AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

4403:激坂

2018年04月03日 | ノンジャンル
 顔振峠の上り口はのどかな風景である。右側には「玉宗寺」という名前のお寺がある。小さな川に沿った道が続いている序盤は比較的穏やかである。

 この先に激坂が続いているとは思わせない導入部であるが、やがて集落がなくなり、民家が途切れると、辺りは鬱蒼とした木々に覆われる。

 そして斜度が「激坂」と評すべきものに変わる。一旦そうなると、あとは「忍」の一文字である。

 私のスプロケは今や定番になりつつある「11-28」であるが、チェーンはすぐさま一番軽いギアに達してしまう。

 心拍数は登坂スピードとは裏腹にすいすいとその数値を上げていく。前半で無理をすると後半激坂にやられてグタグタになってしまう。

 心拍数が180を超えないように注意しながらペースをコントロールした。それでも、厳しい斜度の坂が続き、脚の余力は勢いよく削り取られていく。

 激坂エリアが後半に入ってくると道が大きく曲がる。その曲がるポイントの斜度はぐっと上がる。
 
 ダンシングをおりまぜながらどうにかこうにか激坂エリアをこなしていった。顔振峠の激坂エリアは2km以上続いた。

 ようやく短い下りにさしかかった。その下りを終えるとまた道は上り始める。しかし、激坂ではない。

 ペースを上げて、前を走るメンバーの背中を追った。50メートルほど先にその背中はあった。ゴール手前は斜度がぐっと緩む。

 追いつけそうな差ではなかったが、ラストスパートをして、その差を縮めてゴールした。久々の激坂ライドはやはり刺激的であった。

 峠の頂上にある平九郎茶屋の駐車場にロードバイクを立てかけて、そのそばに座り込んだ。ロードバイクの向こう側には真っ青な空と綺麗なグラデーションを見せる山並みが見えていた。



 今日は、ヒルクライムを終えた後、この先にある「ベラヴィスタ」に行って昼食を摂る予定であった。

 全員が上り終えて、峠の道標をバックに記念撮影をした。そしてレストランへ向けて走った。「ベラヴィスタ」は道から少し下った斜面に立っている。

 その建物へ向けて降りて行ったが、まだ開店していなかった。しょうがないので店の前でしばし待っていると、話し声に気づいたのか、少し早めにお店を開けてくれた。

 ここはテラス席からの眺めが素晴らしい。今日は晴天であったのでなおさらである。その素晴らしい景色を堪能しながら、各々パスタやカレーライスを頂いた。
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