Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

梱包が丁寧過ぎる?

2013年07月31日 | その他

真空管オーディオフェアに出展します。

今晩は。お客様から梱包の事でお問い合わせいただく事がありまして、きょうは梱包についてのよもやま話にお付き合い下さい。

以前より特に欧州の業者とのお付き合いが多かったので、彼らと日本人の梱包に対する感覚の違いには興味深いものがありました。

海外出張で、菓子折り(お土産)を持ってゆき、事務の女性に渡した時の反応が面白いのです。どんな反応だと思いますか?

「オーッ ミスターヒッポ コレハジツニ美シイ包ミ紙デース! コノ包ミハ私ガ貰ッテオキマース。」

そうなんです。欧州にかぎりませんが、海外で何か買うと、(高額品だとしても)わら半紙みたいなズタ袋にポイッと入れて渡された事がありませんか?特別なプレゼントは別でしょうが、合理的といいますか、日常の梱包にお金をかける文化はないようですね。だから、日本ではごく普通の包装でも、外国人には驚きの贅沢かもしれませんね。

ひるがえって日本は如何でしょうか?美しい風呂敷に代表される贈答梱包の文化は素晴らしいと思います。今でこそ美術品として扱われる浮世絵ですが、当時は包み紙に利用していたそうなので、日本人の美意識は世界に誇れるものだったのだと思います。ただ気になるのは、いつのまにか外見(或いは知名度)ばかり気にして、中身の善し悪し(いわゆる物事の本質)を見極める力が無くなってしまって来てはいないでしょうか・・・?

まぁ、オーディオの有名ブランドに対する当社のひがみ(?)はさておきまして・・・(^^; 今度は配送用の梱包についての話題です。

前職のオルガン輸入業務では、輸送中の破損事故には本当に泣かされました。パレットに載せるサイズの物が中心だったのですが、フォークリフトでのフォーク突き刺し破損は日常茶飯事でしたし、酷い時は梱包が無事でも、中身が強大なGを受けて、キャビネットが破損している事もありました。フォークリフトで積荷を降ろす時に、操作レバーを雑に引くと、ストーン!と自由落下状態になってしまうので、多分その様な雑な扱いが常体化しているのでしょう。日本国内に入ってからの事故は一度もありませんでしたので、この辺にも日本人との違いがあるのでしょうね。

さて、そこで当社での出荷製品の梱包についてです。海外と比べれば、日本の宅配便は非常に丁寧なので、かなり手抜きな梱包でも案外無事に届くかもしれませんね。特にスピーカー自作用の小物部品の配送の場合は、梱包コストがバカにならないので、なるべくローコストな梱包にしたいのが人情ですよねぇ。けれども輸送中の破損事故が起こって、お客様を待たせたり、いろいろと無駄な費用が発生したりするよりは、最初からしかっりした梱包にした方が良いだろうと考えています。

当社の場合は、丁寧な梱包にお礼を伝えて下さるお客様がおられますが、反対に、梱包サイズが大きめになるのでコストを心配なさるお客様もおられます。どちらにせよ、こちらとしては誠に恐縮です。なのですが、安全運転に御理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m

それでは今日はこの辺で・・・

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シルクロード・サントラ盤

2013年07月25日 | CD発掘

真空管オーディオフェアに出展します。

今晩は、このところオルガンCDの紹介が続きましたので、今日はオーケストラものです。

2005年のNHKスペシャル「新シルクロード」の音楽は皆さん御存じかと思います。チェロ奏者の巨匠の一人であるヨーヨー・マが音楽監督を務めたサントラ盤がこのCDとなります。

エンチャントメント~魅惑の響き~ SICC217  →アマゾンで検索すると

このサウンドトラックは、ヨーヨー・マがシルクロード沿いの各国の伝統音楽を掘り起こしたもので、音楽的にも非常に充実したものと思います。悠久の大陸の音楽は、また癒しの音楽でもあります。いわゆるオーケストラの楽器以外に、アジアや中東の民族楽器や歌がふんだんに登場するので、聴きごたえがありますし、シルクロードの世界に引き込まれてしまう様な感じです。

録音について。ライナーノーツによると、ニューヨークでのスタジオ録音と思われます。ひょっとするとマルチマイク録音(?)かもしれませんが、しかしステージ感は非常に自然に作られていて、優れた録音だと思います。オーケストラは奥で、手前に打楽器や弦もの等の民族楽器が展開します。

色々な楽器やボーカルが出てきますので、サウンドチェックにも好適です。冒頭の男性ボーカルの大声に続くフルオーケストラ+女性ボーカルは煩くなりやすいので、再生のハードルは結構高いと思います。少し大きな音量でも煩くなく、ゆったりとしかしクリアーで高SN感に再生出来れば、かなり良い状態の再生装置ではないかと思います。

それでは今日はこの辺で・・・

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第19回真空管オーディオ・フェア

2013年07月18日 | オーディオ イベント

今晩は。PARC Audioのブログでは既にアップされていますが、今日は第19回真空管オーディオ・フェア出展のお知らせです。

 → 真空管オーディオフェアのホームページはこちらから

今日は出展ブースの場所取り抽選会のために神田まで行ってきました。出展各社の皆さんが集まって、部屋ごとに希望者が集まってくじ引きするシステムです。今年はPARCの冨宅さんと共同で小部屋を一部屋確保しようと画策していたのですが、倍率が高くて断念!ここで外れてしまうと、大部屋での場所取りに不利になってしまうのです。

そこで冨宅さんと直前に相談して、安全パイで最初から大部屋に応募することにしました。ということで、こちらはそれほど倍率も高くなくて、希望通り二コマ並んでキープできました。いや~ホッとしました。(^^;

実は同時期に開催されるオーディオ&ホームシアター展の方に出展する案もあったのですが、費用が大分割高なため、こちらも断念しました。

そんな訳で、損保会館4Fの大部屋に仲良く並んで出展です。PARCでは各種ユニット単品のデモが中心で、A&Cオーディオは完成品中心のデモになると思います。便利な秋葉原での開催ですから、当社(横浜)の試聴室まではなかなかいらっしゃれない方も是非ご来場下さい。デモソースの方も、腕によりをかけて選びますのでお楽しみに。

オーディオフェアまでに、新機種の完成品スピーカーシステムや自作用のスペシャルパーツも予定していますので、ご期待下さいね。それで新製品の試作がたて込んでしまって、大変なんです。これから炎天下でゴリゴリと大工仕事をやらねばなりません。バテそ~(^^;

それからスピーカー以外にもアンプ類の販売を始めます。少しずつブログでご紹介して行きますのでお楽しみに。

それでは今日はこの辺で・・・

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D・スカルラッティ 心地良いオルガンの響き

2013年07月10日 | CD発掘

今晩は、前回は響きのお話しだったので、それにちなんでドメニコ・スカルラッティのオルガン曲CDをご紹介します。

TACTUSレーベル Domenico Scarlatti  TC681907 →ナクソスのサイト

TACTUSはイタリアのレーベルで、イタリア古典ものを中心にした沢山のアルバムを出しています。D・スカルラッティも勿論イタリア生まれの古典音楽を代表する作曲家です。

どの曲も美しく爽やかな感じですが、例えばトラック#4のソナタ・ニ短調K77は、私の所持しているオルガンCDの中でも屈指の心地良い響きです。癒し系にもお勧めです。

実は私自身はサンプル盤の方しか持っていないので、詳しい録音情報については分かりません。ですが、オルガンの音はイタリア式オルガンならではの独特の音色です。何とも言えないくぐもったというか中音域にアクセントのある音色がクセになってしまうのですよねぇ。(^^

録音について。TACTUSレーベルは数枚所持していますが、どれも優れた録音だと思います。このCDにはカテドラルの残響がたっぷり入っています。うまく再生できれば、リスニングルームいっぱいに響きが広がります。この響きは頭上から降る様に聴こえます。音場感チェックにはお勧めです。響きは多いですが、オルガンの直接音もクリアーに入っています。音像はいつもお話しする様に斜め上方ですね。イタリヤ的な明るい音色が沢山出てきますので、歪の多い装置では煩くなってしまうかも知れません。そうかと言って、解像力の低いオーディオ装置では楽しさや豊かな響きが出にくくなります。癒し系などと言いながら、再生はちょっぴり難しいかも。(^^;

では今日はこの辺で・・・

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響きの美しさ・音場再生について

2013年07月05日 | オーディオいろいろ

今日は響きをテーマにお話ししてみたいと思います。

さて、カラオケに行くと、必ずエコーをかけて歌いますよね。響きは音を美しく装飾してくれるので、音楽には欠かせませんよね。この事のもっとも顕著な例がカテドラル(大教会)の響きだと思います。

<ヨーロッパの響きの文化にカルチャーショック!>

私が”響き”に開眼(大袈裟な表現で恐縮です)したのは、卒業旅行でドイツを訪れた時に立ち寄った田舎町の小さな教会堂でした。生まれて初めて聞いた、石造りの部屋の澄みきった長い響きは、なんと心地良いことでしょう。べつに演奏会をやっていたわけではなくて、同行者とおしゃべりをしていた声が響いただけのことだったのです。しかしこの”天の響き”にはカルチャーショックを受けて、しばし立ち尽くして聞き入ってしまいました。

ところで、サラウンド音響の元祖って御存じですか?まぁ個人的な見解ですが、ルネサンス期に花開いた教会音楽に端を発しているのではないかと思います。この時代には教会堂の回廊(中二階の通路=高い所=天国)のあちらこちらに聖歌隊を立たせたり、離れた場所にある主オルガンと副オルガンを交互に演奏したり、様々な音楽(音響)実験がなされていたらしいです。文字通り天の響きを作ろうと努力していたのですね。

その後私はハイテク・エンジニアを経て、人生の中盤からオルガン職(但し演奏は出来ませんので)を経験し、ますますこの世界にはまってしまったわけです。

<オーディオ装置と響きの再現>

私が音像定位や音場感について特別のこだわりを持っている事は、これまでのブログで御存じかと思います。そして、当社製品をお聴きになった方から、どうやったらこの様な美しい響きが出せるのかというご質問をいただく事があります。

そこで、オーディオ装置で良い響きを出す事についてお話ししてみたいと思います。但し、私は商売下手で、ついついノウハウをバラしてしまうので、今日は大枠のお話でご勘弁いただきたいと思います。(^^;

** 響きには情報量が必要 **

豊かな響きを楽しむために、部屋の壁の反射音を増強して、響きを補う方法があります。また、デジタル・リバーヴマシンを用いる手もあります。これは今日のデジタル技術の恩恵で非常に優秀です。残響装置というよりは、ルームシミュレーターと言う方が相応しいと思います。AVアンプにも付属されていますが、スタジオ機材ではもっと高度な調整が出来ます。

さて、ここまで書いておきながら、私の方向性は上記とは異なります。(^^;

 私のいくつかの原則としては、
・ 録音物に込められた情報(音楽、響き)を最大限そのまま再現したい。
・ 原音をきちんと再現出来れば、こちらの方がより自然でリアルである。

オーディオシステムでの問題点としては、
・ 響き成分は情報の欠落で簡単に減ってしまう。
・ しかし情報量が多いと、システムの歪音が問題になりやすい。
・ 共振などの付帯音(濁り音)でマスキングされやすい。
・ 解像力が低いと楽音と響き成分の分離が出来ない。

つまり、本格の音場再生には、徹底した情報欠落の排除と歪感、付帯音の排除、高解像度化が必要です。まぁ一言でいえば、超HiFiにするという月並みな表現になります。これでは説明になっていないですか?・・・(^^;

ご参考に、次の様な法則があります。(これは私個人の経験的法則です)

** 響きの心地良い装置では **

・ 音像が高い
・ ”そこ”や”あそこ”に本当に居るような気色悪いほどの実在感がある
・ 頭上から響きが降ってくる様に聞こえる
・ スピーカーの存在が消える
・ リッチな音色感で、低音感もしっかりしている
・ 瑞々しくて、いきいきとした音である
・ 明瞭でありながら煩くない
※ 音像の高さに関しては以前に触れていますので、→こちらをご参考に。

実際にこの様にするには本当に大変なんです。しかも誰も気にしない様な何でもない事を一つずつ音を確認して積み上げて行くしかないのです。勿論スピーカーだけでがんばっても無理です。情報量が大切なので、入口から入ってこない音(響き)は出ないからです。この辺りは、f特や音色感を中心にした議論とは雰囲気が違います。

* * * * * * *

さて、「それで?その音を現実的な製品として売ってくれるの?」と言われてしまいそうですね。勿論本気でそのつもりで務めさせていただいております。

スピーカーはPARC製の優秀なものが利用できますので、あとはアンプやプレーヤーです。こちらもお勧めのいいものが見つかりました。”リーズナブルな高級品”といった感じです。仕入れが可能になったので、販売に向けて準備中です。ご期待下さいませ(^^

※ 写真はフランクフルトのカテドラルにて

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