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おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

デジタル認知症

2024-12-30 11:46:17 | 日記
 年末年始になると、テレビ局やタレントも休みを取るためか、早いうちに撮り溜めた特番や終わったドラマの総集編ばかりになる。そのことは仕方がないとしても、それが大して面白くないとなると、見せられている側としてはものすごく時間がもったいない気になってしまう。だったらネットで映画やドラマでも見ようかとも思うが、一日中映画やドラマを観るというのも、それはそれで疲れてしまうのである。

 というわけで、年末年始用にネットで本を注文した。お正月が賑やかなのはいいが、静かに心を落ち着けて過ごすのもまた一興かとも思う。じっくりと活字と向き合い、時間がゆっくりと流れる感覚を味わうのもいいものである。

 最近はテレビを見ていても、すでにネットで流れた映像をテレビで流すことが多くなり、テレビ業界の斜陽を感じる。番組の合間に流れるコマーシャルも、ほとんどが年配の人向けのCMばかりで、若い人がそれだけテレビを見ていないんだろうなと想像できる。

 日本では毎年年末になると、流行語大賞みたいなことをやっているが、イギリスではオックスフォード大学がその年を象徴する言葉を選んでいる。過去には「自撮り」や「数独」が選ばれているという。2024年の言葉に選ばれたのは「brain rot(脳腐れ、或いは脳疲れ)」であった。なぜ脳が腐ったり疲れたりしているのかというと、些末で頭を使わなくていいコンテンツの過剰消費の結果、精神状態や知性が劣化したと思われる現象のことだという。あまり考えなくていいような動画などを次から次へと視聴していく習慣により、なんとなく脳には悪いなと感じる人は多いだろうが、それが研究結果として証明されたというのである。

 イギリスの有名大学や研究機関で、インターネットの影響で脳の灰白質が縮み、集中力の持続時間が短くなって記憶力が低下し、認知プロセスに歪みが出てくるエビデンスが見つかった。最近は、歌では前奏があるものが敬遠され、ドラマは倍速で視聴するという習慣が生まれているというが、おそらく集中力の持続時間の短縮、記憶力の低下といった悪影響が現れているのだろう。

 さらに深刻なのは、脳が成長過程にある若年層にとっては、テクノロジーの使用過多による認知症のリスクまで出てきているという。こういう話を聞くと、AIが人間の仕事を奪うというようなことの前に、人間がすでに人間であることを放棄しようとしているとも思えるのである。


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