Art&Blue-Liberalism:青き自由主義 復刻版 など 

アダム・スミスとマックス・シュティルナーの思想を参考にして自由に個人が生きる世を目指す!

人生百年について

2022-05-07 13:11:20 | 社会人辞めての留学日記

そういえば5月6日生まれのキルケゴール先生は42歳で亡くなられました。と思えば4月22日生まれのカント先生は18世紀生まれの人ですがその当時にしては結構長生きで79歳まで(しかも生涯童貞貫いた説も!)ご存命でおられました。この大哲学者のお二方を垣間見ていろいろと思いました。40歳台まで生きれば儲けものでもあり、長生きするのであれば信念を持って生き決して諦めないことが肝だということを。

ビッグコミックで一時期連載されていた「特別のEGOIST」というなんか現代活劇にスピリチュアル系の要素を兼ね備えた一風変わったマンガがございました。そこの登場人物の壮年の占い師が主人公に対して、人間の体と心のエンジンがフル稼働できるのは50歳まで、その後の人生はその余興に過ぎないというセリフがございました。この主人公が40代になり実際は100歳まで生きると言われるがもうそもそもの「命」の余命が短いと言い渡されましたシーンが心に残りました。あとは4歳年下で元恋人が精神的にも社会的にも自分を大きく追い抜いたことのショックも多きかったようで。だが、彼女および不思議で強力なスピリチュアルな能力を持つ女子高生との出会い、そして50代後半の同業の出版業界における間柄かつ魔性のスピリチュアル能力をもつ超強力なライバルとのいざこざの中でスピリチュアルな能力を開花していくのでした。

んでもねぇ、結構遅咲きで大成功した方々も多いのですよね。ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)のカーネル・サンダース翁なんて企業したの65歳でしたし。日本でもアンパンマンの作者である「やなせたかし」氏の「それいけ!アンパンマン」がアニメ化され大ブームを引き起こしたのも彼が69歳の時でした。日本を代表する偉大なる社会科学の大家であられる小室直樹先生(77歳没)が初の著書、「ソビエト帝国の崩壊」を出版したのも49歳であり、既に彼の人生の半分と10年ぐらい越した後であり、それまでの極貧の時代が長かったが、人生の最後の方で大きく華開きました。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

現代の人生を考える上でこの本はマジお勧めです。立ち読みでパラパラ読むだけで事足ります。ホッブスなど哲学者の引用分などを除き、被験者3人のライフパターンの部分だけ読めばこの本の要点は把握できます。この部分を読んだだけで既に世の中が大きく「パラダイムシフト」していることがわかりました。40代や50代で既に人生の型にはめ惰性で生きていける時代ではなくなり、むしろ状況に応じて「学びなおし」が必要になってくるわけです。

そういえば、個人差はあるものの最近の40歳のみならず50歳でもまだまだ若く「現役」で通じる方々も多いです。そして60歳定年って今の時代そぐわないように思えますね。特に少子高齢化が進む日本において60代の方々を職場でも他社会的活動において現役から除外するのは明らかにもったいないです。そして35歳を過ぎれば若手卒業でベテランにならなければならないという風潮がございますが、所属している組織とともに20年間も一緒に埋没するのももったいない。経済成長期で経済社会構造の成長が右肩上がりであればそれなりに得られるものがありましたが、低迷期かつ転換期であればそれこそ何かしらのライフ・シフトが必要になるでしょう。たとえば会社や組織を辞めなくても、副業など新しいことにチャレンジする姿勢が必要となるでしょうね。あとは会社員など続けながら小説やイラストを続けるというのも一例です。

小生の記事「風の時代の経済は貧しくなりますよ~」、「衰退する中での撤退戦略」、「冥王星水瓶座は江戸時代」で述べました通り、今後の経済情勢はマクロ経済的には冬の時代です。テクノロジーはより進化しより刺激のある新しいものが輩出されることは間違いないでしょうが、それと同時に雇用機会が減り富の再分割をもたらすだけの景気循環は減速します。世界の地域間での貧富差は比較的に減少しある程度平等になっていきますが、それと同時に一地域内での個人間の貧富差は拡大していきます。そして、これからの時代は時間や寿命すらも不平等に分配されていきます。より大きな意味での「情報」へアクセスできる個人がより力をつけていきますので、ただお金など物理資産を持っているだけの裕福層も衰退していきます。

一見ネガティブに聞こえますが、これは今までの組織構造に頼り生きていることの無意味さを説いております。むろん、会社での雇われの立場および国から得られるなにかを「利用」することは利口です。よく小説家を目指している人だけでなく既に小説家になっている個人に対しても出版社は作家に対して作家が勤めている会社で雇用を継続させる薦めています。小説家やイラストレーターのみの収入であれば不安定であることと、生活苦を心配せず精神状態を平常に創作活動へ打ち込める環境を確保するためです。

また、もし自分が新たにチャレンジしたいことがあれば、会社などの組織を辞めることも有りです。停滞する環境に身を置くよりも、多少リスクを孕んでも波動が良くなる環境へ身を投じてみると新しい人生への出会いが待っていることもあります。要点は、これからは自分に正直になっていきることですね。もし現状で少しでも違和感や閉塞感、苛立ちを覚えた場合にはその環境から出ることが鍵となります。鬱病の特効薬の一つに環境を抜本的に変えることがございます(体験済み)。

たとえば、日本一のお金持ちであられるH.S.さんもいっていたことですが、もし貴方の娘さんか誰かがアイドルになりたくその夢を追求したいといえばそれを許可してあげることです。たとえ、この娘がアイドルになれなかったとしても、夢を追い求めて波動を高く活動していれば、その活動内で面白い人脈や新しい興味や職業に出会うことにあるからです。無理やりアイドルになることを断念させ今後成長も危うい日本の会社組織の一般職に押しとどめて波動を下げさせれば、病気のリスクもあるだろうし妥協して結婚した同社内の男性との不仲で家庭崩壊に至ることは十分に考えられます。特にもう既に起こっている社会のパラダイムシフトにおいて氏がおっしゃる「振動数」つまり人間固有が持つ「波動」の周波数を高め改善していくことがより重要な時代になっていきます。そこで「楽しいこと」や「わくわく」すること、そして勘で「なんとなく」感じることに従う、つまり自分に嘘をつかず正直に生きることが重要になります。正に水瓶座の時代、風の時代の到来なのでしょうね。


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Unknown (Unknown)
2022-05-08 17:32:30
私の生涯最大の友人のF君は昨年の今くらいになくなりました。たぶん親よりもたくさんの時間を過ごして私の精神に成長をもたらしてくれたF 君。48歳の突然死、孤独死でした。

彼は読売新聞文化部記者で漫画アニメーションの啓蒙に力を尽くしたことで名をその方面ではよく知られた存在でした。たくさんの有名人や取り巻きに囲まれた花形記者であるようにみえたけど、毎晩のように分野はすでに違っている世界にいる私に電話やメールをくれて、いろんな内面を話してくれました。

東大も卒業していて、あれほど子供の日々にやりたかったことを実現して活躍した彼がなぜこんなに、というほどの悩みの連続で、最後の何年かは鬱にも苦しめられていました。人生の理想の実現とは何なのだろう、と電話を受けるたびにおもったものです。

「実現」しても、「実現してからの時間」が待っている。一番よいのは、実現したと同じくして人生が終わること、あるいは実現状態がそのままつづくことなのでしょうが、そんなうまい具合にいかない。彼は30代、それはもう、毎日のようにジャーナリズムの先端で大活躍していました。でも活躍すればするほど、彼にそんな時間のニヒリズムが訪れはじめてきていたんでしょう。40代に入り、急に活力が減じていった気配がありました。40代から活力を増やした私と正反対だったように感じられました。

自分の人生の時間を管理する。これこそが一番難しい人生の課題なんでしょう。キルケゴールもカントも、人生時間の終盤を人生の主戦場にしたけど、たぶん時間のニヒリズムによく気づいていて、彼らはそんな管理をしたのではないですかね。よくかんがえてみれば二人とも生涯独身者なわけで(笑)自由な人生の時間の管理ができたのだと思いますね。

F君も独身でしたけど、周りからの圧迫にかなり弱いタイプで、30代で大成功したあとの自分の新たな自己実現が見つからず、焦りを重ねてしまったんではないかと思います。「次にどんな成功するか、見せてほしい」という見えない圧迫感。ある意味有名人になってしまった彼の精神的な苦痛がだんだん私にはわかりました。そんな圧迫なんか無視して、しばらく沈黙蓄積してまた頑張ればよいのに、それを許さない日本の社会はなかなかに残酷です。

ブログ主さまにはぜひ、この人生の時間の管理という難題を克服して、そして時間のニヒリズムに飲み込まれないこれからをつくってほしいと思います。

死の前日に私とやり取りしたSNSで日本の大衆文化のこれからを案じていたF君、最後まで文化ジャーナリストらしく生きられたのは彼らしくよかったのかもしれません。気力は減じていたとはいえ、彼らしさを失わないままこの世から旅立っていった。「らしさ」をすべて失ってこの世から消えるたくさんの人に比べたら幸せというべきでしょう。なんかブログ感想というより、私の個人的思い出話ばかりになってしまい恐縮でございます(笑)
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