夜にポテチ

休日前夜、夜更かししてポテチをつまむ、あの「怠惰な感じ」で綴る日常

ロマンティックでした

2006-12-16 00:24:40 | 音楽(近藤嘉宏)
  近藤嘉宏 ロマンティックコンサート 

ショパン:ノクターン・遺作、ワルツ第10番、エチュード「別れの曲」、エチュード「革命」、バラード第1番

 ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」

 ドビュッシー:「月の光」、「夢」

 ラヴェル:「水の戯れ」

 アルベニス:組曲スペインより「前奏曲」

 グラナドス:スペイン舞曲集より「アンダルーサ」

 リスト:「ラ・カンパネラ」、「愛の夢」、「ハンガリー狂詩曲第6番」


 2006年12月3日(日)15時開演 やまと郡山城ホール(大ホール)にて


 すっかりおなじみになったこのプログラムでありますが、このプログラム、かなり好きです。ショパンやドビュッシーなどの聴きやすい曲もあれば、ベートーヴェンのソナタなどの「本格・聴かせ」的な曲もあり、ちょっと珍しいスペインものもあり・・・盛りだくさんで楽しい。

 さて。毎度楽しみにしている近藤さんのリサイタルですが、、、前日聴いたミシュクの余韻(演奏もさることながら・・・残り香がいけない!あれは反則や!)から抜けきれず。ちょっとテンション下がり気味だったことは否めません。
 しかもいきなり「ノクターン遺作」、昨日ミシュクがアンコールで弾いた曲。違いが歴然と・・・でも「どっちが優れている」という意味での「違い」ではありません。
 やっぱり近藤さんは「音が綺麗」、あの透明感は誰も真似できないって感じがしますね。
 なのでバラード1番とかは正直ちょ。。。っと物足りない感じがします。この曲を作曲した頃、ショパンは苦しい恋の真っ只中で、その苦悩を曲に託したといわれてるそうですが、近藤さんが弾くと苦悩の感じがあまりしなくて、やっぱりとってもきれいに聴こえるんですよね。
 近藤さんって今まで女性にフラれたことなぞ、ありはしないって感じがするものなぁ。音高時代からモテてモテて余ってるくらいだったんだろうなぁ。あ、ウィーンで初恋話など聞いてみようと思っていたのに忘れちゃったなぁ・・・。
 ま、そんなことはさておき、やっぱり近藤さんのベートーヴェンはよいですね。こないだ近藤さんの師匠であるゲルハルトオピッツ氏のコンサートがあり、仕事で行けませんでしたが、チラシは見ました。「世界有数のベートーヴェン弾き」とその名をとどろかせているオピッツ氏だそうで、なるほど、近藤さんのベートーヴェンがとても素晴らしいのはオピッツ先生の影響もあるのかなと納得した次第です。

 ドビュッシーもいいですねぇ~
「夢」・・・信じられないくらい綺麗でした。もぅホンマに参った!ひたすらこうべを垂れて聴くのみです。どうやったらあんなに綺麗に弾けるんだろう。さらさらさらさらっと星屑が散らばっていくかのような音の連なりがとっても素敵で、まさに「夢」そのものでした。

 あー・・・この曲は弾くより聴くほうが数段ええな。←この曲のレッスン開始からすでに3ヶ月経過、いまだに闇の中を模索し続けるあっこです。こりゃもぅ弾けんな、あきらめるか・・・との気持ちと葛藤中です。

 ラヴェルも同じく。

 今回、アルベニス、グラナドスのスペインものを取り上げたのは正解だったと思う。こういう曲ってなんだか近藤さんのイメージからは想像つきにくい曲想だと思いません? モロに情熱系ってトコが。
 でもかっこよくキマってるんだよなー。
 あれっ!こういう近藤さんもあったんだ!みたいな。
 この2曲、絶対いいね。熱く語りかけるような演奏が印象に残ります。
 うん、カッコイイ 

 リストも似合う近藤さん。
 ハンガリーの6番を聴くとNYでの近藤さんを思い出します。ついこないだのことのような気がしますが、もう2年も前のことなんですね。
 あの頃はこの曲を聴くとなんとなくハラハラドキドキしたもんですが、今はもうすっかり板についた感じで、安心して聴いてます。もちろん「ハラハラドキドキ」というのは「間違えずに弾けるかなー」というハラハラではなく、近藤さん、頑張って弾いてるなぁ、気張ってるなぁ(腱鞘炎のこととかあったし余計に)と思うことからくるハラハラドキドキです。
 今はもう余裕ですね。最近の演奏は音のキラキラ感はそのままに、加えて貫禄が感じられて、ますます良いなぁと。

 今年はこれが聴き納めになりそうです・・・。
 私は先月の末日にやっと年末の休暇が確定し、28日の東京のパーティに行くつもりにしてたので、恒例のクリスマスプレゼントは東京で渡そうと、今回は持参せずに行きましたが・・・あぁ神よ、あなたはむごい。パーティは完売ですって!!!
 ミシュクに浮気したからバチが当たったのかな