Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

自作スピーカーコンテスト2015

2015年11月29日 | オーディオ イベント

 

※ 写真はコンテスト開始前のリファレンス試聴の様子

今日は丁度都心に出る所用がありましたため、足を延ばしてミューズの方舟主催 「自作スピーカーコンテスト2015」を見学して来ました。

今年はフォステクスの8cmスピーカー1発のレギュレーションで、9作品の鳴き合わせとの事。PARCサウンド鑑賞会にも登場された、カノン5D様も出品していました。作品の音質についてのコメントは、立場上辞退させていただきますので、あしからずご了承を。いずれも力作揃いであった事は、申し添えさせていただきます。

プロのビルダーがこの様な集まりを見に行くのかって? いえいえ、勉強になるのですよ。メーカーではやらない、出来ない、思いつかない様な事が出来るのが自作スピーカーの面白さですから。特に、今回の様に同じユニットでシステムを組むと、構造による音の違いが良く判ります。この様な実験は自分ではまず出来ないので、本当に参考になります。ちゃんと得る物がありました。

残念ながら所用があって、6作品までは聴かせていただいたのですが、途中で中座させていただきました。運営の皆様や出品者の皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。

 

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正しいネットワークは-6dB/oct? その2

2015年11月26日 | オーディオいろいろ

 

※ 写真はRecercare用とは違いますが・・・(^^;

 

<Recercareの蘊蓄その5 ネットワーク その2>

 今晩は。前回はクロスオーバー周波数についてでしたが、今日はスロープや部品の使いこなし等についてお話ししてみたいと思います。

<-6dB/octが良いか?>

さて、スピーカー内蔵のパッシヴネットワークについて、通常は-6、-12、-18dB/octのどれかですね。私の場合は、アドオン・トゥイータ以外の場合は、12か18のどちらかが多いです。理論上は、-6dB/octが位相もF特もフラットなので、これが最も良いと言われますね。電気的には確かにそうでしょうが、スピーカーの不要帯域の音を混ぜ合わせる事のデメリットも総合的に考慮する必要があると思います。

それで、聴感上は不要帯域の音はしっかり切った方が良い様に思っています。解像度や音像定位、トゥイーターとの繋がりの良さ等、-18dB/octが一番良いと思います。Recercareの場合も-18dB/octです。

<肩特性の微調整、リバースヌル?>

さて、マニアの方は既にご存知の通り、例えば-12dB/octのネットワークでは、スピーカーの音圧も-12dB/octかと言えば、全く全然そうなっていませんね。酷い物です。酷いのをどうするのかについては、話が長くなりすぎるのでここでは省かせていただきます。(^^ それで、バランスや帯域繋がりがそこそこ整ったとして、その先のお話です。つまりクロス部分(肩特性)の微調整のお話し。

私の場合は聴感で位相合わせをやります。音像の高さ、定位感、音場感に特に影響があります。これも何度も書きましたね。他には、測定器を使用してリバースヌルを出す、という非常に厳密な手法もあり、この詳細手順を公開されているマニアの方もおられます。この調整法による音質には、私も一目置いております。但し最近の事ですが、もしかしてそれほど突き詰めなくても良いかも知れないと思い始めました。この話題はまた次回にとっておかせて下さい。(^^

<パーツ選定、使いこなし>

いわゆる高品位パーツを使用して、音がキツくなって困った事はありませんか? スピーカーでは特によく起こる事だと思います。簡単に言えば、情報量を増やすと歪感が強調されると言う事です。人によって拘りがあって、どの部分に責任を押し付けるかが違ってくるところが面白いですね。

そこで、あまり注目されていないけれども、私が注意している所をご披露しておこうと思います。勿論、Recercareには全て反映されています。

・ 魑魅魍魎の抵抗器
ブランドものとか、高級品も結構ですが、注意点として、電流負荷の高い所には耐入力40W相当以上の抵抗器をお勧めします。一般的な10W用であれば4本パラです。歪感が違います。低音も違います。電気的スペックや温度計数の問題ではありません。電力→熱変換のメカニズムの何かが音に影響しているものと思います。(熱容量が効いているのかも・・・)

・ バイパスコンデンサー
超HiFiグレードになってくると、結構効きます。既設のコンデンサーに0.22μF程度のPPコンをパラってやります。この手法は電界コン+フィルムコン等、色々応用が出来ます。

・ バイワイヤリング
騙されたと思ってお試しください。電力配線は、行き先別に専用にするのが常識です。3wayだったらトライワイヤーです。安いケーブル2本と高級ケーブル1本とどちらが良いかなんて話題もありましたが、下らないですね。だったら高級ケーブル2本をお使い下さい!(笑)

・ ハイグレードパーツ
当社扱いの製品をお勧めするに決まっていますから、ここで吠えるのはやめておきましょう。(笑) しかし、トリニティ・コイルは騙されたと思って使ってみて下さい。

・ 防振処理
勿論やるべきですが、私の経験では、質の良いパーツ程振動の影響は受けにくい様です。コンデンサーであれば、電極箔の巻きがしっかりしているとか、コイルであれば真空含浸してあるとか、です。高周波ノイズ対策などでもそうですが、自分でノイズを出すものは、外来ノイズにも弱いのです。

・ ソース系機材には良い物を!
スピーカーの解像度が高いほどにソース系機材(特にCDやDAC)のアラが丸裸になってしまいます。スピーカーのせいにする前に見直す価値はあると思います。PARCのプロジェクトFや、当社のトライフォニックシリーズの調整用には100~200万円クラス相当のDACを使用しています。(高ければ良いとはかぎりませんが!)この様にしないと、必要以上にスピーカーの音を殺してしまったり、低音過剰に調整したりしてしまったり、正しい調整が出来なくなってしまうからです。一見綺麗な音で鳴るスピーカーでは問題がなくても、解像度の高い(音離れの良い)スピーカーでは、そうはいかなくなります。この辺り、誤解が多いと思います。好みに合わないスピーカーだと思っていたのが、実はソース系機材の実力不足だったりします!!

 

さて、次回は、システムの完成度が上がってくると、調整にも違いが出てくるというお話し(の予定)です。 

 

 

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正しいネットワークは-6dB/oct?

2015年11月19日 | オーディオいろいろ

 

写真↑はRecercareのミッド&ハイ用ネットワーク。調整のために樹脂封入はせずに、基板上に組んでいます。

<Recercareの蘊蓄その5 ネットワーク>

仕事が追い付かずに、ちょっと間があいてしまいました。(^^; 今日はRecercareのネットワークについてご紹介したいと思います。

ネットワークの流儀については、様々な主張がありますので、一つづつ取り上げる事は不可能です。そこで、Recercareと関わりのある、かつ趣向を変えた切り口でお話ししてみたいと思います。

<クロスオーバー周波数>

代表的な基本スペックとしては、クロスオーバー周波数とスロープがありますね。Recercareでは3wayで300Hzと3kHzです。

まずはバスとミッドのクロスについてのお話し。ここはキモになります。Recercareの音作りでは、ミッドレンジに対しては「音離れ」、バスに対しては「マッシヴ」を求めています。この境目は何Hzだと思いますか? 答え・・・私も良く判りません。(^^; 300Hzというのはユニットのスペックで決めているのではなくて、音離れとマッシヴの境目はこの辺だろう、というところでエイヤーで決めました。

キモと言いながらそんなにアバウトでいいのか?(笑) まぁ結果的にはこんなもんでOKでした。キモとは、スペックとかF特ではなくて、あくまでも動的な応答(=聴感判定)ということなのです。スペック派の方には叱られてしまいそうですね。誤解のない様に申し上げれば、音色感や応答感、或いは解像度というものについては、現時点では有効な測定方法が無いのです。だからこそ聴感判定は絶対に避けて通れないのです。

次はトゥイーターです。これはミッドレンジ(或いはウーファー)の再生上限はどこか、或いはトゥイーターの低域歪の限界はどうかといった検討でしょうか。一般的には解像度を重視、若しくはブレークアップ(高音域の共振ピーク)を避けるために、可能な限りクロスを低くしたいのが人情でしょうかね?

それで、これもキモだと思います。解像度(音離れ)についてはクロスの高い低いよりも、ミッドレンジその物で大方勝負がついてしまうと思います。音域としては数百Hz台の再生能力から影響していると思われるからです。音離れということでは、私の場合はパルプコーンをお勧めしたくなります。PARCの超軽量PPも良かったのですが、残念ながらディスコンなので・・・パルプは難しい? まぁここではあまり突っ込まないことにします。

Recercareの場合は、特製の高解像度ミッドレンジですが、パルプコーンのくせに10KHz辺りに結構なブレークアップがありますので、一応低めのクロスという事にしています。

さて、これ以上同じ話題を続けると読者様に催眠術をかける事になりそうなので、次回はスロープのお話しにしたいと思います。あれ?今日の題名の話題が次回に・・・すいません。興にまかせてということでご容赦を! (^^

 

 

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音を殺すチューニングの功罪 その2

2015年11月13日 | オーディオいろいろ

 

<Recercareの蘊蓄その4 ミッドレンジの音作り その2>

さて、ミッドレンジの音作りその2として、Recercareの独自の音作りについてお話ししたいと思います。

前回、音を殺した綺麗な音のするユニットについて書きましたが、Recercareのミッドレンジユニットの場合は、如何に音を殺さないか(音離れを良くする)と言う事を徹底しております。これがトライフォニックシリーズ最大の特長です。先日のデモで聴かれた方は、今まで聴いた事が無い位の生々しい(でも自然な)音に驚かれたのではないでしょうか。

しかし、もしこのユニットを単体販売したとすると、「煩くてたまらん!」というクレームの山になりかねない難しいユニットでもあります。周辺技術に悪い所があると、カミソリの様に切ってえぐり出してしまうからです。既に製品化済みの13cm2wayのJupiter等では、ネットワークやキャビネットチューニングに微に入り細に入り手をかけてコントロールしています。

しかしここでも、フローティングマウント(+デッドマス)の恩恵があります。例えばベンツやBMWの車は、ドイツのアウトバーンを時速180kmでぶっ飛ばすので、そこいらのオジさんやオバさんが運転しても大丈夫な様に操縦安定性が高めてあります。カミソリの様なRecercareのミッドレンジも、フローティングマウントと組み合わせる事で、安定した「煩くない超高解像度」を楽しんでいただける様になっています。

因みに私がドイツに出張した時は、安全運転(?)で時速150kmくらいで走りましたけど・・・でもって、カミソリの様なミッドレンジというと印象が悪そうなので、私は人一倍煩いのが嫌い(安全運転)である事は申し添えさせていただきます。リッチ、豊潤・・・いろいろ言い方はありますが、「美しい音」である事は請合います。(^^

え~次回は・・・そうですね、ネットワークについてお話ししてみたいと思います。

 

 

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日本録音も捨てたもんじゃない!

2015年11月12日 | CD発掘

 

ちょと道草を食いましょう。久しぶりのCD発掘コーナーです。

Key+Lia Best 2001-2010 →アマゾンで検索すると

製品デモのために色々なソフトを集めていますが、若い方向けのアニメ系音源は良い物がなかなか見つからずに困っていました。しかし、やっと当たりが出ました。(^^

クラシックでさえ、オーケストラの奥にいるはずのコーラスが、ステージの手前下に定位する物があったりして、日本人の録音センスの酷さにはあきれ果てています。ましてやアニソンを含むJPOP系の音源は、ヘッドフォンが基準なのか、音場や音像がとにかく不自然というか、なにも考えずに音作りをしているとしか思えないものが多いと思います。最近になるほど悪くなっている様に感じます。

さてこのアルバム、音像が高くて、スピーカーの向こう側にきちんと空間が出来ます。ボーカルの音像もすくっと立ち上がります。そこにいる感じが出ます。声の質感も良好です。

但しトラックによっては、しゃがんで歌っている定位のものもありますので、マグレ当たりの可能性もあるかも知れません。しかし、この様な録音をしてくれるエンジニアがいる事を喜びたいと思います。日本録音も捨てたもんじゃないですね♪

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