先週、社員Tのブドウ園でカメムシの産卵に遭遇。
今年のカメムシは防除を徹底してもなかなか発生が収まらない状況です。
山梨県病害虫発生予察情報(7月)の発生量でも「やや多い」となっています。
さてカメムシは年間1~3回発生すると言われています。
通常スギやヒノキの球果を餌としますが、山林などに十分な餌があれば樹園地への移動は少なくなります。しかし山林等で餌が不足すると移動が多くなり被害も増加するとされています。
カメムシは多食性で、ストロー状の口器を使い植物の葉や茎、種子(胚)などを餌とします。
果樹類では果実を加害されることによって果皮下の組織がスポンジ状となり変形果の原因となってしまいます。
尚昨年、山口県ではカメムシの加害部から細菌が感染することによる果実(ナシ)の腐敗症状も確認されています。
防除は成虫の発生を見つけたら、地域毎に一斉にタイミングよく薬剤散布することが大切です。
写真:ぶどう傘に産卵するチャバネアオカメムシ