5月14日から2日間、道院長研修会に参加いたしました。
しっかりした自己を形成しつつ、他人(ひと)の幸せを考えられる人を1人でも多く、まわりに増やして行くことを大きな使命ととらえ、コロナ禍のなか3年振りに一同に会しての研修会です。「他の犠牲による繁栄はあってはならない」、「人間の幸せは多くの人との関わりによって得られるもの」、開祖の生前に言われた言葉を原点に昨今の国際情勢をも考える、至極真面目な研修です。地域でそれぞれ活躍する指導者の皆さんが久しぶりの再会を新たなエネルギーに変えていました。組織が抱える課題を共有し、時代の要請に応え、少林寺拳法が組織として変わっていかなければならないという姿勢が理念という形でまとめられ、不変的に進むべき方針を整理されました。また武的要素を持つ技法は、護身練胆、精神修養、健康増進の三徳を備えた易筋行として修得できるよう指導方法をより深めていこうとしている、そのような新たな指導の試みが科目表の変更点として伝えられました。遅い現役復帰で年齢的な制約はありますが微力ながら、貢献できればと、背中を押していただいた、初めての道院長研修でした。