相談役の独り言

阿部運送株式会社
非常勤 相談役 阿部能久(よしひさ)
東京城南地区を中心に活動する運送会社

経営陣の視点

2013-02-08 10:41:36 | Weblog
先日のブログ“経営陣の器量”で紹介した三洋電機の白物家電事業を買収したハイアールが、
研究開発機能強化のために日本に拠点を新設するそうです。

日本が蓄積してきた開発能力のある優秀な技術者を確保するため、
わざわざその拠点を日本に置くとのこと。

どこぞの大手白物家電メーカーが、
業績不振でリストラした優秀な技術者を狙っての戦略です。

アフリカの裸足の住民を見て、
靴は売れないと落胆するか大量の消費者がいると勇躍するかの違いです。

“縮む思考”と“広がる発想”

彼我の差が如実に表われる悲しいお話です。

コンスタントな仕事

2013-02-07 16:15:39 | Weblog
お蔭さまでうちの仕事は日々の増減があるにしても、
コンスタントに毎日ある安定した業務です。

それに対して飲食店などの商売は、
安定したお客さんがあるかどうかで大きく変わります。

繁盛店は大儲けでしょうし、
お客のいない店は大赤字となり、
抱えているスタッフの人件費が重荷となります。

かと言ってスタッフを置かなければ仕事が回らずお客に迷惑をかけ、
サービス低下で客足が遠退く負のスパイラルにはまってゆきます。

翻って単発仕事をメインにする運送業の場合、
利益を残すには二つの方法しかありません。

ひとつは単発仕事の単価をアップして、
仕事が少なくても収入が維持できるようにすること。

もう一つは単価を追わず、「来るものは拒まず」の姿勢で
自社ではやり切れないほどの仕事をとってくること。

そして、できない分を協力会社に委託して、
自社の稼働率を100%近くで維持すること。

これは他の業種にも当てはまるかもしれません。

「言うは易し、行うは難し」ですが、
それをしないと食べていけないのが実情です。


日頃の「有り難さ」

2013-02-06 12:19:34 | Weblog
東京都南部は積雪の予報が外れ、雪が舞う程度で収束しそうです。

ちょっとびっくりしたのが、
昨日中にJRが本日の間引き運転を早々と決めたことです。

うちの社員はみんな自分で対策を考え対応してくれたので、
なんの心配もしなくて済みました。

外国に比べると日本の交通インフラは非常に整っているうえ、
国民が勤勉なのでそれを整然と運用する良さがあります。

これは非常に素晴らしいことですが、
多少電車が遅れたり、道路の混雑で配達の荷物が届かなかったりすると、
目くじら立てて怒るのは程々にしたほうがいいと思います。

ストレスは健康の大敵ですしね。

「生きている」幸せ

2013-02-05 11:29:48 | Weblog
最近「就活」だとか「婚活」だとか、
誰かに踊らされた目標や目的が多すぎると思います。

私が最も大切にしたいのは「生きている」こと。
当たり前のことで、死んじゃったら終わりなんですから。

そんな原点に戻れば、「就活」だとか「婚活」だとか、
容姿だとか毛が少なくなってきただとか瑣末なことです。

でも、人間は欲深いもので「幸せ」を求めようとします。
ほかの人より少しでも良い、少しでも楽しい生活、生涯。

人間も半世紀やっていれば、自分の器、有り様が見えてきます。

お酒は私の暮らしのなかで欠く事ができないものだと思っていましたが、
これによって体が害されている昨今を鑑みると、
大分節制しなければならないようです。

命をとるか酒をとるか・・・

アメリカの銃規制問題

2013-02-04 15:37:00 | Weblog
アメリカで多発する大量射殺事件をうけて、
銃規制問題が検討されています。

非常に容易に手に入る殺人兵器を取り締まることは大賛成です。

ただ、この思考は私の個人的な事情を棚の上にあげています。

私の保有している日本刀は、購入後に登録のはがき一枚出すだけで、
誰でも合法的に所有できるのです。

それは日本刀を美術品として教育委員会が所管しているためで、
その登録証さへ刀とともに携行していれば銃刀法違反には問われないのです。

ところが、居合をしている私は美術品ではなく、
人を斬るための武器として日本刀を扱っているので、
ここに矛盾が生じます。

もちろん、人を斬りたいと一度も思ったこともありませんし、
公衆の面前で刀袋から鞘に入った日本刀すら見せたこともありません。

つまり、保有と使用は全く別物で、
もっている人の〝矜持”に委ねられてしまうのです。

これだと全米ライフル協会の論理と同じになり、
銃規制反対派にならなくてはいけなくなります。

自己矛盾!

体罰と愛のムチ

2013-02-01 11:48:57 | Weblog
ここのところ体罰についての告発が相次いでいます。

日本の独特の因習(悪習)なのか、
体育会系のスポーツは体罰がつきもののような気がします。

理不尽を受け入れる忍耐などの精神力を鍛える
目的なのかは定かではありませんが、
厳然と存在するようです。

「肩を叩かれただけの行為」が好意を寄せる人であれば親愛のものとなり、
そうでない人のものはセクハラとなるのと一緒で

あくまでも主観的なもので、
同じ行為でも愛のムチと体罰に分かれるわけです。

非常に難しい判断であることは間違いありません。

それにしても昨日の柔道全日本女子の園田隆二監督の会見は
正義を盾にとったマスコミの公開リンチのように見えて、
あまり気持ちの良いものではありませんでした。