「かぶき」であのザ・グレート・カブキと話したよ。

昨日書いたとおり、東京・飯田橋にある、
“東洋の神秘”ザ・グレート・カブキさんのお店に行ってきました。
「BIG DADDY 酒場　かぶき　うぃず　ふぁみりぃ」というお店です。
以前は「串焼き・ちゃんこ　かぶき」という名前でしたが、リニューアルしたようです。
店の存在は週プロ等で知ってましたが、行ってみようという考えは全くありませんでした。
ところが最近、私の仕事関係の人が、この店の従業員と知り合いで、
私がプロレス好きだと知ったその人が連れていってくれたのです。

JR飯田橋から北に歩いて5分程度。入るといきなり料理を作るカブキさんの姿が！
その姿は東洋の神秘ではなく、居酒屋の厨房に立つおじさんでした。
やや狭い感じの店内は我々が座って満員。団体客もいる模様。
ほとんどがプロレスファンでしたね。
さらに、「西口プロレス」ではおなじみのアントニオ小猪木までいました。（注：アントキの猪木ではない）

席について最初はなかなか語り掛けられなかったのですが、
思い切って、「カブキさん初めまして、アベと言います。こないだ8・23NOAH後楽園ホールにいましたよね」
と言ったところ、ああそうですね、というお返事。
これがファーストコンタクトでした。
ただ、調理が忙しいようで、それからはあまり話さなかったのですが、
手がすいたのを見計らって、「カブキさんと言えばやっぱムタとの試合ですよね」
と話してみると、
大流血戦（血がピューと出た）の話、そしてムタの○○を引っ張るとご存知、○○が薄いムタはアレだった、という話が出てきました。
プロレス史上に残る一戦の裏ではそんなことがあったわけです。

料理は本当に居酒屋メニュー。味はよかったです。
そんなに多くは飲み食いしませんでしたが。
そして、カブキさんは写真撮影にも快く応じて下さいました。
しかも右の写真では、私と肩まで組んでいただいて！一生の思い出です。
　　

さて、ハイライトはそこから。厨房の作業がひと段落したカブキさんが、
なんと空いていた私の左隣の席に酒を持って座ったじゃありませんか！！
乾杯しました。感激しました。
そこからはカブキさんとプロレス話。実際にリングに立ったレスラーとじっくり話すのは初めてでした。
いろんな話が聞けました。
やっぱり毒霧の話ですかね。「あれはやっぱり企業秘密なんですか？」とたずねると、
「さすがに成分とかは教えられないけど、あれは口の中でプチッとやって出すんだよ、
それを試合中にパンツから出して口に仕込むんだけど、俺はそれをリングの中央でやったんだ、
相手を場外に落とせば観客の目はそっちに行くでしょ、だからその隙に堂々とリング上で仕込んだんだよ。ムタはリング下でやるけど、あれはね。」
という主旨のことを言ってました。
さらに、毒霧は
「アメリカに行ったときに、向こうのマネージャーが、お前何かできないか、と言ってきた。
当時から何か出したり火を吹くヤツとかはいたけど、何か新しいものはないかと考えた。
あるときシャワーを浴びていたら、水が光りに照らされると虹が出ることに気づき、そこで思いついた。」
ということも言ってました。
そうやって毒霧は誕生したのです。で、やってみたらやはり赤と緑が一番キレイだったとのこと。

さすがに全日本退団→SWS入りとかについては聞けませんでしたが、
今まで戦った中では誰が強いと思いましたか？という質問をすると、
「アンドレだね」と即答。ただ、「日本人では？」と聞くと、
「リングでのセメントで強いのと、ストリートファイトで強いのはまた違う」
とのことで、具体的な名前は出てきませんでした。

あと、私が秋田出身で、昔秋田はテレビが全日本しかみれなかった、という話をしたら、
秋田での「ハンセン失神事件」のことを語り出し、
「天龍と原がハンセンを失神させたんだが、その後気がついたハンセンは怒り狂って、
控室にくるんだよ、オレのところにも殴りこんできた」
という恐怖体験を語ってくれました。なお、ハンセンは8月アタマに店を訪れたとのこと。

他にもいろいろ話ましたが、とにかく飾らない人柄で、
リング上の熱いファイトとはまた違った一面を見ることができました。
私が福島の大学でプロレス研究会にいた、という話をすると、
「何人ぐらいでやってるの？」ときいてくれたりもしました。
11・2にカブキの還暦と、店の10周年を祝うイベントを新宿FACEでやるそうです。

長くなりましたが、また行こうと思います。
プロレスラーの店はいくつか行ったことがありますが、
たくさん話せたのは初めてでした。
NOAHの選手たちも来るらしいので、今度遭遇しないかな。