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日本のアニメについての感想

2023-12-16 19:51:29 | 政治・経済・社会
下記、「Raimu :「葬送のフリーレン」の考察を軽く書く 」への感想:

拝読いたしました。なかなか興味深い内容でした、ありがとうございます。葬送のフリーレンは岡田斗司夫氏が久しぶりに高評価出していた作品なので目を引きました。確かに氏の解説およびYouTubeに落ちている破片を閲覧した限りでは、久しぶりに小生でもそれなりに魅力的に思えそうなアニメに見受けられました。まだこちらで評論できるほどぜんぜん観ていないですが、来夢さんがつけられた75点というのは皮膚感覚でわかります。あとアニメ、これ浦沢直樹作マンガ原作のアニメ(Yawara、マスターキートン、モンスターなど)を制作した Mad House なんですよね!これだけでも興味はけっこうそそられました。

ストーリー設定はやっぱ最近のアニメに合わせたものなんでしょうね。まず1話2話で意味を持たせた濃厚なストーリーと意味深な展開で視聴者をいっきに釘付けにさせる。そしてその後は割とあっさりと日常系的な展開で緩やかなストーリー展開という形でしょうか。魔王討伐までの苦楽を共にし数話をじっくり閲覧しながら胸熱展開を期待しアニメを閲覧していた小生等の世代のものとは違うのでしょうね。やっぱ、80年代~90年代って日本経済に余力があってアニメやゲームに予算出してくれる時代でしたから、原作もアニメも1年間で一つのスタジオを使い全体を通して濃い胸熱なストーリーを展開できたのですよね。最近は、経済的に余力が無いのか、最初の数話で採算取れるかどうかで1年続けるか決まり、数話ごとにスタジオとの契約更新しなければならないという・・・。でも逆に言えばこれだけの制約の中でその範疇にあわせてこれだけ良い物作れたなぁというのも評価に値するでしょうね。

90年代までアニメっ子でした小生でしたが、その後20代以降アニメ離れしたのもありますが、個人的に90年代後半のニヒリスティックなアニメもしくはざっくりした浅いテイストのアニメが多くなって興味がなくなりました。2000年代は小生海外にいたのとまだネットの動画配信サイトが普及していないのもあってそこまで検知していません。ですが解ったことはその頃からもうニヒリズム振り切ったセカイ系や異世界転生系の薄味テイストのなんでも有り系が増えましたね。小生もリアルに幻滅すること多くファンタジーに趣向はありますが、どうもそのファンタジーの臨場感が抜け落ちている感じがしてハマれるアニメやゲームが少なかったというのが感想です。

・・・しかし、ここ最近になって面白くなってきたことは、もう一回り回って今度はなんかアニメ業界で世界的に高評価を受ける作品が増えてきたことですね!もうここまでリアル世界が混迷を極め幻滅さぜるをえない状況になると、想像力が開花するようになるのでしょうかね。あと最近は個人レベルで良好な技術面にアクセスしかつネットで多くの良質な動画やイラストを閲覧できることで技能と感性が刺激されるようになったことも要因でしょう。それで更に面白いことは、ここ数年で日本だけでなくアメリカでも個人製作のアニメやゲームほどヒットし易くなっていること。ほんとPIXIVなんかみていて解ることですが、個人レベルやはり個人レベルで制作能力が上がっていることですね。これで最大のボトルネックとなっているのが、やはり「経済面」なんですよね。やはりそれなりのものを作るとなるとどうしても時間を割くためにも資金力が要りますね。だから文化力と経済力は比例する関係にあります。これから日本は景気刺激策を行うのに巨大な箱物に公共投資したり大企業優遇政策に頼りっきりになるのではなく、なんとかして小規模のクリエイターでも世に出やすくする政策を立案すべきですね。そうすれば、今回の葬送のフリーレンのようなもっとクリエイティブな分野で世界の目に留まり90年代の規模で外貨獲得につながる成果物を世に出せると思います。


ちなみに、フリーレンのようなエルフのイメージって実は日本人が作ったんですよね。もともとエルフって北欧語で英語のフェアリー(妖精)の同義語だったんですが、日本でロードス島戦記でディードリットを筆頭としたエルフという種族を特異的に描いたことが世界中に伝播しました。なんかアメリカのカードゲームMagic The Gathering (MTG)のような主要ファンタジー物ですらこのロードス島戦記のエルフ・イメージを使っていて、どうも欧米発のイメージと誤解されてしまわれていますが。そう考えると日本の洋食のようなものでファンタジー物も日本で改造して付加価値をつけて逆輸出している感じです。もう異世界ファンタジーってけっこうメイドインジャパンなんですよね~。

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