Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

F1とストラディバリウスとスピーカーと

2018年11月25日 | オーディオいろいろ

ちょっと前になりますが、六本木ヒルズで開催されていた「ストラディバリウス300年目のキセキ展」を見に行ってきました。ストラドの弾き比べもあるというので、楽しみにしていたものです。

さて、ストラドの魅力については色々なお話がありますが、実はスピーカーの開発をやっている関係で、ストラドとはどの様な音の性質を持っているのかに関心があったのです。

この展示会は、開催場所も開催場所なので、バブリーで軽薄な内容ではないかと心配していたのですが、なかなかに充実した内容でした。

さて、ストラディバリウスの名を聞くと、美しく艶やかな音色を思い浮かべますか? 会場での演奏家による説明では、実際はフォーミュラーカーの様な超ジャジャ馬で、弾きこなすのはただ事ではないそうです。なので、寝起きを共にして常に弾き続けて乗りこなさないと、良い音は出せないとの事。

実際に会場で弾き比べを聴かせていただいて、なるほどと思いました。しかも響きの良くない会場で間近で聴いたので、より素の音に触れる事が出来ました。弾きこなせていない状態では、正に耳を刺す音のじゃじゃ馬です。ですが、小さな音で弾いても、遠くで聞き取れる”強い音力”があります。そしてこれを一流の腕前で弾きこなすと、柔らかい音から突き刺すような強い音まで無限の表現が出来るということが、ストラドの魅力とされています。

レーシングカーを素人が運転すると、ギクシャクしてまともに走らないのでしょうが、一流のドライバーが運転すると、滑らかに、しかし稲妻のように早く走らせることが出来るのと同じなのでしょう。

ここで私が注目しているのは、じゃじゃ馬をエレガントに調教するのと、元々大人しい馬と、どちらが魅力的(豊かな表現力がある)かという点です。前者は速くも遅くも走らせることが出来ますが、後者は常に中庸な走りしかしてくれない様に思われます。

さて! ここでスピーカーのお話になります。(^^

スピーカーの振動板を手作りしていて、同じような事を感じています。(柔らかい振動板である)コンデンサー型スピーカーの角の立たない柔らかい音は素晴らしいと思いますが、反面、しっかりした音が出ません。音楽の幅広い表情は再現出来ません。反対に(より硬い振動板である)コーン型スピーカーは、よりしっかりした生々しい表現が可能です。しかし硬い振動板はやはり硬い音になりがちです。その様な訳で、好みで選択せざるを得ないのが現実だと思います。

どちらがいいですか? 私は、じゃじゃ馬をエレガントに調教する、即ち、非常に硬い振動板でありながら、しかも柔らかい音の出せるスピーカー、という第三の道を追求したいと思っています。技術的に対立する問題を高度に乗りこなさなければならないので、本当にいばらの道ではありますが。

その様な訳で、F1とストラドと手作りスピーカーに共通点を感じて、何だか嬉しく思った次第です。

 

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