Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

超硬振動板10cmウーファー 続き

2019年04月04日 | 製品紹介

 

先日ちょっと触れましたが、超硬振動板の具体的到達目標を決めてみました。

コーン型スピーカーは、例えば10cm口径程度であっても最低次の共振(同心円状に節が一つ出来る分割振動=コーン外周と内周が反対方向に運動する状態)はアルミコーンで500Hzくらいと思われます。思われる、と言うのはストロボ発光設備がなく、手元では直接確認が出来ないので、インピーダンス特性の凸凹や聴感から推定しています。

ところで、2wayシステムでのクロスオーバーは3kHzくらいですから、ウーファーは受け持ち帯域のかなりの部分を分割振動で発音していることになりますね。共振のQが低いので、周波数特性にははっきりとは出ませんが、過渡的にはまともに応答していないという事になります。しかも、最も重要な中音域がその様な状態なのです。

スピーカーユニットが100年引きずっている根本問題と私が言っているのは、この事なのです。定常的な正弦波応答としては可聴帯域を十分にカバーしていたとしても、過渡的にはまともに応答していないという状態は、アンプ類の電子系の応答とはまったく質、次元が違うというか、はっきりいって酷い動作状態であります。こんなんで良い音が出るわけないじゃん!

ということで、超硬振動板の目標値とは、「低次の共振を受け持ち帯域外に追い出す」という事になります。開発中のEvangelist-102では、3kHzのクロスオーバーですから、分割振動が3kHz以上になるように振動板剛性を上げる、という事になります。

さて、簡単に言いましたが、例えば振動板重量の増加無しに剛性を6倍向上するイメージです。はっきり言って(言わなくても)気の遠くなる様な話です。誰も本気で取り組まないのは、そういう訳なんです。世に言う高剛性振動板とは、少しは硬い素材を使っているが、一発目の分割振動が何Hzかは絶対にヒ・ミ・ツ!なのです。

が、しかし、この事から逃げていては、もはや進歩がないという事ですよね!

それで、本気でやってみました。技術的な話は省略します。(写真↑)流石に3kHz以上というのは無理な様ですが、おそらく2kHzくらいには出来た様です。結局コーンの裏側だけでは補強ビームが納まりきれず、表側にも進出する事になりました。見た目が仰々しいので、黒く着色するつもりですが・・・(^^;

グランドピアノの重量感とか弦の太い胴鳴りといったマッシヴ感はもちろんですが、声の肉質感の生々しさとか、オケが混濁せずに鮮度良く、しかし煩くないという音離れの良さは抜群です。硬さを感じさせない厚みのある音なのにアタック音は非常にシャープだったり、従来の常識からは考えられないHiFiに出来上がったと思います。

もう暫く弄ってから、Evangelist-102のシステム化作業に入りたいと思います。

 

 

 


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3 コメント

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Unknown (pal)
2019-04-07 07:42:30
迫力ある マスクですね。

必然の結果かとは思いますが

このくらい 凄味があるなら ブラックマットのキャビネットに収め
サランネット無しで 限定販売したらいかがでしょうか?

敢えて 存在を主張するスピーカーがあって然るべきかと。
( ̄∇ ̄)
そのままでもいいと思います (としろー)
2019-04-07 10:29:59
Hippo 様
自分もそのままで、黒く塗りつぶさなくてもいいと思います。
なんせ工数増えるわけですから。
昨今のKEFのユニットにおける形状も市場に受け入れられているので、抵抗を示す人もそれほど多くない気がします。
http://blog.avac.co.jp/photos/uncategorized/2013/02/01/p2010008.jpg
もしくは、オプションで塗りつぶしを受け入れるとか。
Unknown (Mr. Hippo)
2019-04-07 17:23:09
pal様、としろー様、コメントありがとうございます。

なるほど、一理ありますね。ただ、補強ビームだけは、近くで見ると手作り感満載なので、どうしたものか・・・(^^;

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