あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

DVDもあったのか

2016年07月13日 02時03分02秒 | 写真

  

ホームページを見ていると、うるさいamazonのバナー広告。

はいはい、もうカラヤンのCDはいらないです、と思っていたら、

あらっ、DVDなの?

まあ、探せばあるとは思っていたが、やっぱりあったか。

うーん、2,100円かあ、微妙な値段。

しかし、絶対にYoutubeなどには上がらんからな(笑)。

記念に1枚買うか。

 しかしなあ、時代的にブルーレイの人じゃないんだよ。

DVDでもない。VHSの時代の人だ。

もう少し長生きしてくれていても、たいした画質の向上は

望めなかっただろうなあ。

せめて16:9の画面で見たかったね。

  

映像というと何を連想しますか?

普通、テレビで放送された演奏会の映像と思いますよね。

しかし、カラヤンは自分で映像制作の会社を持っていて、

販売用の映像を撮っていたんです。

「アイドルならまだしも、クラシックなんて映像いらねべ」

と思うかもしれないが、やはりプロのすごい演奏技術

を見てみたいものなのだ。

しかしカラヤンが撮っていたのは「カラヤンの映像」。

フルートのソロになっても、フルートを撮らずに

カラヤンを撮っている(笑)。

NHKだったら、しこたま怒られるところだ。

でも、自分の会社が自分の指揮姿を見たい人のために作ったのだから、

だれも、文句は言わなかったのだろう。

  

こんなエフェクト、クラシック番組で見たことない(笑)。

どんなことをしても、いいのよ。演奏会は発表会だから。

音作りはリハーサルで完璧に終わっている。あとは演奏するだけ。

スポーツのように、本番一発勝負、ではないのだ。

逆に演奏会の出来が良かっただの、悪かっただのを演奏者が言うのは

アマチュアか、そうとう下手なプロだけだ。

音楽評論家の「良かった」「悪かった」も音楽に対する

解釈の評価で、演奏の腕のことではないのだ。

  

オーケストラの中にカメラがいないと、こんな画は撮れない。

さぞや団員も迷惑だったろう。

 

ピアノを弾いている生意気そうなガキ。若き日の天才キーシン。

  

後ろの眼鏡をかけているバイオリニスト(コンサートマスター)。

我らが誇る日本人、安永徹さんです。

超名門ベルリンフィルのコンサートマスターなんて、東洋人

は永久にできないだろう、と言われていた時代です。

今で言うなら、錦織圭がメジャー大会で決勝に行くくらいの快挙です。

世界クラスは小澤征爾だけではないのです。

ちなみに、現在でも日本人コンサートマスターは在籍しています。

大きいオーケストラはコンサートマスターが2,3人います。

もちろん、日本公演では日本人コンサートマスターがつとめます。

一種の凱旋公演ですね。

  

演奏会場はウイーン国立歌劇場。

ということは、そう、オーケストラはウイーンフィルです。

たぶん、元旦のニューイヤーコンサート。

今でも、みんなが元旦特別番組を見て浮かれているときに、

ひっそりとEテレで生放送されていますよね。

演奏曲はシュトラウスの「美しく青きドナウ」。

オーストリアの第二の国歌と言われています。

いつも、コンサートの最後に演奏されます。

そしてアンコールの最後の曲はラデツキー行進曲。

つまり、「これで終わりです」ということ。

この二曲の順番は誰が指揮しても同じです。

ちなみに、ウイーンフィルは自分の楽器で演奏することが

できません。楽団所有の楽器を使用しなければなりません。

音色が変わり、強いてはオーケストラの音色が変わって

しまうのを防ぐためと言われています。

  

出典:DVD「ベスト・オブ・カラヤンの遺産」

販売:ソニーミュージックジャパン インターナショナル