アロハなひととき

気になる印刷ショップの社長のアロハな日々。

君を想って海をわたる

2012-10-19 09:33:04 | 日記
先日のfacebookにも引用してあったのを見たが

三島由紀夫が愛国心についての文章でこのようにかいているらしい

「愛国心の《愛》の字が私はきらひである。自分がのがれやうもなく国の内部にゐて、
国の一員であるにもかかはらず、その国といふものを向こう側に対象に置いて、わざわざそれを愛するといふのが、
わざとらしくてきらひである」

「日本人の情緒的表現の最高のものは《恋》であって《愛》ではない。
もしキリスト教的な愛であるなら、その愛は無限定無条件でなければならない。
従って、《人類愛》というなら多少筋が通るが、《愛国心》というのは筋が通らない。
なぜなら愛国心とは、国境を以て閉ざされた愛だからである」


三島由紀夫と言えば

昨日、「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」を上映公開中の映画監督 若松孝二がなくなった。

連合赤軍の若者達と三島由紀夫自決の若者達の再考をと語っていたようだ。


話はもどって愛国心はさておき、人との関係ならば 出会い→好感→恋愛→愛情となり、家族や集団、環境、自然、民族、国、時代状況とひっからまってドラマとなり、映画にもなる。

最近見た映画は「君を想って海をわたる」 フランス映画 2009だ。

イラクの17歳のクルド難民ビラルは、イラクから3ヶ月の間歩き続けようやくフランスの最北端カレにたどり着く。対岸の英国ロンドンへ渡るためトラックで密航を計るが失敗に終わり難民キャンプに収容される。



一方でかつてたくさんの競技会でチャンピオンになった経験を持つシモンも今では市民プールのコーチを職業としている。彼は妻マリオンと離婚調停中であるが、出来ればヨリを戻したいと願っていた。
ある日、市民プールで泳いでいたビラルは、シモンにクロールの手ほどきをして欲しいと願い出る...





過酷な不法出入国者にたいする取り締まり、クルド人ら難民への差別(原題はWELCOME)


ピラルはロンドンにいる同じクルド人の恋人ミナに会いに行くために冬のドーバー海峡を泳いで国境を命がけでわたろうとする。

まさに「君を想って海をわたる」となる。

これも《恋》だろうか? だとすれば命をかけた最高度の《恋》だ!

この映画おすすめです。


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