農薬部ブログ
||||||| すもものヤナギ葉対策に「硫酸亜鉛」 |||||||
近年気象的要因も含め各作物で生理障害と言われる症状を見かけたり、耳にする機会が増えているかもしれません。
すもも栽培(品種:大石早生)において亜鉛欠乏による症状は、樹全体あるいは一部の新梢伸長の抑制、葉の黄白色化を伴い、展葉する葉がヤナギの葉のように細長くなってしまいます。
新梢先端や樹冠上部の先端の葉に多く発生すると、登熟不良となり樹形形成が思うようにいきません。
土壌中における亜鉛の溶解性は土壌pHに左右されます。
pHが高い程、溶けにくく吸収されず障害が発生しやすくなります(大石早生はpH6以上で発生が認められています)。
最も効果的な対策は開花前の休眠枝へ0.5%硫酸亜鉛溶液を散布することで症状を軽減できます。
休眠期剤(石灰硫黄合剤含む)との混用も可能です。