デラシネ(deracine)

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NOAH11・17後楽園ホール大会観戦記。

2006-11-19 21:03:51 | プロレス
ちょっと遅くなりましたが、NOAH11・17後楽園ホールの観戦記です。
ぜひとも行きたかったNOAHの後楽園。今回ようやく念願叶いました。
後楽園ホールはそれほど大きい会場ではありませんが、独特の雰囲気を持った会場であり、同時に目の肥えたファンが集まることでも有名です。先日は新日本の後楽園を観戦し、今回NOAHで両者の比較という意味でも楽しい観戦となりました。

さて、試合。
第1、第2試合は前座、特にこれと言って書くことはありませんが、泉田が欠場からの復帰戦でしたが元気でした。
注目は第3試合。先日のSEM(若手中心興行)でNOAH初上陸を果たしたヒールユニット「ブードゥーマーダーズ(VM)」がNOAHにやってきました。カードはNOAH側は志賀・石森・青木組。ヒール組は金丸・SUWA、そしてVMの近藤修司。近藤は全日本のジュニア王者。SUWAがパイプ役となってNOAHに連れてきたようです。予想通りVMはリーダーのTARU、メンバーのYASSHIも来て、試合への介入を試みます。で、VMはTARUの水撒き、YASSHIのマイクなどでNOAHファンを煽り放題。試合にも堂々介入し、やりたい放題。最後はTARUがイスでレフェリーをブッ叩き反則負け。VM側からすれば予定通りの終わり方になりました。NOAH側は青木が意地を見せましたが基本的に何もできませんでした。
ところがです。
会場の雰囲気がちょっと微妙なんです。もちろんVMの非道っぷりにはブーイングが飛ぶんですが、それほど会場が一体となったブーイングでもないんです。「帰れ」コールも起こりませんでした。むしろ私が感じたのは、「あれが有名なVMかあ~よく来たなあ」というむしろ歓迎に似た会場の反応です。基本的にNOAHにはヒールがいませんし、今までヒールが来たこともありませんでした。そこへ超ヒールがやってきてのやりたい放題。それが却って、良い刺激に感じられたのかもしれません。雑誌でしか見てなかったヒールの暴れっぷりをむしろ楽しんでいるかのような雰囲気でした。私も確かにブーイングはしましたが、VMを見れたのは何となくうれしかったですね。次は12・10日本武道館にも登場です。

ちょっと長くなりました。
第4試合はまだデビュー1年にもならない太田が初来日の外国人からフォール勝ち。太田の大活躍に会場は大拍手。っていうかルーキーに負けるような外国人呼ぶなよ。第5試合は秋山準に田上登場。でも試合はそれほどでも。第6試合は6人タッグでしたが、今回「KENTAのライバル」ブライアン・ダニエルソンが初登場。その技術をいかんなく発揮していました。他にもマルビンの華麗な技やバイソンのパワーなど面白いところがたくさんの試合でした。20分を越えた試合でしたが長く感じられず楽しめました。第7試合は武道館でGHC王座をかけて戦う丸藤と三沢の前哨戦。三沢のエルボーに引かなかった丸藤でしたが、今日は三沢がちょっと上回ってました。それと良かったのが潮崎。三沢に技を連発し、最後は負けますが、動きの良さ、成長を感じることができました。
メインはGHCタッグ王座決定トーナメント1回戦。力皇・杉浦組に森嶋・ヨネ組の激突。これがもう、凄く盛り上がりました。4人のド迫力なぶつかり合いに会場興奮。しかもジュニアながらパワーでは負けない杉浦の頑張りに場内から大歓声。果たしてどっちが取るのかわからない状況が続き、20分を越えても観客のテンションは上がりまくりでした。最後は森嶋が意地を見せて杉浦を沈めますが、武道館でやってもいいくらいの4人の戦いぶりに大感動。両軍を讃える拍手が鳴り響きました。ただ、チームワークでやや森嶋組が勝ったかな、との印象が。さすが元タッグ王者チーム。力皇組はやや力皇の杉浦へのフォローが足りなかったカンジでした。
でもこの試合で興行はしっかり締められ、満足感が高かったですね。

そして思ったのですが、新日本の大会とは盛り上がり方が根本的に違います。新日本では試合の展開がどうであろうとリングに上がってる選手にとにかく声援を送ります。悪く言えば試合より選手を見てる感じがしました。逆にNOAHの場合は試合で盛り上がる所以外は基本的に静かです。試合そのものを楽しむ観客が多いように感じました。それぞれのファンの気質の違いでしょうがね。でもどちらもいい興行だったので、私個人としてはどっちも見れて満足です。
ただ、NOAHの方はやや空席もありました。後楽園ホール、しかも金曜日ですからもっと埋まるのかと思いきやそうでもなかったです。名物の立見席もガラガラでした。月曜ながら満員だった新日本とは違ってましたね。
さて、次回は12・2横浜、そして12・10日本武道館。今年の締めに盛り上がってきたいと思います。