん、俳優・キャスターの慈英さんの父。
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