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格闘家に関する余計なお世話なコラム

エメリヤーエンコ家の格闘談義

2021-04-20 12:50:37 | エメリヤーエンコ家の格闘談義
アレキ 「さぁ兄貴、ベン・アスクレンやフランク・ミアといったMMAの選手がボクシングに挑んで負けたここ最近の情勢だったけれども、ボクシングとMMAの関係についてどう思うよ」

ヒョードル 「ちょっと前にはコナー・マクレガーvsフロイド・メイウェザーの試合もあって、最近だとキックボクシングの那須川天心もボクシングに転向するらしいな。まぁボクシングの方が市場価値がデカいって事での挑戦だろうけど、根強いボクシング幻想っていうのもある気がするんだよな、ボクシング最強っていう。またジャブで制するってのがスタイリッシュで格好良く見えるんだろうな。亡くなったKIDや郷野聡寛、三浦広光なんかもボクシングにハマっていたけども。玄人に響く技術に憧れるんだろうな。グラップリングで言うと青木真也がジェイク・シールズみたいに“固める”試合が増えたような感じで。

キックボクサーがMMAに、または逆にMMAの選手ががキックに挑戦して成功する例はよくあるけども、トップクラスのボクサーがMMAに転向したって話はあんまり無いだろ? その理由にはもちろん上述したように市場価値が下がるのが第一なんだけど、第二にあるのが“全然勝てない”からですよ。ボクシングの距離っていうのは近すぎて組まれる距離なんだよ。額を突き合わせてアッパーやボディを打ち合ってるんだから。で、ボクサーも遊び半分で“MMAやってみるかw”みたいなノリでやった事あるはずなんだよね、タイソンもメイウェザーもパッキャオもロイ・ジョーンズJrもあると思うよ。そしたらすぐテイクダウンされて極められて、テイクダウンを恐れて離れると蹴られて・・・って感じで、MMAはボクシングとは似て非なる、全く違う競技だと強く認識したと思うよ。ボクサーも格闘家としてMMAに挑戦したい気持ちはあるんだけど、デメリットしかないから無視してるっていうのが現状ですよ。あとたまたま最近目にしてしまったからついでに悪口言うけど、距離が近くてMMAは難しいのは極真空手もだよ。あんな近い距離で胸とか殴り合ってよ・・我慢比べの極致だろあんなの(笑)」

アレキ 「MMAとキックの距離は同じだから通用する・・・じゃあ天心のボクシング挑戦は険しい道のりって事?」

ヒョードル 「いや、天心はまだ22歳だから距離の修正ができるしボクシングで成功する可能性はあるんじゃないの。興味ないからテキトーだけど。ダーハッハッ!」

アレキ 「またね~」

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