南九州採集記

えびの市を中心に昆虫採集、きのこ採集、野鳥撮影な日記
その他日本中への遠征も記録

ハタケシメジ 【食菌記録】

2017-11-26 21:49:41 | きのこ
10日以上前の話だが、大量のハタケシメジの発生を確認してしまった。

周りから見れば(たぶん)冷静に見えただろうが、内心は半端じゃなくテンション上がり、もう踊りだしたいほどだった。



おそらくこの周辺で本種を食べる風習がないのだろう。
朽ちているものも大量に見つかった。

地中に埋もれた木材から発生するきのこ。
たしかに造成地であり、一時木材を積んでおいたりするのにも良さそうな環境であった。



一株根元から掬い取ってみた。



もうこれだけでも今晩の食材としては満足♪


とりあえず冷凍する分&家族の分も考慮し、この3杯分程をかごに入れてお持ち帰り。
基本「食べきれる量」採集を心掛け。



採集当日は時間がなかったことも含め、クリーニングだけして冷凍庫へ。。。。




ワックワク~♪の翌日の夕方。

とりあえずホイルにバター、香りづけに少量のオリーブオイル、醤油を入れて蒸し焼きにしてみた。


数分後ドキドキしながらグリルから取り出してみると。


むわっっっ~~~~・・・・


と香りが放たれた。



ふおおぉぉぉ・・・・



なんて贅沢な瞬間だろうか・・・

この香り

たまら~~~んっ!!



で、肝心のお味のほうだが、


美味い。

が、、、なんか足らない。


もうこれは、

素材が良いのに味を引き出せていないというのが素人ながらにしてわかった。

ようするに「腕」がないのだ。

普段料理をしないやつが素材だけ渡されてもいい料理を作れるわけがない。




と、

いうわけで、翌日。




妻の腕により鍋の具材に



家族みんなでハタケシメジ鍋。
やはり美味かった♪



それでもまだハタケシメジは少量残っていたので、様々な考察を踏まえて3日目、再びホイル焼きにしたところそれなりに満足のいく味を出すことができた。
(なんかホッとした・・・)


きのこ
なんて悩ましい存在なんだろうか。
一つの種類をとっても料理の方法はさまざま。

普段料理しない私でも、わくわく感にかられ料理をしてしまうほどの魔力を秘めている。
(なんかこの文章書いてて変だな。だいぶ頭に菌糸がまわっているようだ。)


結局行きつく先は、

きのこの世界は奥が深い・・・・





ハタケシメジは発生場所を抑えておけば何年か楽しめる

来年も採りにいこ♪



初キマダラカメムシ

2017-11-14 21:48:55 | 半翅目
先日、阿蘇に行った際に建物のガラスに盛んにぶち当たる虫がいたので見てみた。



????


なんだこのカメムシは?
クサギカメムシを一回り大きくしたような雰囲気だが、、、、

多くの疑問を残しつつ帰宅後調べてみると、どうやら

「キマダラカメムシ」

らしい。

大陸からの外来生物。
長崎・九州を中心に分布を広げているようだ。
私自身、ここ数年東日本にいたわけだから、どうりで初めてみるカメムシなわけだ。

「キマダラ」とつく生物にはかっこいい種類が多い(気がする→主観)。

キマダラミヤマカミキリ、キマダララセセリ、キマダラチズガメ・・・など

やはりこのカメムシもなにやらかっこいい斑紋。
「キマダラ」がつくにはふさわしいカメムシだな~と、改めて思った。


ん・・・・・・・っ!?



あああぁぁっ!!???




帰宅後気づいたのだが、

なんてことだ・・・





採集するの

忘れてた・・・・・


ミノタケかな

2017-11-06 22:01:28 | きのこ
仕事中に訪れたある場所で、

「ちょうど良かった~~~!」

と言われ、渡されたのがこれ。




手のひらサイズのきのこ


このきのこはナニモノなのか教えて欲しいとのこと。
ちなみに栗の木から発生。

その場ではわからなかったので、後ほど連絡しま~す。
と安請け合い。



で、仕事を終え帰宅した後いろいろ調べてみた。

ひっくり返してヒダの部分を観てみる。


・・・・・・・・


これは・・・

すごい特徴的だ!




きのこ、と言うと最もポピュラーなのがシイタケの類。
シイタケは放射線状にヒダが発生する。
他にもスポンジのように穴がたくさん空いているイグチという仲間もある。
しかし、このきのこはなにやら迷路状になっているではないか。

これはすぐになんのきのこかわかるかも~!

と・・・



思いきや、

迷宮入りした・・・・w




しかし、なんとかかんとか思いつく所を調べていくうちにあるきのこに行きあたる。

「ミノタケ」

傘の表皮にけっこうな毛が生えているところ、ヒダがしばしば迷路状になる点、他の子実体と癒着する点で本種ではないかと。



と言っても「であろう」程度の同定しかできないため、クライアントには、
「ミノタケか、もしくは近縁種かと」
というようにお伝えした。



あああぁぁ・・・

きのこ

まじで

わからないことだらけだ・・・

マスタケ 食菌記録

2017-11-03 20:11:04 | きのこ
ミズナラ林をさまよっていたら


マスタケを見つけた

葉が落ち、寒々しい林内でこのオレンジ色の物体はとてもよく目立っていた。

そして・・・・発生しはじめ、つまり食べごろである。


ナイフを持っていなかったため、手でもぎ取ってみた。
以外にもきれ~に朽木からはがれてくれた。

その場でにおいをかいでみると、ふわっ・・・・ときのこの良い香りが!!
帰宅途中、料理するのが楽しみで楽しみでたまらなくなる・・・・・

いろいろ調べてみたが、どうやら揚げるのが一般的らしいが、けっこうなんでもいけそうなので、
キノコ料理の定番であるバター炒めにすることにした(楽だしね♪)。


適度な大きさにスライスする。
この際もとても良い香りが漂う・・・・


わくわくしながら、フライパンにGO!!


誤算だったのが、かなりの勢いでバターをマスタケが吸い込んだことだ。
フライパンが焼き付くのを恐れて慌ててバターの追加とオリーブオイルを少々入れた。



醤油で味付けして




できあがり



バターときのこの香りが混ざりかなり良い香りがする・・・
早速食べてみた。

う・・・
うまいっ!!

予想以上でも、以下でもなく、とにかく美味しい。

微妙な表現をしたが、というのもおそらく料理する人の腕によってさらに美味しくなるのではないかと。
普段料理をあまりしない私が作ってこれだけの味であれば、おそらく他の人が扱えばかなりレベルの高い味となりそうだ。


さらに食感だが、きのこの外側の部分はかなり柔らかく良い感じであった。
しかし、中心に近いほど食感はボソボソ感が強くなった。
これは好みや料理の仕方かもしれないが、贅沢だが思い切って中心部分を除いて料理してもよいのかもしれない。


いや~~~しかしこのマスタケ、
総じて美味しいきのこであり、今後出会うのがまた楽しみなきのこだ。
いろいろ料理方法を試してみたい。