||||||| カキの病害防除に殺菌剤「ナリアWDG®」 |||||||
®︎:BASF社の登録商標
「ナリア®︎WDG」は以前の農薬通信でも紹介している通り2006年に農薬登録を取得した殺菌剤です。
BASF社が開発したQoI剤のピラクロストロビンとSDHI剤ボスカリドの混合剤です。
本年は例年になく雨の多い年となり、カキの落葉病が多地域で見受けられます。
病害防除をする上で重要となるのは感染させないことです。
病害が感染する前の薬剤防除、病害の元となる病原菌を除去することです。
梅雨前、秋雨前の病害防除は重要な防除時期となります。
特 長
⚫︎ 夏期病害に卓越した効果
ピラクロストロビンとボスカリドを混合することで、幅広い病害へ優れた効果を示します。
⚫︎ 広めの散布間隔
残効性に優れるので、広めの散布間隔でも防除ができ、梅雨時期でもゆとりのある防除体系が組めます。
⚫︎ 収穫前日まで使用できる
果実への汚れも少なく、収穫前日まで使用できるので、早生種と晩生種との混植園でも使用可能です。
⚫︎ 扱いやすい製剤
粉立ちが少なく、水に溶けやすいので取扱が容易です。
注水に溶けやすい製剤ですが、溶かす順番を間違えると均一な懸濁液になるまでに時間を要するので、水の中へ製剤を入れて溶かしてください。
有効成分:ピラクロストロビン(6.8%)
ボスカリド(13.6%)
農林水産省登録:第21795号
人畜毒性(製剤):普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称)
性状:褐色水和性細粒および微粒
殺菌剤分類 FRAC:11(ピラクロストロビン)
FRAC:7 (ボスカリド)
2020年9月現在
効果・薬害等の注意事項
・散布液調製の際は、水をかきまぜながら本剤の所定量を徐々に加えてください。
・薬剤耐性菌の出現を防ぐため、本剤の過度の連用はさけ、なるべく作用性の異なる薬剤との輪番で使用してください。
・なしに使用する場合、開花始めから落下20日頃までの散布においては、葉に薬害を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
・なし品種のル・レクチェには果実に薬害が生じるおそれがあるので、袋掛け後に使用してください。
・ぶどうに使用する場合は、果粉溶脱のおそれがあるので大豆大以降の使用は注意してください。
・ぶどう品種のピオーネには葉および果実に、藤稔、サニールージュ、シャルドネには葉に薬害を生じるおそれがあるので、周辺にある場合にはかからないように注意してください。
・かきに使用する場合、浸透性を高める効果のある展着剤を加用すると薬害が生じるおそれがあるので、さけてください。
・蚕に対して影響があるので付近に桑畑があるときはかからないように注意して散布してください。
・本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。
〈小粒核果類について〉
・適用作物群に属する作物またはその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害などの有無を十分確認してから使用してください。
すべての適用表はBASFジャパン株式会社ホームページよりご確認ください。
https://crop-protection.basf.co.jp/sites/basf.co.jp/files/2020-03/20200326-naria-label.pdf
適用害虫・使用方法内で閲覧できます。