デラシネ(deracine)

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10・31NOAH_JCBホール大会観戦記。(長文)

2009-11-01 21:28:08 | プロレス
天皇賞については回顧する気にもなれない。外しまくる自分が情けない。それだけ。
我が家(独居だが)の収支が慢性赤字であるのに金に羽根が生えて飛んで行っている。
冬のボーナスもたぶん無い状況、もはや期待は年末ジャンボしかない。(←それかよ)

さて、NOAHJCBホール観戦記。
さっき日本シリーズ見てたら讀賣の攻撃時に「スパルタンX」が。三沢の魂が乗り移ったら勝てるかも。
腹監督もプロレスに理解のある人だし。三沢逝去時のコメントは忘れられない。
しかしダルビッシュというのはいい男だな。

さて今回のJCBホールは、NOAH土曜としては異例の17:30開始。ところがそれをてっきり18:00開始だと思い込んでいて、
座席についたのが17:30。そしたらもうオープニングの音楽。チケット見たら17:30開始。
ところで1年前は丸藤-KENTAの60分が武道館でありました。あれから1年。両者がいないリングです。
観客は満席でした。チケットが武道館と比べて高額で、こんなんで客入るのかと思いましたが、まあ3000人クラスならクリアでしょう。
ただもう武道館ではこれまでのようにはできないでしょうね。どこかいい会場ないものか。JCBも見やすくていいが、
おそらく会場費が高いのだと思う。だからチケット代に転嫁されている。しかもドリンク代の強制長州、いや徴収まである。
音響は素晴らしいし空調もいいだけど、あの値段はないなあ。

さて第1試合から簡単にレビュー。
まずはジュニア軍対曲者たちの8人タッグ。伊藤はまだまだ模索中、平柳ぐらいを倒して喜んでいる場合ではない。
橋はなんか急遽出場になった様子。そのあたりも書かれたブログも面白いので気になる方はBOOKMARKに入ってますのでどうぞ。
第2試合からはジュニアリーグ戦の準決勝。煽りのVTRではKENTAの負傷の様子があったが、技食らってって感じじゃなかったなあ。
まずは金丸-中嶋。この2人は体格もタイプも違うのに結構かみ合う。というか両者が誰とでも適応できるのだ。
もっと言うと今のどこの団体でもジュニアのトップは、いつ誰とやってもだいたいいい試合ができる。
試合は準決勝ということで短期決戦の様相。中嶋がやや優勢も金丸がしのぐ、といった感じ。
最後はデスロールに来たところを金丸がかわし、中嶋に飛び乗ると高角度前方回転エビ固めでピン。
なんかあっさり終わったけど、あれは金丸がデビュー当初良く使っていたアストロシザースじゃないのか。そういう発表がないが。
そんな金丸の奥の深さが出た一戦。中嶋のデスロールは決まると凄いが、かわされると全く無防備になってしまうのが痛い。

第3試合では準決勝2つ目。ライガーとデリリアス。デリはKENTA脱落鼓太郎インフルで巡ってきたチャンス。
正直実力ではライガーが圧倒。最後も今や誰も使わなくなっているフライングボディシザースで勝利。ジャンボを思い出すよ…
ただ、デリリアスの奇妙なプロレスも面白かった。ただの「一杯食わせ物」ではなかったとハッキリ書いておく。
第4試合では久々に泉田が奮闘。やればできるが、徐々に良くなりつつある谷口が腕を極めて勝利。

第5試合では杉浦と多聞という自衛隊・アマレス出身という似たバックボーンを持つ2人の対戦。
良い意味でNOAHらしからぬ攻防に沸く場内。極めて投げて絞めてという、これぞ「プロのレスリング」という試合。
悪く言えば実力的には圧倒できる杉浦が多聞を引っ張っていた感じもするが。
ところが終わり方が悪かった。
杉浦のスタンディングフロントネック、一度は多聞も逃げるがもう一度完璧にリング中央で極まる。
徐々に多聞の力が抜けていき、誰もが「ああ、多聞落ちたな」と思った。
ところが!
レフェリーのマイティ井上が全く何もしない!!
絞められてる多聞のチェックもしないどころか、明らかに落ちているのに試合を止めない!
何やってるんだマイティ!そういう声が場内から出る。
杉浦が放したところでようやく確認して、多聞が動かないから試合止めたけど、誰の目にもマイティのレフェリングは疑問だった。
終了のゴングが鳴るか鳴らないかのうちに浅子トレーナーが飛んで入ってきて蘇生作業。多聞が戻ってきて事なきを得たが…
あれでは正直困る。
ただでさえリング上の選手のダメージには皆が敏感な時期。落ちてるのに止められないのではレフェリーとしての用はなさない。
ああいうレフェリングをするレフェリーを今後も置いておくなら、NOAHは今後安心して見れない。改善を強く望む。

第6試合は小橋・秋山-高山・キースのヘビー級スーパーバトル。
小橋が高山のジャーマン、キースの投げ技でポンポンと脳天から落とされ場内に悲鳴。小橋、生きてるか?誰もが思った。
ところがさすがだったのが秋山。これを良くフォローすると高山をガッチリ押さえ、小橋の逆転をアシスト。
まさにあの「バーニング」ここにありを印象付けた試合でした。

セミはGHCヘビータッグの前哨戦。これもヘビーのぶつかり合いを堪能できましたよ。やや森嶋の出番が少なかったけど。
潮崎はふてぶてしさも出てきたなあ。健介とのチョップ合戦は打ち負けてたけど、あれは健介もエグイ。胸とノドの間狙ってるもの。
それぞれ持ち味を出して頑張ったが、最後は潮崎が起田をピン。ところが…
まず試合後彰俊がタッグ挑戦に向けてのマイク。噛んだけど。健介もマイク。
で、終わらずに今度は杉浦が潮崎にシングル挑戦表明のマイク。「豪くん、おたふく風邪治った?」
そして挑戦を明言すると潮崎もそれに応えて握手…と思いきや、杉浦がその手を取ってオリンピック予選スラム!
まだ発表はないけど12・6武道館へ向けてデモを行いました。
三沢最後のパートナー・運命の若きチャンピオン潮崎か?
三沢との新日出撃からブレイクした一番熱い男杉浦か?楽しみです。

そしてメインはジュニアリーグ決勝戦。金丸-ライガー。
もちろん観客の多くは金丸にNOAHの代表としてメインを取ってほしい、締めてほしいとの思いが強いんだけど、
一方で実力があれば誰でも認めるのがNOAHファンだと思う。従って実力あるライガーにはブーイングが飛ばない。
それがいいか悪いかはまた別として、純粋に試合を楽しもうとするファンが多いのだと思う。
試合はライガーペース。金丸お得意の場外フェンスにもたれた相手へのギロチンすらさせてもらえず、
終盤まではライガーの戴冠やむなし、という雰囲気すら広がる。
途中ライガーが場外パワーボムを狙って持ち上げるも、やたら優しく落としたシーンがあったのは何となく笑った。
察するにライガーはJCBの床の固さが気になったんだろうなあ。予備知識が無かったんだと思う。だからためらった。
ま、いろんな意見はあると思うけど、体操マットの上だったし、金丸は受けもうまいからもうちょっと強くてもよかったとは思う。
さてライガーペースで進み、足4の字などで完全に金丸の動きを止め、ついには垂直落下ブレーンバスター、
さらに必殺の雪崩式垂直落下ブレーンバスター!これで決まりか!?
ところが金丸がギリギリで肩を上げる!さらにフライングボディシザース!これも金丸はクリア!
受けのうまさ、無尽蔵のスタミナ、これが金丸にはあった。さすがである。
そしてライガーの掌底を受け止めるとラリアット、垂直落下ブレーンバスター、タッチアウト。
ややあっさりとながら大逆転勝利で終了。試合的には正直もっとできたと思うが、ハッピーエンドでメインを締めた。
インタビューでも堂々と答え、やはりスタミナが半端じゃないというのが率直な印象。
見事、激動の最終戦を締めました。
ちょっとね、あまりに予定通りすぎる、という意見もあると思うし、ライガーがベルト持ってもよかったと思うんです。
でも、金丸にも意地があった。そういう余計な話は置いておいて、金丸の頑張りを讃えたい。

最後のカラーボール投げでは金丸が元甲子園球児・自慢の強肩を活かして3階席まで投げていました!旧全日本の武道館が甦る!
あの頃前座の金丸が、肩が強いからってことで試合は無いのに馬場さんとかに混じってリング上から投げていましたね。
本当に素晴らしい選手になったと思います。身体は小さくても金丸の素質を見抜いて育てた馬場さんも喜んでいるでしょう。
以下、写真。2枚だけですが、左はわかりにくいけどなんと小林邦昭。ライガーのセコンドでした。三沢タイガーとの対戦が思い出されます。
右は集合写真。しかし6人しかいない…あ、右下にライガーが。
  

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