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阿部卓馬ブログ

北海道新ひだか町サポート大使のシンガーソングライターです。ライブ告知、活動情報などを中心に更新しております。

#94 セフィロトの樹考察③ ホクマー(叡智)

2025年04月04日 | テーマブログ
4月4日金曜日です。

ライブ情報はこちら↓
■5月4日() 12:00~ 新冠町 阿部卓馬 とっておきの♪Spring ライブ in cafe ゆるり(ランチ付き!)
■5月23日(金) 札幌市 cube garden ほしのしほ 活動10周年&ニューシングルリリース記念ワンマン企画 2025『つながる絆 コンサート』
■5月31日() 新ひだか町静内KAVACH

詳しいライブ情報は↓
https://blog.goo.ne.jp/abetaku19780107/e/b3d6b71fa216b4505246e169c0677f85

前回の記事「#87 セフィロトの樹考察② ケテル(王冠)」では、世界創造の原初の構造として、3種のアイン(無)から有・ケテルへの流れを、井筒俊彦さんの著作「意識と本質」での解釈をベースに論を進めました。
意識のゼロ・ポイント、「無」と「有」の境目、「無い」けど「有る」、「有る」けど「無い」、何とも捉えがたいところですが、とりあえずそういうものということで続けていきましょう(自分もこのあたりのことはいつか改めて考察したいと思います)。



■第2セフィラ ホクマー(叡智)

上から2番目のセフィラは「ホクマー(叡智)」です。「タクマー」ではないですね(笑)
冗談はさておき。ここでも井筒俊彦さんの解釈から、今回は原文を引用して見ていきましょう↓



第二、「ホクマー」​(okhmāh)、​「叡智」。仏教なら、「般若」​(prajñā)​とでもいうところだが、カッバーラーではこれを神の自意識とする。神が神自らを観想するのである。そこに現成する知は絶対無分節的覚知。イマージュとしては、際涯ない空間の拡がりの中に、独り燦爛と輝く巨大な太陽。この太陽から不断に発生する光線の一つ一つが、もっと下の存在段階で結晶して経験的事物の「元型」となる。しかし、それ自身はそれら一切の個別的「元型」の間の区別を撥無し、すべてを一化する唯一絶対の普遍的「元型」。経験的存在次元では互いに矛盾し相容れないものも、この普遍的「元型」の中では一となる。すなわち、「ホクマー」において、神は「一者」として自らを覚知するのである。

井筒 俊彦. 意識と本質-精神的東洋を索めて (岩波文庫) (pp.249-250). 株式会社 岩波書店. Kindle 版.



ケテルでは無から有が流れ出しましたが、ホクマーは神の「自意識」が現れるとしています。
我々自身に見立ててみると、これが一番最初の「私」という感覚です。

こちらのブログをご覧の皆さんも「私」という感覚は誰しも持っているかと思いますし、あまりにも当たり前すぎる感覚であるため、特段問題にもされません。
逆に言うと、問題に上がるまでもないほどに、大大大大大前提の感覚。
意識がある生命にとっての、すべてのベースとなる感覚、それが「私」です。

ケテルで起こった「有」、そしてホクマーで発生した「自意識」
「私はある」という、原初の感覚。ここでは意識と共に世界も現れますが、まだ「世界」と「私」は全く区別されていない状態。

イメージとしては、生まれたばかりの赤ちゃんを想像していただけると良いかもしれません。
空腹やトイレなどの不快感がない場合の赤ちゃんは、ただ世界を見つめています。
そこに感じられるのは、「私」でもなく、ただ見ているものの「変化」だけ。

以前のYouTube配信でもチラっとお話しましたが、例えば「いないいないばあっ!」で赤ちゃんが楽しく笑うのは、見ているものが「変化」しているからだと自分は考えます。
「変化」するだけで楽しい。これが人間本来の根本的な感覚かと、自分は考えています。

「箸が転んでも可笑しい年頃」とよく言いますが、これもまた近い感覚なのかな?
自分も小学生ぐらいの頃は、どうでも良いようなことが可笑しくて仕方がなかったことも多かったと思います。

「私」とは当たり前の感覚ですが、ここでホクマーは「叡智」としているところに注目です。
もしかしたら、この「私」という感覚は、本来とっても特別な感覚であることを暗に示しているのではないか?、とこれらのことを踏まえると自分は考えてしまいます。
あまりにも慣れ親しんでしまったため、この感覚をすっかり忘れているのかもしれない、ということなのでしょうか。

ということで、第2セフィラではホクマー(叡智)について、井筒さんの解釈を元に自分なりに論を展開してみました。
もちろんこれは現時点での考察であり、また更に深度を深めたいと思います。

次回に続きます。

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