Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

Jupiter-13製品化-続き6

2017年05月03日 | 製品紹介

 

製品版のウーファーの音決めが一段落しました。(まだ新型キャビネットには入れていません)

カーボン(&ケブラー)スキンのサンドイッチコーンなのですが、他に無い特長は、応力負担の大きい根元部を厚く硬く、端部を薄く軽くしています。多くのスピーカーでは、製造上の都合で一定の厚さのコーンがほとんどです。昔の紙コーンでは厚さを変えて抄紙していましたが、今時はこの手のものがほとんどない様です。

この構造は、鳥の羽根と同じで、一定の厚み(剛性)で作るよりも、応力の集中する根元を厚くして、反対に先端部は軽く作る事で、総重量が同じでも、より高い剛性や強度が得られるという構造力学的な理想形状です。東京タワーの形も同じ理由です。

はい、実はこれに近い製品は既に存在していて、お馴染み人気の某欧州メーカーがやっていますね。当社の場合の特長は、先端部を更により軽くするために、サンドイッチではなくてスキン単板にしている事です。ここまでくると、手作りの名人芸でないと作れないのではないかと・・・光悦(カートリッヂ)のスピーカー版とまでは言いませんが!(笑) プレス型も改良して、作業も上達したので、大分綺麗に出来ました。(写真↑) このユニットの他に負ける(?)特徴は、非常に人件費がかかるので、高級機種にしか採用できない事ですね。(苦笑)

さて、始めの試作段階ではここまでで様子見をしていましたが、これでおしまいではなくて、更に制振処理を加えて粗っぽさを無くしてゆきます。この塩梅はプロとしての腕前の試されるところですね。音離れ感を損なわない範囲でダンプして歪感を減らします。高剛性で比較的軽く出来ていますので、制振処理を強く掛けても、案外調性シロが残りました。すなわち完成度がずいぶんと高く出来ました。

音離れ感といいますと、シャキーン!とした硬めの音を連想しがちですが、グレードが高くなってくると、むしろ自然な生々しさとか、音像の実在感がものすごくはっきりする感じになります。音の表情も豊かになります。

例えば、再生の難しい天満敦子氏のストラディバリウスの非常に強い音でも、繊細さを失わずに太く力強く鳴りますし、大編成のコーラスでも自然で生々しく、しかし簡単には破綻しません。あるいは、ヘレンメリル(家へおいでよ)の様な、ナローレンジでガサついた音になりやすいソースでも、自然なクリアー感で色気の漂うハスキーヴォイスが楽しめます。(ヘレンメリルのお好きなPal様、ご期待下さいね)

その様な訳で、長年「欲しくても出せなかった音」に一応の決着が付いたかと思います。小型2wayとしては一段落としたいと思います。・・・って、まだ終わっていませんでした。(^^; 先日音決めの終わった新しいトゥイーターと共に新しいキャビネットに組み込んで、ネットワークの再調整をしなければいけません。仕上がりが楽しみになって来たので、なんとか気力が持ちそうです。♪

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2 コメント

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聴感 調整の成果に 期待します。 (pal)
2017-05-06 19:58:39
最近 入手したKENWOODのS270と
ビクター SX500 スピリットと 同一ソースで 聴き比べております。
中低域の迫力は ビクター
ヴォーカルの定位はケンウッド
音色の違いが バスレフや密閉の違いによるものか ユニットに起因するのか
音作りの 違いなのか 面白いところです。
A&Cさんの サイズを感じさせない 再生能力を 知っておりますから、今回の自信作には 注目しております。
ヘレン メリルの気だるげな 色っぽさがどのように再生されるか おおいに楽しみです。
急に暑くなりました。
ご自愛ください。
パル
Unknown (Mr. Hippo)
2017-05-06 20:36:13
今晩はPal様。

スピーカー博物館が出来そうな勢いですね。(^^

もしも、pal様がはじめて気が付く様なヘレンメリルの表情を感じていただけたら、大成功ですね。天満氏のヴァイオリンに衝撃を受けてから、表現のニュアンスの再現力には力を入れています。ご期待下さい。

今日はもう夏の様な気候でしたね。夏バテ(?)にならない様にご自愛くださいませ。

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