Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

正しいネットワークは-6dB/oct? その2

2015年11月26日 | オーディオいろいろ

 

※ 写真はRecercare用とは違いますが・・・(^^;

 

<Recercareの蘊蓄その5 ネットワーク その2>

 今晩は。前回はクロスオーバー周波数についてでしたが、今日はスロープや部品の使いこなし等についてお話ししてみたいと思います。

<-6dB/octが良いか?>

さて、スピーカー内蔵のパッシヴネットワークについて、通常は-6、-12、-18dB/octのどれかですね。私の場合は、アドオン・トゥイータ以外の場合は、12か18のどちらかが多いです。理論上は、-6dB/octが位相もF特もフラットなので、これが最も良いと言われますね。電気的には確かにそうでしょうが、スピーカーの不要帯域の音を混ぜ合わせる事のデメリットも総合的に考慮する必要があると思います。

それで、聴感上は不要帯域の音はしっかり切った方が良い様に思っています。解像度や音像定位、トゥイーターとの繋がりの良さ等、-18dB/octが一番良いと思います。Recercareの場合も-18dB/octです。

<肩特性の微調整、リバースヌル?>

さて、マニアの方は既にご存知の通り、例えば-12dB/octのネットワークでは、スピーカーの音圧も-12dB/octかと言えば、全く全然そうなっていませんね。酷い物です。酷いのをどうするのかについては、話が長くなりすぎるのでここでは省かせていただきます。(^^ それで、バランスや帯域繋がりがそこそこ整ったとして、その先のお話です。つまりクロス部分(肩特性)の微調整のお話し。

私の場合は聴感で位相合わせをやります。音像の高さ、定位感、音場感に特に影響があります。これも何度も書きましたね。他には、測定器を使用してリバースヌルを出す、という非常に厳密な手法もあり、この詳細手順を公開されているマニアの方もおられます。この調整法による音質には、私も一目置いております。但し最近の事ですが、もしかしてそれほど突き詰めなくても良いかも知れないと思い始めました。この話題はまた次回にとっておかせて下さい。(^^

<パーツ選定、使いこなし>

いわゆる高品位パーツを使用して、音がキツくなって困った事はありませんか? スピーカーでは特によく起こる事だと思います。簡単に言えば、情報量を増やすと歪感が強調されると言う事です。人によって拘りがあって、どの部分に責任を押し付けるかが違ってくるところが面白いですね。

そこで、あまり注目されていないけれども、私が注意している所をご披露しておこうと思います。勿論、Recercareには全て反映されています。

・ 魑魅魍魎の抵抗器
ブランドものとか、高級品も結構ですが、注意点として、電流負荷の高い所には耐入力40W相当以上の抵抗器をお勧めします。一般的な10W用であれば4本パラです。歪感が違います。低音も違います。電気的スペックや温度計数の問題ではありません。電力→熱変換のメカニズムの何かが音に影響しているものと思います。(熱容量が効いているのかも・・・)

・ バイパスコンデンサー
超HiFiグレードになってくると、結構効きます。既設のコンデンサーに0.22μF程度のPPコンをパラってやります。この手法は電界コン+フィルムコン等、色々応用が出来ます。

・ バイワイヤリング
騙されたと思ってお試しください。電力配線は、行き先別に専用にするのが常識です。3wayだったらトライワイヤーです。安いケーブル2本と高級ケーブル1本とどちらが良いかなんて話題もありましたが、下らないですね。だったら高級ケーブル2本をお使い下さい!(笑)

・ ハイグレードパーツ
当社扱いの製品をお勧めするに決まっていますから、ここで吠えるのはやめておきましょう。(笑) しかし、トリニティ・コイルは騙されたと思って使ってみて下さい。

・ 防振処理
勿論やるべきですが、私の経験では、質の良いパーツ程振動の影響は受けにくい様です。コンデンサーであれば、電極箔の巻きがしっかりしているとか、コイルであれば真空含浸してあるとか、です。高周波ノイズ対策などでもそうですが、自分でノイズを出すものは、外来ノイズにも弱いのです。

・ ソース系機材には良い物を!
スピーカーの解像度が高いほどにソース系機材(特にCDやDAC)のアラが丸裸になってしまいます。スピーカーのせいにする前に見直す価値はあると思います。PARCのプロジェクトFや、当社のトライフォニックシリーズの調整用には100~200万円クラス相当のDACを使用しています。(高ければ良いとはかぎりませんが!)この様にしないと、必要以上にスピーカーの音を殺してしまったり、低音過剰に調整したりしてしまったり、正しい調整が出来なくなってしまうからです。一見綺麗な音で鳴るスピーカーでは問題がなくても、解像度の高い(音離れの良い)スピーカーでは、そうはいかなくなります。この辺り、誤解が多いと思います。好みに合わないスピーカーだと思っていたのが、実はソース系機材の実力不足だったりします!!

 

さて、次回は、システムの完成度が上がってくると、調整にも違いが出てくるというお話し(の予定)です。 

 

 


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4 コメント

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DAC (イギー)
2015-12-27 22:45:51
国産・外国産を問わず、100万から200万のUSB-DACやUSB-DAC付きCDプレーヤーやネットワークプレーヤーでオススメの物が知りたいです。

A&CオーディオさんでUSB-DACの販売予定はないのでしょうか?

期待しております。では。


Unknown (Mr. Hippo)
2015-12-28 00:46:09
今晩は、イギー様。

私の知っている範囲では、コード社のものはお勧め出来ます。

>A&CオーディオさんでUSB-DACの販売予定はないのでしょうか?

遺憾ながら、現状は手が回りません。スピーカーが一段落しましたら(何時になるやら・・・(^^;)改めて検討いたしたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
Unknown (イギー)
2016-01-16 00:30:00
あけましておめでとうございます。
先日は顧客でもないのに、質問に答えて頂いて感謝です。今年はご縁があればいいのですが、先立つものが(^^;)

USBDACの製作記を読ませてもらったのですが、
電源にこだわっていて、DACがPCM1792で、
↑の本文の記事で”ソース系機材には良い物を!”
(100万~200万円)と書かれていたので、T○D
Dー1000とかLU○MAN D-08u とかを想像していました。

まさか、スイッチング電源のコード社とは・・・
それだけコード社の電源技術がコー・・・失礼w
電源技術が優れているということなのでしょうね。
トライフォニックの三要素、音離れ、マッシヴ、仮想現実が表現できているということでしょうか?

アガリのオーディオを
SPがDurantyー MKⅢ・・・次期モデルはフローティングマウント入りですよね? ( ^ω^)ワクワク 
USBDACがCHORD社のDAVE
とすれば、
プリメインアンプに何をすすめますか?
よろしくお願いします。



Unknown (Mr. Hippo)
2016-01-16 09:10:54
お早うございます、イギー様。

(特に音源系の)電源は、回路ステージごとに独立させるのは間違いなく良いです。さて、スイッチング電源については・・・

私は電子系はそれ程検証実験をやっていないので、正直因果関係の分からない部分はあります。ノイズ処理がうまく出来れば、スイッチング電源かどうかは関係ないかも知れませんし、電源の平滑コンデンサーを大きくするのと、チョークを入れるのとで、時定数が同じなら、音質も同じ傾向なのかとか、教科書に無いけれど音は確かに違う、という問題がいろいろとありますね。

但し、重要なのは必ず聴感検証し、そして駄目な物はダメと素直に判定する習慣かと・・・多くの場合は○×方式だから良いはず・・・という思い込みが入るので、これが悪夢の始まりになるのではないかと思います。

そして更に一歩踏み込んで、良いはずなのに駄目なのは何故なのかを究明する執念がブレークスルーをもたらすかと・・・釈迦に説法で恐縮です。(^^;

アンプについては、最近リサーチしていないのでコメントは控えさせていただきます。ただ、入り口と出口がしっかりしていれば、アンプはあまり迷わないかと思います。個人的には球アンプが好きですが。

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