あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

山のそば屋 鶴好(つるよし)

2012年08月06日 19時42分20秒 | グルメ

今回は田舎蕎麦(店主の弁)の鶴好です。

いやぁ、今回は今までで一番場所の説明がむずかしいです。

会津美里町の高田地区から国道401号線を昭和村方面へ走って行きます。

しばらくすると、右側に小山スキー場へいく分かれ道がありますので、

右折ししばらく進むとに入ります。

お店はこのの一番奥まった場所(山側)にあります。

私はナビで行ったのですが、短い時間の間にカーブが多すぎて、狂って

しまいました。ポンコツはイヤですね。

狭いなので、たとえ探すことになってもそんなに時間はかかりません。

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藪のような駐車場(失礼)に車を駐めて、それでは訪問です。

いやぁ、店内はそば屋さんと言うよりは、田舎の食堂って感じです。

スポーツ新聞にテレビでは高校野球、煙草も吸えるし・・・

べつにイヤじゃありません、田舎者だから。

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それではメニューを見てみましょう。

ひぇー、安い・・・天ぷらが160円!

信じられん・・・儲けあるの?

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と言うわけで、ざる大盛りにもちろん天ぷらを注文します。

しばらくするとそばが来ました。

店主は田舎蕎麦と言ってましたが、挽きぐるみの本物の田舎蕎麦とは

違います。もっと上品な淡い色をしています。

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たぶん甘皮くらいを挽きこんでいると思われます。

店主曰く、

「まず、なにも浸けずにそばだけ食べてみてください」

おっ、かなり自信があるね。

よし、それでは・・・うん、そばの香りが強い。

「そばって、こんな香りがするんだぁ」って感じますよ。

そばは目の前の自分の畑でとれた地粉だそうです。

それを石臼で挽いてるそうです。

自分の畑の玄そば、石臼・・・そりゃ自慢のそばでしょうなぁ。

天ぷらは天つゆも塩もなし・・・いいです醤油で食べます、160円だもの。

自分の畑の野菜を使っているから、こんなに安くできるそうです。

それでも、天ぷらだけでは儲けにならないそうです。

 

ここでめずらしポイント発見。

つゆが鶏ダシなんです。

他の店でも鶏ダシはあったんですが、それはあくまでもサブ的な存在でした。

それがこの店ではメイン。というかそれしかありません。

なんでも、この地区ではどこでも昔から鶏ダシなんだとか。

鶏ダシは好みが分かれるんですが、私は大丈夫でした。

サービスで高遠つゆも出していただきました、感謝、感謝です。

高遠つゆの辛み大根に金山町特産の「あざき大根」を使用したのは、

この店が始めてらしいですよ。

私が行ったときは、時期的に夏大根でしたけどもね。

ただ、鶏ダシはそば湯で割るといまいちでしたので、そばで食べきること

をお勧めします。

 

店も器も盛りつけも決して洗練された、という感じはしませんが、味には

関係ありません。充分おいしかったです。

「いやいや、雰囲気も味のうちでしょ」という方にはお勧めしません。

 

食べ終わって帰ろうか、と思っていたところにうれしいイベント発生。

なんと、今そば粉を挽いている所を見せてくれるというのです。

そば粉を挽いている所を見るのは初めてです、ワクワクしますね。

 

大きい石臼がゆっくりまわっています。

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写真ではわかりませんが、これでも昔よりは速くしてるんだとか。

 

そば粉を選別しています。

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奥の白い粉が「そば粉」として使用するもの、手前の茶色い粉が廃棄するもの

だそうですよ。

玄そばからどれだけの割合をそば粉にするかを「歩留り」と呼んでいますが、

この店では7割だそうです。

都会のお洒落なそば屋さんだと5割くらいになります。

割合が下がるとそれだけそばの実の中心のみを使用するので、色が白くなります。

ですから、それだけお上品なそばになるわけですね。