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神宮寺山城 近江国(大津 坂本)

2019年02月23日 | 山城

神宮寺山城(砦)
お城のデータ
所在地:大津市坂本日吉町 map:https://yahoo.jp/p2_vPs
区 分:山城(砦)
築城期:織豐期
築城者:浅井朝倉方
遺 構:土塁、平削地、切り岸 
比 高:477m 比高差:350m
目標地:八王子神社
訪城日:



お城の概要・歴史
元亀年間の志賀の陣において朝倉方が構築した城砦のひとつ。
1570年、朝倉氏による築城。

志賀の陣で朝倉・浅井勢が布陣した八王子山城より北西に450m、神宮寺山(標高447m)の山頂に築かれた山城。
頂部に50m四方の平坦地が見られ、その中央に土塁と思われる土盛りが確認できる。
特に南東側が広く平削され、その先は切岸状の急斜面となる。
斜面には2段の帯曲輪が確認でき、反対の北西方向には約100mに渡って緩やかに尾根が伸びている。
八王子山-三石岳間のトレッキングコースが城域の東側を通り、八王子山との間には土塁や堀切と思われる地形が見られる。
そのことから、八王子山城と連携した城であったことが窺える。



大津市教委は、同市坂本5丁目の山中にある「日吉神宮寺遺跡」から、石垣で囲まれた室町時代の建物跡の礎石などを確認したと発表した。この地は「日吉神宮寺旧跡」と伝承され、室町時代の古図に描かれている建物の位置関係とも一致するため、市教委は「古図に描かれた同寺の遺構である可能性が高い」としている。
 遺跡は「史跡日吉神社境内」の飛び地となっており、八王子山(381メートル)のさらに奥にある。
今回見つかった建物跡は、三方を石垣で囲まれ、広さは南北約20メートル、東西16メートル。その内側に大小の礎石が多数あり、南北12メートル、東西9メートル規模の建物があったと推定される。建物跡の遺物から、室町時代の建物跡と断定した。
 市教委の調査では、室町時代の「日吉山王社古図」(延暦寺蔵)には、織田信長による焼き打ち(1571年)以前の建物が描かれ、遺跡に該当する場所に建物があったことが分かるという。礎石の配置と古図に描かれた建物の形状から、この2つが一致する可能性が高いとみている。
 今回の調査ではまた、建物跡の約20センチ下の地層で平安期の遺構面も確認された。この下層には1メートル以上の土の堆積(たいせき)があり、さらに古い遺構が存在する可能性もあるという。(中日新聞)

参考資料:滋賀県の城(神宮寺山城)(神宮寺砦)、大津市教育委員会
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