Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

減点評価と加点評価 その2

2019年11月29日 | オーディオいろいろ

音質評価における加点評価と減点評価は以下の様な感じだと思います。

・減点評価とは?
音が歪む/煩い、癖がある、ノイズがある、低音/高音が出ない・・・

・加点評価とは?
マッシヴである、厚みがある、音離れが良い、応答が良い、音場感が良い・・・

前回お話しさせていただきましたが、減点評価は簡単で誰でも分かる問題点なので、製品開発でもこれが中心となるのが現実だと思います。

そして、加点評価に上げた評価点は、”音の魅力感”を構成する重要要素だと思います。ここで申し上げたいのは、”減点評価だけで音作りをしても、魅力感のある音にはならない”ということです。

ところで、前回の冒頭で「現代のオーディオは、昔よりも音が悪くなった」と言う人がいる、と書きました。減点評価の視点だけで考えれば、確かに歪みは減り、再生帯域も広くなりましたので、この点は間違いなく良くなりました。ところが、加点評価の方はどうなのでしょうか?

即ち、今日のオーディオメーカーには加点評価(音の魅力感)に真摯に向かい合う姿勢がなくなっているのではないか、という問題提起であると私は捉えます。

閑話休題

私の問題意識も”音の魅力感”にあります。特にスピーカー(更に特に振動板そのもの)については、加点評価を向上しようとすると、減点評価に問題が出るというトレードオフの関係にある技術課題が存在します。この問題はスピーカーが誕生して以来100年間解決していない永遠の課題です。「高剛性な素材を使い、コンピューターシミュレーションをして解決しました」と言うのは、減点評価が良くなっているだけです。加点評価は無視されています。これは”オーディオの教科書”には出てこない話題ですし、スピーカー技術者は、減点評価を優先せざるを得ない現実を知っていても口には出しません。(それは商売ですから・・・)

がしかし、ゾクゾクするような魅力的なヴォーカルや、陶酔する様なフルオーケストラの響きを楽しみたいでしょう? なので、”100年間解決していない課題”でも私はあきらめませんので!

※ 振動板の具体的な問題点については、このブログのバックナンバーでも扱っております。

 

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減点評価と加点評価

2019年11月26日 | オーディオいろいろ

現代のハイエンドオーディオについて、ヴィンテージ時代の機器よりも音が悪くなったという声を聞くことがあります。貴兄はどう思われますか?

今日はその前座として、”減点評価”と”加点評価”についてお話してみたいと思います。

まずは”減点評価”についてです。これは「外装に傷がある」とか、「機能に不具合がある」といったネガティヴな評価の事を指して言っています。特に日本人は減点評価には厳しいので、工業製品の品質の良さは世界に冠たる物である事はご存知の通りです。

対して、加点評価とは「独創的な機能がある」、「デザインが美しい」といったプラス評価を指します。こちらは欧米文化の得意分野かもしれません。

さてここで私が注目するのは、減点評価はいわゆる実用品の品質向上には適していますが、美術や音楽に関わるような感覚的なもの、或いは革新的な何かが重視される製品では、加点評価が必須であることです。

そして、もう一つは注意点として、減点評価の方が簡単で分かり易いという事です。即ち実際の中身の良し悪しよりも、見た目の良いものを選びたくなるのが人のサガですよね。(^^ 反対に加点評価には、センスとか目利きといった評価する側の熟練が要求されます。

ですから、製品作りというものは、現実問題として減点評価が主体になると思います。ましてや加点評価の出来る顧客が限られる場合は、尚更その様にならざるを得ません。

国際競争の激しい今日、先進国たる日本が、独創的で付加価値の高いモノ作りが不得意な理由は、減点評価を中心とした人事システムにある・・・といった時事ネタはさておき・・・(^^ では、オーディオに関してはどうでしょうか。(次回に続く)

 

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国分寺オーディオ協会(本年10回目) に参加しました

2019年11月10日 | オーディオ イベント

 

このところ、新作3way用のミッドレンジ(10cm超硬振動板ウーファー/ミッドレンジ)の改良にかかりきりで、更新が滞ってしまいました。この件は、成果が出ましたら改めて話題にさせていただきます。

さて、国分寺オーディオ協会の定例会が11/9(土)に開催されました。今回で満一年との事です。今回は気楽に映像付きの音楽鑑賞会となりました。後半はいつもの様に有志の蔵出しソース(&ウンチク話し)を楽しませていただきました。

それから、前回のオーディオみじんこさん(ケーブル聴き比べ)の回のアップが出来ませんでしたが、こちらも盛況で、相当にヤバイ業界裏話も聞けて、楽しく過ごさせていただきました。

今後も、入門クラスからハイエンドまで、音楽談義も含めながら、幅広く楽しめる会になるといいなと思います。

 

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