Hippo日記

オーディオの事や感動した音楽の話し、お勧めの癒しの音楽など、徒然なるままに書いてみたいと思います。

平板型とコーン型どちらが良い?

2018年08月17日 | オーディオいろいろ

 

平板型については、大手の某S社では音質的にNGと結論付けて、撤退したと伝え聞いています。私も同じ見解ですが、注目すべき重要点があるので、これについて話題にしてみたいと思います。

<<< 平板型は平面波が出る? >>>

平面波と球面波どちらが音が良いかという実験はした事がないし、実際のところ不可能だと思います。但し静電型等の膜型スピーカーは音色感も構造も大きく異なるので、ここではあくまでも一般的なボイスコイル駆動のコーン型と平板型の比較という話題に絞らせていただきます。

まずは、平面波を出すためには、波長に対して極めて大きな直径の振動板が必要になります。少なくとも一般的な小口径のスピーカーは、コーン型、平面型問わずに球面波と考えて差し支えないと思います。

もう一つ注意点があります。波長の短い高音域でも、今度はボイスコイル(ボビン)周辺だけが振動して音を出しますので、ますます球面波に近くなると思います。

要するに、振動板は分割振動からは逃れられないので、振動板の見た目が平面だとかコーン型だとかで波面の形を論じてもあまり意味がない、というのが私の結論です。

<<< 音質的な問題点はどこにあるか >>>

要は見た目が平らかどうかではなくて、振動板固有の機械的な音色が最大の問題点であると考えます。そうすると、いつも話題にしている構造剛性の問題になります。

コーン型とかドーム型というのは、形状そのものが構造剛性を作り出しますので、無理、無駄のない自然な(軽くて硬い)形状なのです。昔からのスタンダードには、それなりの理由がある訳です。

さて、平板でも分厚いサンドイッチ構造にすれば剛性が高くなりますが、重量も思った以上に重くなります。いつも剛性の話しかしませんでしたが、正確には剛性と質量の比が大切で、硬くても重ければ意味が無くなります。それから、サンドイッチ材を厚く作ると、コア材自体の音質が問題になるので、決して扱いやすい素材ではありません。この点では、コーン型やドーム型を超えるのはかなり難しいと思われます。

そして、以下私のいつもの話題になってしまいますが、コーン型にせよ、ほとんどの市販品では(いろいろと事情があって)剛性不足です。剛性不足の振動系では、細身の奇麗な音は出せても、音力とか、肉質感、或いはしっかりした低音感が出ないのが特徴になります。また、混声合唱やオーケストラでは、混濁したり、耳を刺すような歪みが出ます。この事は、現在進行中の僅か6cm口径のフルレンジでさえ同様です。振動系というのは、極限まで軽く且つ硬く作る必要があって、無理、無駄のある形状や構造はご法度なのです。

※ 高構造剛性の振動系では、制振構造も非常に重要になりますが、話が混み入るので省略しました。

 

 

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