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おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

くっついたり離れたり

2021-01-28 12:01:48 | 日記

 新型コロナウイルス予防に、ソーシャルディスタンスを守れと言う。食事をしながら喋るなと言う。 用もないのに他人に会うなと言う。東日本大震災直後は、やたらに「絆」という言葉がもてはやされ、とにかく他人と繋がることが尊いことだったことを思うと、くっついたり離れたり、価値観なんて簡単にコロッとひっくり返るものだと呆れる。

 僕らが子供の頃というのは、とにかく近所の子供たちがゾロゾロ集まり、いつだって集団で遊んでいた。家にいたって自分の部屋があるわけではないから、友達を呼んで遊ぶということもほとんどなかった。大体の家の中で遊んでいると、「外へいけ」と怒られたものだ。

 だからだろうか、とにかく自分のスペースというものに憧れた。自分の部屋や誰にも邪魔されずに好きなことができる場所が欲しかった。早く家を出て、自由になることに憧れた。

 今の子供たちは、小さい頃から自分の部屋を持ち、遊ぶ時でも少人数で遊ぶ。普段から他人に煩わされるということが少ないから、自由への憧れというのは小さいように感じる。近頃は成人しても親と同居していることを煩わしいと思っていないようで、僕の若い時のようにひとりになることへ憧れ、孤独への渇望みたいなものはないようだ。

 ところが、大きくなったら何になりたいかという質問を子供にすると、僕が子供だった頃のように、学者やパイロットを挙げる子供は少なく、サッカー選手やユーチューバーなどが人気だ。これは裏を返せば、注目を浴びたい、他人と繋がりたいという欲求が大きいということなのかもしれない。

 その他大勢の中でワーワー生きていた時代は、誰からも離れていたいという欲求が強く、小さい頃から自分のスペースを与えられて生きている今の子供は、人とつながりを持ちたいという欲求が強いとも言える。くっついたり離れたり、人間という生き物はなかなか難しい。

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