あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

行ってきましたパリ撮影旅行 1

2015年02月03日 17時31分40秒 | 写真

 

以前、会社が死ぬほど暇になった時期がありまして、

掃除もやったし、教育もやったし、あと何にもやることねーな、

どーすんだ!寝てるわけにはいかんだろが・・・

てなときに「今度ブログ始めたらこれ出そ」と

会社のパソコンで(笑)書きためた物が

ハードディスクの片隅からでてきました。

もったいないので、発表します。

ちょっと大作です。

かわいい女子や、よだれのでるようなご馳走の写真はありません。

ですが、しばらくお付き合いください。

6年前ですので、今と文体が微妙に違いますが、

面倒くさいのでそのままにしています。

あと、当時と状況が変化している箇所もあるかもしれませんんが、

ご了承ください。

 

「成田で呼び出されました・・・の巻」

 

以前、パリに旅行にいったことがある。

目的はルーブル美術館を生で見たかったことと、パリの街

を写真に撮りたかったことだ。

費用は飛行機代と宿泊代だけで当時の金額で380,000円かかった。

パックだとこの金額の半分以下ですむのだけれど、バスに

乗せられてあちこち連れ回されたら意味がない。

しかたなく単独予約となったのだ。

  

あえて、旅行前日までの話は省略する。

話は当日よりスタートだ。

  

朝の7:30分、徒歩で喜多方駅にむかった。

駅には多くの学生が列車を待っていた。

みんなの視線が私のスーツケースに注がれた。

「おじさん、これから外国へいくんだよね、ごめんね、へへへ。」

そう思うと自然にニヤニヤしてしまった。

改札をぬけ、入ってきた列車に乗り込んだ。

座れる席がない。でもこいつら、どうせ会津若松でおりるだろ。

まだまだスタート地点だ、がんばろう。

  

郡山で新幹線に乗り換えた。

さすが東京行きだ。スーツケースを珍しがって見る人はいない。

もっとも、いまの時間乗ってるのは大人だけだから常識か。

上野の広小路口から西郷さんの銅像の所まで歩く。

京成電鉄の駅があるのだ。

さすがにここまでくれば、スーツケースの行列だ。

都会の人はどう見てるのかな。

  

窓口で切符を買った。

「大人1枚」

京成スカイライナーは成田空港しか停まらないので、行き先は

言わなくてもいいのだ。

駅員は端末を操作して、切符を渡した。

「何時の列車ですか?」

私はたずねた。

「これです」

駅員は今停車している列車を指差した。

なんだって!、ベル鳴ってるじゃん!

あわてて、一番近くのドアから乗った。

まったく都会の人は乱暴なことをする。

  

スカイライナーは、すごい。専用のスーツケース置き場があった。

アナウンスも英語交じりでかっこいいぞ。

1時間ほどで飛行機の機体が見えた。

うおっ、と思ったが、田舎者がばれないように、がまんした。

  

まもなく地下の駅についた。かなり長い階段をのぼって地上にでた。

「テロ特別警戒中」という、いかつい看板が目についた。

機動隊の装甲車もいた。

ここから空港本体まではバスで移動するのだが、乗る時点で、

「搭乗組バス」と「見送り組バス」と分けてしまうみたいだ。

そのほうが警備しやすいのか?なんでもいいや。

わたしは搭乗組バスに向かった。

  

バスの前に男女1人ずつ2人の警官が立っていた。

「パスポートと搭乗券を拝見します」

私は搭乗券を男の警官に渡した。

パスポートは空港に旅行代理店の人が届ける予定になっていた。

搭乗予定は〇時〇分、AF245便ですね?

改めて聞かれると、とまどうものだ。

私は「そんな感じです」と答えてしまった。

警官は「はあ?」という顔をしたが、書類に不備が無かったのだろう、

私に返してくれた。

  

婦人警察官が言った。

「ボディチェックの協力、お願いします」

おお!生まれてはじめての経験だ!

私はテレビでみるような「大」の字になった。

しかし、実際は触るか触らないかくらいであった。

これだけで判るのか?

プロなら判るのであろうな、まあいい。

私はバスに乗り込んだ。

  

バスは空港の正面玄関に着いた。

表示板に「←南ウィング 北ウィング→」とあった。

エールフランスは南だから左だな、そう思って歩き出した。

  

歩き出してからしばらくすると、アナウンスがあった。

「喜多方市からおこしの・・・・」

え?俺?なんで?予定より30分も早くきてるじゃん!

そう思いながらも、中央インフォメーションへ向かった。

  

そこには旅行代理店の社員がいた。

「お待ちしておりました」

待たせてねーべよ、と思ったが、この社員とはこれでさよならだ、

余計なことは言わないでおこう。

私はパスポートを受け取った。

 

 

コメント (2)
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