Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

追悼 マリ・クレール・アラン

2013年02月28日 | CD発掘

今朝の朝日新聞の物故欄をみてショック!巨匠オルガニストの一人、マリ・クレール・アランが26日に亡くなっていました。86歳だったとの事。何か呼ばれるものがあったのでしょうか。先週アランのアルバムをご紹介したばかりだったのに・・・・アランの素晴らしい芸術の奉仕を誉めたたえつつ、ご冥福をお祈りします。

そこで今日はアランのアルバムをもう一つご紹介したいと思います。

アルベール・アラン オルガン作品集 CALIOPE CAL9750

アマゾンでは品切れだったので、別のサイトをご紹介しておきます。→ナクソスレーベルのサイト→イギリスの通販サイト

前回はアランのお兄さんであるジャン・アランの曲集でしたが、今日はお父さんのアルベール・アランの曲集をマリ・クレール・アランが演奏したものです。つまりオルガニスト一家だったわけですね。

このアルバムは雄大かつ幻想的で、情緒溢れる癒し系、といったところでしょうか。ゆったりとした温かみのある音楽です。今、事務室でこのアルバムをBGMにしながらブログを書き込んでいますが、とにかく癒される感じです。

本来マリ・クレール・アランは、バッハやブクステフーデの演奏で有名なので、是非こちらもチェックされる事をお勧めします。

さて、録音についてです。”カリオペ”と聞いてオッと思った方はお年寄りですねぇ。(笑)ええ、そうです、アナログディスク時代にワンポイントマイク録音で有名だったレーベルですよね。録音時期は、はっきりと書かれていませんでしたが、2007年と思われます。音場感の優れた豊かな響きです。お約束通り上から降り注ぐように聞こえます。カテドラルの天上の響きを是非お楽しみください。

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新製品試聴会

2013年02月23日 | 製品紹介

今日はPARC Audio代表の冨宅さんのお手伝いで、新製品のデモに行ってきました。写真は秋葉原のコイズミ無線さんでの様子です。下記三機種のスピーカーユニットのネットワーク方式での鳴き合わせです。

・ 17cm同軸型PPコーンスピーカーDCU-C172PP

・ 17cmPPコーンウーファー + 25mmソフトドーム・トゥイーター

実はおしかけのお手伝いで、自宅以外での鳴り方を知っておきたかったのが本当の目的です。

それにしても大盛況で、コイズミ無線の方によると某F社の特別限定品でも、ここまでは集まらないとの事でした。PARC Audioの本格的マルチ用ユニットの新発売は久しぶりでしたから、余計に注目度が高かったのかも知れませんね。

そんな訳でお手伝いの私は、末席でほとんど聞こえなーい・・・・・

でも、反対に良く分かった事もあります。離れた場所で聴くと、パワーレスポンスが判ります。パワーレスポンスとは軸上近傍のf特ではなく、あらゆる方向に放射される音の積算f特の事です。一般にはほとんど話題にのぼりませんが、特に(PAを使う様な)大きな部屋では軸上特性よりもパワーレスポンスに近い聴感f特になると言われています。

で、細かい音のニュアンスは棚上げ(実は遠すぎて聴こえませんでした)しますが、セパレート2wayと比較するとコアキシャルの方は、中高音がやや弱い(4kHz周辺に凹がある)感じのバランスに思われました。

但しこの事は本来の通常の聴取状態でのバランスとは異なりますのでご注意ください。これはシステムをまとめ上げる際の参考事項であって、冨宅代表のバランス調整がよろしくないと言う意味ではありませんので!

それで考察してみると、コアキシャルの方は、トゥイーターのf特について、ウーファーのコーン形状の影響で低域側に盛り上がりがあります。軸上f特で見るとトゥイーター低域を強く落とすネットワーク調整にしたくなるのが人情ですが、パワーレスポンス的にはかえってトゥイーターの低域が不足気味になる可能性もありそうです。

ここで嬉しい予想が出来ます。つまり、コアキシャルのトゥイーター低域はガムシャラにカットしなくても良いかもしれません。(=思ったより扱いやすいかも)冨宅代表が色々なコアキシャルユニットのf特をリサーチしたところ、やはりf特のウネリは結構あって、同軸ユニットはそういう性質のものであるという理解でいいらしい、という事でしたし。

ええ、ええそうです。たまにf特オンリーで判断される自作ファンの方がおられますが、見た目のf特にあまりとらわれ過ぎると、本質を見失いかねませんからね。スピーカーの音響放射は空間的なものであって、測定の方法論によって違う結果が出る性質がありますから、聴感を含めてトータルに見て良しとなる様に調整するのが自然だと思います。私は仕事を効率良くやるために測定器の助けは借りますが、最終調整は聴感最優先ですからね。

今開発中の汎用ネットワーク・モジュールでは、従来軽視されていた電気特性を見直して、システマチックに扱う事で、マルチシステム入門者でも、ハイエンドオーディオに迫るレベルからスタート出来る様にという目標があります。ここでは、アクロバティックな調整を必要とする様な個性的なユニットは敬遠したいところです。しかし今日のデモの感触では、同軸ユニットの方もそれ程問題なく行けそうな感じで、安心材料になりました。そうじゃなかったら困っちゃうけど(^^;

で、雑事に追われて、ネットワーク製品の方がなかなか進んでいないのです。ガンバラネバ・・・そういう訳で新製品紹介と言いつつ、新製品予告になってしまいました。(^^

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ジャン・アランのオルガン音楽

2013年02月22日 | CD発掘

今日は前回に続いて、オルガンCDのご紹介です。

マリ・クレール・アランをご存じですか?世界屈指の巨匠オルガニストとして異論の余地はないかと思います。2008年の来日コンサートが、足の怪我でキャンセルになった時はショックでした。既に高齢で、次にいつ聴けるか分からないからです。けれども録音は沢山残してくれています。

その中でも特別な存在だと思うのが、ジャン・アラン作曲のオルガン曲集です。ジャン・アランは名前とジャケット写真から想像される通り、マリ・クレール・アランのお兄さんです。オルガニスト兼作曲家だったのですが、残念な事に第二次大戦で戦死してしまいました。

このアルバムは、私は山野楽器で購入しましたが、アマゾンではヒットしませんでした。フランスのINTRADAというレーベルで出ています。

ジャン・アラン オルガンのための作品集 INTRA035 → イントラーダのサイトでのアルバム紹介

ジャン・アランの曲は、いわゆる現代音楽のジャンルというか時代になりますが、無調性の不協和音音楽という感じではなく、馴染みやすい部類かと思います。以前の記事で現代オルガン音楽の中心はパリ、という話を書きましたが、ジャン・アランもそこに含まれる事になります。

フランスの古典(バロックとは言わないらしいです)オルガンは、ベルサイユ宮殿の鏡の間の様に”超きらびやか”ですが、パリの現代オルガンはエレガントで洗練された音作りが特徴だと思います。現代オルガンを指して、パリ型オルガンと言う方もおられる位に標準になっています。

で、横道にそれてしまいましたが、ジャン・アランの曲も”エスプリ”のきいた、ちょっと幻想的で心地良い音楽です。しかし、時に荒々しく、いい感じにメリハリがきいています。それを妹マリ・クレール・アランが心血を注いで演奏しているわけです。素晴らしい演奏だと思います。アルバム冒頭のリタニー(連祷)という曲は、来日コンサートでも頻繁に演奏されるテンポの良い曲です。

録音について。INTRADAレーベルでは他にもパリでのオルガンCDをいろいろ出しています。数枚所持していますが、録音はどれも良好です。音場感、定位ともしかりしていて、部屋一杯に響きが広がります。解像力や厚み感も良好です。フルストップの強音を高解像度に、しかし心地良く鳴らせるオーディオシステムであれば、大オルガンならではの音の洪水が楽しめます。

音場感についてはこだわるので、少し追記しておきますね。私のチューニングした再生系(勿論スピーカーを含む)をお聞きになった方がしばしば驚かれるのが、”響きの良さ”です。中には、「リバーブマシンでも使っているんですか?」とマジメ顔で質問される方までおられます。(^^;

システムチューニングにおける、音色感とかバランス感といったものは、後から”調整”が出来ますが、”響きの良さ”というのは情報量そのものなので、”調整”とは違って一度損なわれると元に戻せません。しかも情報量を増やすと煩くなりやすいので、この問題をクリアするのは本当に大変です。オーディオの一番難しいところではないかと思います。煩くないけれど情報量も少ない装置はいくらでもあるわけですけどね。この辺のお話は、また別の機会にも触れてみたいと思います。

それでは今日はこの辺で。

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フライング

2013年02月20日 | 寺家ふるさと村

この冬は結構寒いですよねー? 暖冬に慣れて、体がなまってしまったのかもしれませんが・・・・

今朝の寺家ふるさと村です。梅のつぼみの膨らみは足踏み状態ですが、一本だけフライングしているものがあります。梅が満開になるといい香りがするので楽しみです。はやく暖かくならないかなぁ。

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目を覚ませと呼ぶ声が

2013年02月18日 | CD発掘

今日はバッハのオルガンCDをご紹介します。バッハ→オルガン→カール・リヒター、と言うくらい定番なのが、カール・リヒター(指揮者、オルガニスト、チェンバリスト)さんです。既に30年以上前に故人になっていますが、バッハ録音の偉大な功績者のひとりです。現在でもこの様にして、素晴らしい芸術遺産が居ながらにして再生できることは本当にありがたいことだと思います。

フランス人の演奏する洗練されたバッハも好きですが、ドイツ人ならではの彫りこむ様な気真面目な演奏がバッハとすごく合うんです。いぶし銀の心地良さと言うんでしょうか。

カール・リヒターの一連のオルガン録音はドイツ・グラモフォン、或いはアルヒーフ・レーベルで再販され続けています。ところが最近はなかなか入手出来ないようです。

→ アマゾンで検索すると

とまあ品切れ状態ですね。私はこの3枚組を所持していますが、バラのアルバムもあります。発見次第即購入をお勧めしたい逸品だと思います。

録音について。”目を覚ませと呼ぶ声が-BWV645”という曲は、トッカータとフーガに次ぐおなじみの曲だと思います。曲も短めなので、私はデモでよく使用します。1960年代後半の録音が中心で、前々回紹介したリビングステレオよりも少し後という事になりますね。古いけれど非常に優秀な録音だと思います。先日購入した最新録音の某オルガンCDはNGでした・・・・残念!どうしてこうなるのでしょうかねぇ。

そんな訳で、「目を覚ましてくれー!いい音はこういう音なんですよぉ!」という事で、私はこの曲をデモでよく使用するのです。(笑)

音場感が良く、前方にオルガンがそびえ立つ様に定位します。非常にクリアー感のある録音ですが、これはドイツの古典オルガン特有のシャープな音作りによるものですし、カール・リヒター自身もその様なストップ(音栓=音色)を多用しています。このシャープな音がきちんとスピーカーから離れて20m位向こうに定位する様になると、かなりハイグレードな再生系だと思います。深々としたペダル低音も自然な録音になっています。

では今日はこの辺で。

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