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阿部卓馬ブログ

北海道新ひだか町サポート大使のシンガーソングライターです。ライブ告知、活動情報などを中心に更新しております。

#72 川面凡児(ぼんじ)②

2025年03月13日 | 偉人伝
3月13日木曜日です。

ライブ情報です↓
5月4日() 12:00~ 新冠町 阿部卓馬 とっておきの♪Spring ライブ in cafe ゆるり(ランチ付き!)
5月23日(金) 札幌市 cube garden ほしのしほ 活動10周年&ニューシングルリリース記念ワンマン企画 2025『つながる絆 コンサート』
5月31日() 新ひだか町静内KAVACH

詳しくは→ライブ・メディア情報を!



さて先週ご紹介しました記事「#65 川面凡児(ぼんじ)」の続きです。
先週は川面凡児について、古神道由来の「禊(みそぎ)」を現代に体系的に再現し、その禊の方法は伊勢神宮や合気道にも取り入れられ多方面に影響を及ぼしていることをご紹介しました。

今日は更に川面凡児の知られざる側面に迫っていきたいと思います。

■南極探検隊への密かなサポート

時は1910年頃、日本では後援会会長に大隈重信を据えて南極探検後援会が結成され、船長・野村直吉、そして軍人で探検家でもある白瀬矗(のぶ)などのメンバーで、開南丸にて南極探検に臨むところでした。
しかし、前人未到の南極、極点到達はおろか、ともすれば帰還すら不可能になる可能性に、大きな不安を抱いた野村船長のご婦人と、後援会で大きな資金援助を行っていた雑誌の出版社の社長夫人の二人が、当時東京の下町にあった神道の集会所にいた川面凡児の元を訪れました。



 「先生、主人は、明日の朝、南極に向けて出航しますが、今度の航海は大丈夫でしょうか」
 「探検隊が、南極まで無事たどり着けるかどうか、先生に観ていただきたいのです。是非とも、お願いいたします」

和服姿の婦人が、二人正座して、粗末な白衣を着た初老の男に向かって哀願している。二人の表情は恐ろしいほど真剣である。

(中略)

せっぱ詰まった二人は、ご主人に内緒で、東京の下町にある神道集会所を訪ねたのであった。集会所といっても、八畳一間と三畳二間の小さい借家で、八畳間の奥の方に、丸い鏡と榊を飾った白木の祭壇がおかれているばかり。茶色くなった古い畳は所々すりきれており、長年の貧乏暮らしが顔をのぞかせているようだ。

だが、ここには「谷中の仙人」と呼ばれる不思議な人物が住んでいる。当代随一と噂される千里眼の持ち主だ。白いあごひげを垂らし神主風の白衣を着こんだ目の前の人物は、日露戦争などの推移を見事に言い当てた畏るべき人物なのだ。占いを拒絶されても、なおもこの人にすがるよりほかはない。

宮崎貞行. 宇宙の大道へ 驚異の神人川面凡児、霊的覚醒の秘法 (p.13). きれい・ねっと. Kindle 版.



ここにあるように、当時川面凡児は「千里眼」の持ち主ということで、知る人ぞ知る仙人としてその名を知られていたようです。
「千里眼」とはここの場所にいながらにして、遠く離れた場所の状況を見たりすることが出来る能力です。

人間には霊性が開発されると様々な超能力が発現することは、インドのヨーガや仏教(特に密教)などでも言及されることがありますが、この古神道の川面凡児もまた、霊性開発によりそれらの能力を持つに至ったようです。
しかし、凡児自身はこれらの能力を多用することを望まず、今回の南極探検の行く末を占うことに関してもはじめは断っていました。
それでも、ご婦人たちの悲痛な嘆願にとうとう折れ、口を開きます。

「それでは、やむを得ませんな。南極の地図を書いて安全な航路を示しますから、お帰りになったらご主人にお渡しください」

その晩、夫人から川面凡児が書いた簡単な注意書きと地図を受け取った野村船長は、チラっと一瞥しましたが格別に気にも留めず、しかして夫人が主人の心配を思ってやっと手に入れてきたものでもあるので、むげにも出来ず無造作に胸ポケットに入れたとのことです。

そしていよいよ開南丸は南極に向けて出港します。
ここから再び「宮崎貞行. 宇宙の大道へ 驚異の神人川面凡児、霊的覚醒の秘法」から引用します↓



開南丸は、白瀬隊を乗せ、ニュージーランドに沿ってさらに南下し、いよいよ目指す南極大陸の地に近づいてきた。ところが、白い大陸に接近しても、行く手は見渡す限り、高さ数十メートルの切り立った氷壁である。これでは、とても上陸できそうもない。油断して近づくと、海中の氷塊に激突するおそれもある。

不安を感じた船長が、ふと思い出したのは、ポケットにつっこんでいた一枚の略図であった。
取り出してみると、略図には、細い筆文字でこんな説明が書き加えられていた。

 「シドニーよりは、斜めに南西の航路をとりて行くべきも、南極に着陸したる時は、氷壁ありて上陸することあたはず、その際には東にむかって進むべし。氷壁もなき氷原あり。そうしてまた東方に進めば湾あり。そこにもまた、氷壁なく、氷原あり、上陸することを得る」

ものは試しと指示通りに進路を東に転じてみると、まもなく広大な氷原が現れてきた。さらに東に進むと、湾があり、鯨が群れを成して悠々と潮を吹いている。用心しながら接近してみると、ちょうど上陸できそうな高さの氷原が見つかった。まさに仙人の地図の予告した通りであった。この記念すべき湾は、のちに船名にちなみ開南湾と命名された。

宮崎貞行. 宇宙の大道へ 驚異の神人川面凡児、霊的覚醒の秘法 (pp.16-17). きれい・ねっと. Kindle 版.



川面凡児の千里眼の正確性がすごいですね。しかも、開南丸がそのような状況に直面することをあらかじめ「知っていた」ような記述の仕方。
このことから凡児の千里眼は、遠近の空間と過去や未来の時間の、時空間どちらも超えて物事を見ているように感じます。

無事上陸に成功した探検隊でしたが、その後トラブルに見舞われます。
再び引用します↓



 ところが、上陸後まもなく通信が途絶え、一ヶ月以上も消息がわからなくなってしまった。極寒のため通信機械が故障していたのだが、期待をかけていた国民はみな憂慮し、ことに南極探検後援会長の大隈重信伯爵の心痛はひとかたならず、夜も寝られないほどであった。大隈伯爵は、知人を遣わして、再び谷中の仙人に伺いを立てさせた。

三日後に、現地の模様を透視した仙人の回答が返ってきた。  

「一行中には病人あるも、生命には別状なし。また、穴のようなところに五、六人一団となってうずくまりおるのをみたが、一同元気なり」

のちに探検隊が帰国してから、当時の日誌と照合してみるとすべて透視されたとおりであった。「病人」というのは、鋭い雪氷の反射を受け、雪盲病にかかって一時目が見えなくなっていた白瀬隊長のことであった。当時はまだ性能の良い遮光グラスがなかったのだ。また、「穴のようなところにうずくまりおる」とは、分隊が激しい雪嵐を避けて氷塊の穴に避難していた時分にちょうど当たっていた。肩を寄せ合って、吹きすさぶ雪嵐の静まるのを待っていたのである。


宮崎貞行. 宇宙の大道へ 驚異の神人川面凡児、霊的覚醒の秘法 (pp.17-18). きれい・ねっと. Kindle 版.



これもまたすごい話で、南極で嵐を避けている隊員たちが見えていた。そして、無事帰国することも予見していた(あるいは帰国までも影ながらサポートしていた?)。
川面凡児はその他にも予知能力や病気直し、瞬間移動など様々な超能力があったとのことですが、本人はそれを表に出すことを嫌い、太古神道の思想と行法の普及に力を注いだとのことです。

予知能力などはロト6とか競馬で応用したくなりますが、そんな煩悩丸出しでは霊性など開発されるはずもないでしょうね(笑)

また次回に続きます。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山田房枝)
2025-03-13 17:01:34
川面凡児の千里眼エピソード話、面白かったです😍古今東西このような仙人や神人は確かに存在していたし、今も存在してますね。何らかの行の結果または生まれながらか、頼りたくなる存在です。

私はこういう人達の脳波に興味があります
瞑想はアルファ波からシータ波に下がって深まるようですが、高次の脳機能活動において発生するのはガンマ波のようで、提起された課題に対して答えを導くときのような洞察力の遂行において発生するとか。ベータ波は、心身共に活動的な場面で発生。何らかのストレスを引き受けているときも出てるようです。水行や座禅時の脳波、焚き火にあたっている時の脳波を測定した九州大学の准教授もいらっしゃいました😄

故政木和三氏は、脳波を操るパラメモリーというヘッドフォン型の機械を開発し、一時私もこれにハマっていました🎧
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コメントありがとうございます。 (阿部卓馬)
2025-03-13 23:30:41
山田房枝さま

記事楽しんでいただけて嬉しいです(^^)
自分も非常に興味深い部分だったので共有しました。

脳波、面白いですね。おっしゃるような瞑想状態や、変性意識・シャーマニズムなどでも脳波が特別な状態になるのだと思います。

政木和三さんきましたね~天才発明家ということで、自分も関連著作読んでます。
房枝さんとはやはり何かいろいろとシンパシー感じますね(^^♪
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