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●『口きかん ~わが心の菊池寛~』読了(4/4)

2009年01月05日 07時55分30秒 | Weblog
【矢崎泰久著、『口きかん わが心の菊池寛~
「甲府は・・・B29が・・・焼夷弾を雨霰と降らせた。・・・最初に逃げたのは軍隊だった・・・方面へ走り去った」(p.212)キャプテンファースト。「支那の人民が日本軍によって虐殺されている実態に菊池は胸を痛めていた。非戦闘員を殺すことに対する疑問を感じていたのである」(p.215)

「エピローグ
物集高量翁百歳の独白」(pp.250-263) にて、「・・・私は今でも、菊池さんの大いなる矛盾、八方破れの人生のありように、拍手喝采したい。・・・ね、愉快ざんしょ。人ってみんな変なんで・・・・・・変だから人なんざんすよ、ああた」。「あとがき」(pp.264-265) にて、「テレビ朝日「徹子の部屋」に三回も招かれ、大いに饒舌ぶりを発揮して、黒柳さんにほとんど発言を許さないほどだった。・・・当時は東京の男性で最も長寿・・・」。著者は「三十年間作り続けた『話の特集』を廃刊して時間ができたので、菊池先生のことだけは書いておきたかった」。
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