AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

863:WILSON AUDIOPHILE

2008年07月27日 | ノンジャンル


 「being slightly warm and never strident」・・・slightlyは「わずかに、いささか」、stridentは「かん高い、耳ざわりな」という意味。なので直訳すると「少しばかり暖かみがあり、けっしてかん高く、耳障りでない」となるのであろうか。

 WILSON AUDIOPHILEが出しているレコードに書かれているその音質に関するコメントの一文である。David A. Wilsonが録音したレコードということで、興味を持ったので中古で購入した。購入額は2,500円。

 ジャケットデザインも繊細で優れたものである。また当然といえば当然かもしれないが、音質もとてもしっかりしている。高音質録音盤にありがちな、これ見よがしな感じもなく、録音された作品の優れた資質を遺憾なく吐露してくれている。

 DEBUSSY BARTOK BRAHMSのVIOLINとPIANOのための曲が収録されている。VIOLIN:DAVID ABEL、PIANO:JULIE STEINBERG。1987年の発売であるから、21年前のレコードである。そのころWILSON AUDIOの主力商品は何だったのであろうか?WATTが出て人気を博していた頃であろうか?

 インターネットで調べたところ、WATTが日本で発売されたのが1987年11月とのことであった。本国ではそれよりも前に発売されているであろうから、やはりWATTがアメリカで人気を博していた頃のレコーディングのようである。モニタースピーカーには当然WATTが使われたのであろう。

 その音質は、どことなく乾いた空気感を感じさせる。そのため、音がくすんだり、重くなったりすることなく、カラッとした印象で、滞りのないスムーズさが心地よい。特にBARTOKの曲などピッタリとその資質とマッチする。

 このWILSON AUDIOPHILEからは何枚ぐらいレコードが出ているのであろうか?あまり枚数は出ていないだろうから中古市場でもたまにしかお目にかかれないかもしれないが、また見かけたら購入してみたい。
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