Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

国分寺オーディオ協会 音会 2/9(土)

2019年01月28日 | オーディオ イベント

 

 

前回の写真↑の使いまわしで恐縮です。国分寺オーディオ協会(仮名)第二回目の音出し会があります。

2月9日土曜日、18時~ 国分寺 Art x Jazz M's
※ アクセス等の詳細は → こちらから 
※ 会場費として、お店のテーブルチャージ料等を(お店に)お支払いいただきます。

耳の肥えた方々の集まりですが、ジェントルマンばかりですから、興味のある方は是非気軽にお越しください。特に、スペックばかりで語られるオーディオに納得の行かない向きには、きっと収穫があると思います。

今回の見どころ(聴きどころ)は、

🔸 スピーカー試聴(新製品&開発途上品のレビュー)
・ JERN社(今井商事様)
・ Triphonic Duranty-203(A&Cオーディオ)

🔸 デジタル&アナログ機器の聴き比べ
・ MQAなど

🔸 温故知新
・ フィリップス LHH-2000(?)

🔸 その他、会長の栗山氏によると、キングレコード様のご厚意で、貴重な音源を聴かせていただけるかも?との事。

 

さて、私めがご紹介するのは、Duranty-203のファイナルバージョン化のための試作機です。本邦初公開です!

会長の栗山氏とはよく話題になるのですが、最近のオーディオ製品は低歪みでワイドレンジにはなったが、肝心の中音がスカスカで、声や楽器の生々しさとか肉質感、そして実在感が出ないものが多いという強い問題意識を持っています。

最近のスピーカーシステムには、特に問題を感じます。以前は周波数特性ばかり追いかけても良い音にはならない、という事は常識として理解されていたと思います。ところがメーカーは宣伝が簡単な素材論や特性論をあいも変わらず続けています。でも音は全然良くなっていないではないですか! しかも最近は廉価で高性能な測定器が普及したせいなのか、自作スピーカーも周波数特性にばかりこだわる文化が復活してしまった様な感じがします。

私もこれらの測定器は便利に活用させてもらっています。但し、良い音が出るかどうかは、周波数特性とはまったく別の問題に起因します。周波数特性を塩分濃度とすれば、音の生々しさとは旨味調味料の事です。「塩の量を電子天秤で正確に測定して料理したので美味しいです。」などと言うのはナンセンスなのは一目瞭然ですね。音の生々しさの測定方法が確立されていないがために、この問題を認知していないマニアの如何に多い事か・・・出汁を取っていない味噌汁を、塩の濃さだけで味を決めようとしている様な状況です。美味しい訳がない・・・

そして、この旨味を出すためにDuranty-203では、徹底的な振動板の強度アップを行っています。実は、振動板は膜型スピーカーの様にフニャフニャにした方が周波数特性は滑らかになります。ところが、音力がなくなるので、旨味のある音にはならないのです。

但し、硬い振動板は音も硬くて耳が疲れます。そこで、振動板は固いが、音は柔らかいスピーカーを作ろうと日夜苦労を続けています。

いつもと違う話題も出しましょう。この”硬いのに煩くない”スピーカーとして、ドイツのアクトン社のダイヤモンドドーム・ユニットについては一つの頂点として私も一目置いています。但しちょっと音が甘いと思っていて、もう少し音力が欲しい。なので、いかに苦労してでも、オリジナルの手作りユニットなのです。”柔らかいのにはっきりとした音”、これが究極です。

ここまで言ってしまうと、Duranty-203のデモが恐ろしいですね・・・(^^; 勿論、試作機のご披露という事で逃げをうっておりますので、どうかお手柔らかに。(笑)

それでは、当日お会いできますことを楽しみにしております。

 

 

 

 

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ティータイム

2019年01月24日 | いい仕事してますねぇ

 

この度「いい仕事してますねぇ」というカテゴリーを追加しました。オーディオについては勿論、日常生活で出会った「いい仕事」も話題にしてみたいと思います。お付き合いのほどよろしくお願いいたします。今日は町で出会った「いい仕事」の話題です。

※ 先日のタンノイのコーン補強の話題もこのカテゴリーに移しました。

音楽(オーディオ)愛好家は、ゆったりと過ごす紅茶やコーヒーの時間が大好き。(^^ たまにはオーディオとは関係のないお話を・・・

さて先日、清澄白河方面に出かけた際に、通りがかりのカフェでティータイムを過ごしました。お店の名前は”ハネ・カフェ”。

最初は風変わりな店名の意味が分かりませんでした。静かな店内では、空港ロビーの音を小音量でBGMならぬ環境音として流しています。センスの良い調度の店内は、思い切った少ない座席数で、実にゆったりとしています。

家内と一緒にアールグレイ(紅茶)とケーキを美味しくいただいている内に、お店のコンセプトが徐々に分かってきました。これは、「欧州の上品な空港ロビーのカフェでくつろぐ」というシチュエーションらしい。ふと壁を見るとフランクフルト空港の奇麗なポスターだったり、綺麗な色の旅客機の模型が煩くなく(これが大切)置いてあります。紅茶のティーバッグもドイツの有名な紅茶メーカーだったりして、これはドイツびいきの店主かな?

実はお店の奥に行くと、機内グッズの販売コーナーがあったりして、つまり店主は旅客機オタクだった訳です。オタクの店と言えば、(自分の店は棚上げにして)悪趣味なものと相場が決まっていますよね。(笑)ところがこちらは、オタクのお店なのにやり過ぎになっていなくて、とてもセンスの良い店主とお見受けしました。

そこで精算の時に、「ドイツに住まわれていたことがあるのですか?」と伺うと、案の定フランクフルト近郊に住まわれていたとの事。私も前職でドイツ出張が多かったので、ドイツびいきの人はピンとくるのですよね。それから客室乗務員だったとの事で、日本の事業所に転属になったのち、10年前にこのカフェを始めて脱サラしたとの事。さすがに客室乗務員だっただけのことはあって、接客のプロ。店内もとても綺麗で行き届いています。私も脱サラ組なので、しばし意気投合してから、店をあとにしました。

欧州のゆったり感やセンスの良さの空気が感じられて、懐かしく思いました。いい時間を過ごさせていただきました。距離は少々遠いですが、うちから電車一本で行かれるので、再訪したいと思います。いい仕事してますねぇ。

hane・cafe
清澄白河駅(地下鉄半蔵門線)A3出口左手徒歩2分(清澄庭園の道路を挟んだ向かい側)
お店のホームページ → こちらから

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新兵器3Dプリンタ他

2019年01月22日 | はじめまして

 

今晩は。今日は久しぶりにプチ・ファクトリーツアーです。

先日、新しいデザイン(写真↑)のスピーカー・キャビネットを始める旨お話ししましたね。四角い箱は簡単なのですが、曲面が入ってくると、急に難易度が高くなります。今回は、冶具を工夫して、スムースな製作環境を整えたいと考えております。

特に必要なものには、カーブ側板のために薄板を曲げながら積層接着する専用のプレス型や、カーブ側板の段付き加工のためのルーターガイド、曲面ボディの部品を正確に位置決めして組み立てるための固定冶具等があります。

そこで、正確で便利な冶具製作に役立つのが大型の3Dプリンターです。

小型の3Dプリンターは既に持っていたのですが、一品物に近いモノづくりが増えてきたので、製品用の樹脂部品等、少し大きい物にも楽に対応出来るようにしたいという事と、上記の生産設備用の大型冶具の製作のために2周り大きな3Dプリンターを増設する事にしました。

例えば、穴開け用のルーターガイド(写真↑)などは、3次元CADでチョイチョイ♪と作画して、寝る前に3Dプリンターをセットすれば、次の日の作業に使えます。取っ手までついた売り物の様な専用品が簡単に作れるので大助かりです。3次元CADで描いた複雑な形状でも正確に製作出来ます。

もう一つの新兵器は”定盤”(写真↑)です。機械工場の品管や加工現場の人でないとあまり見る事が無い物ですね。ミクロンオーダーで真っ平らな鉄の厚板で、正確な組み立てや測定のための台として使います。とにかく重くて扱いが大変なので、狭いわが社では小型サイズの物にしました。これ(A3サイズ程度)でも25Kgもあります。

この台を使って冶具の真直を正確に組み立てます。木製テーブルの平面度というのは酷くてあてにならないのです。

閑話休題

3Dプリンターの信頼性は大変良くなりましたし、安くなりました。当初日本でも3Dプリンターの開発を後押しする話があった模様ですが、小規模のFDM方式については今やアメリカ製や中国製など海外製品が中心です。悲しいかな日本の産業の空洞化を実感してしまいます。

転じて、現在世界の新エネルギーの主流は風力発電になっているそうですが、某国では古株の原発産業の保護に固執するがために、風力発電機の技術開発は立ち遅れ、もはや(新規産業振興としては)取り返しがつかない状態ではないでしょうか。まったく老害が甚だしい深刻な状況です。

しかし、私が若い頃には想像もつかなかった高度なモノ作りが、デスクトップで実現する時代にもなりました。若い方々には是非新しい発想でモノ作りに励んでいただきたいと思います。私も微力ながら頑張っておりますので。(^^

 

 

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タンノイとアキュフェーズ

2019年01月17日 | いい仕事してますねぇ

 

某所より、タンノイのBalmoralとアキュフェーズのアンプ一式を譲り受けました。当社の試聴室で、比較参考用に活用させていただく予定です。

例によって、エッヂが硬化してボロボロに・・・

スピーカー屋だから、自分で直すのかと? それが時間がとれないので、修理屋さんにお願いしようか考え中です。

ところで、コーン紙をコンコンやると、意外に硬い音がするので、もしやと思ってユニットを外してみると・・・

なるほど、コーンの裏側に補強ビームが入っていました。その昔オートグラフを聴いたときにマッシヴな低音に感心した記憶があるのですが、40年ぶりに謎が解けました。コーン補強で有名だったのはRCAやビクター(表から見て分かるコニカルドーム)だったので、恥ずかしながらタンノイについては今更知ったところです。(^^; いやぁ、いい仕事してますねぇ。

今時は、高剛性コーンなどと言いながら、剛性の低い平織りカーボン繊維でごまかしていたりします。紙コーンでもこの様なコスト(手間、人件費)のかかる立体構造を作り込む事で、本来の高構造剛性が得られます。なんぼ特殊素材を使っても、立体構造にして剛性を稼がないと、本来の軽く、且つ高剛性な振動板にはなり得ません。音のしっかり感では、高構造剛性コーンが圧倒的に正しい!のですが、但し高剛性化に伴う強いキャラクターの解決は難しいので、コストダウンも兼ねて、一般的には補強ビームは必須ではないという事になってしまっている様です・・・良い音に加点するのは玄人でないと難しいですが、キャラクターや歪み音を減点するのは素人でも出来ます。商売としては無難な選択をせざるを得ないのが現実なのでしょうね。

当社の手作りユニットでも手の込んだ事をやっています。いい仕事を残したいものだと、改めて思った次第です。

 

 

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特注3wayネットワークのご感想

2019年01月14日 | 製品紹介

 

坂戸市のN様ありがとうございました。

両脇の3way(PARC DCU-173W/132W/T116A T11)の自作のために、専用のネットワークを製作させていただきました。詳しくは → こちらから

このネットワークは、ユニットをお預かりして、タイムアライメントを調整しての本格のユニ・トランジェント方式です。減衰特性は肩を緩くした、基本6dBの二次フィルター回路です。勿論全ユニット正相接続です。

最近改めて思うのですが、やはりタイムアライメントは合わせた方が良いです。繋がりが自然で、ソースジャンルの好き嫌いが無いのが美点ですし、音像感や音場感も非常に良いです。スピーカーが消えてなくなります。

この事に関しては、どういう訳か測定技術を駆使する超マニアのスピーカービルダーでも無頓着な方が多いのが気になります。聴感上の位相周りの分からない方が多いせいもあるのでしょうが、何のためのステレオ装置なのか、よく考えていただきたいと思います。ステレオフォニックとは「立体音響」のことですから、生々しい仮想現実感が得られるべきです。

先日のハイエンドショウ ”インターナショナルオーディオショー2018”でも、カリスマブランドの某M社のデモで呆れましたが、音場の奥行きがスピーカーの奥2mくらいにしかならないので、オケのデモは実につまらない音でした。低音はマッシヴで歪み感も少ないのですが、しかし生楽器のリアリティは出ません。理屈を並べたり素材を自慢するのは結構ですが、もっと一流のクラシックライブを沢山聴いて耳を肥やしていただきたい。これでは本末転倒です。

この手のスピーカーは、いわゆる「消えないスピーカー」なので、右寄りの席で聴くと右スピーカーそのものから音が出ている様に聴こえるし、左寄りに座ると左スピーカーだけが鳴っている様に聴こえます。

上記、坂戸市のN様のレポートにもありますが、良いスピーカーは方チャンネルだけで聴いても、スピーカーの存在が消えて、奥行き感のあるサウンドステージが浮かび上がります。これがNGなスピーカーの場合は、非常にプアーな音になります。しかしステレオで鳴らすと、これがごまかされて、なんとなくそれらしく聴こえるのですが・・・(^^;

 

 

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