まだお読みでない方は読まないでくださいね、のネタバレあります。
あらすじ説明などはありません。
ラストシーンも書いてません。
「鳥」(ヒッチコック映画)「包帯クラブ」京極夏彦、「メッシュ」(萩尾もと)「私の男」「拝金」(堀江さん)「死神の精度」などのネタバレにふれる部分もありますのでご注意ください。スイスの情報をいれたくない方も避けてください。「イマだ!知りたいニュース」
ネタバレお嫌いな方はどうぞどうぞ読まないでくださいね。(わたしは絶対読みたくない派でーす)
15日発売日にたまたま書店を通ったので読みました。
ずーっと読みたいと思っていたのですぐゲット。
20分くらいかかってしまったー(15分で読めるかと思ったんですが)
最初、40ページ(6分の1?)くらいを過ぎても、登場人物が二名なので、そこでハラハラ。
登場人物が少なすぎる、と攻められたらどうしようかと心配しました。
でも最終的に、主要登場人物は3人だったので、もしかして成功なのかもしれません。
「イマだ!知りたいニュース」で、持ち運び方人工心臓のニュースがあったので、主人公のつけるそれはすこしアナログですが、
それは平成に着物がはやったり、京極夏彦テイストだったり、「Lee」でいうアンティーク、真鍮の蛇口(ステンレスのほうが安くて軽いのでは?)カフェオレボウル、ファイヤーキング、リネンのクロス(湿気の多い日本ではリネンのクロスはコットンのように使っていては黴びてしまうという話を聞いた)
わたしも大好きなそういう美意識なんだろうと思いました。
電池式時計より、ねじまき鳥クロニクル、じーこじーことねじを巻くその無駄が美しいというひとをヒロ先生は教えてくれているのだわ、さすがスイス育ち。
私も行ったことがあるのですが、8月にもかかわらず、ものすごく寒くて、フリースジャケットを現地購入(スイスはきちんと夏でも売っている)を購入した記憶が蘇り
そしてそんな美しいスイスで、ヒロ先生がすさまじいイジメ、人種差別を受けたことは本当に気の毒で哀しい気持ちでいっぱいになりました。
夜、夫(「老人と海」以外の読書経験が思い出せないと言っていた)が「あらすじを話してくれ」と言うので、
「主人公は41歳、自殺志願者」
と言うと
「じゃあいつにして。最近俺の大好きなあいつ。西島」(「ジェネラル・ルージュを見て好きになったそうで。夫はキムタク主演ドラマも全てチェック、お笑いも全てチェック、福山も江口も好きらしいです)
ということで、主人公を西島くん、黒服を水嶋先生、少女を沢尻えりかさまにしてお話しました。
するとあら不思議。
うすら寒いと言われそうなオヤジギャグも一回りして、ソフィスティケートされてディーセントなユーモア、こんなにハンサムでできそうな外見なのにきゃははおもしろい、20以上年上の男になつくはずがないのが年若い女子の普通ですが、「私の男」(直木賞じゃなかったでしたったけ?)の主人公にしてもいいくらいのルックスの西島くんならきっとあり。
儚げですぐ逃げる悲哀の中年男も、アンニュイ漂って、なんだかいい感じ(映画化の折りには客集めのためならキムタクがいいとか言われそうですが…)
わたしの読書中のイメージはバカボンのパパと言われていたので、なんとなーく太ってて、困ってる感じ
を想像していたのですが、
小説の可能性って大きいですねー。
特に書かれていなかったように感じる主人公の特徴、どれほどの美形が演じてもいいわけで、ディカプリオでも藤木直人でもどんと来い超常現象です。
わたしが哀しかったからつい話してしまったのては、美少女エリカちゃんの良心の無償の愛。
「わたしが心臓病でお金かかるから、お父さん出てってしまったの。で、そのあと自殺してって聞いて。本当はね、お父さん、わたしの手術費のために自殺しかって言われて、わたしがお父さんを殺しちゃったんだって。その上、今回のドナーの人もわたしのために死んだんだよ(もちろん美少女は脳死の人の息の根を止めてしまったという意味で)」
とか(夫からは「辛すぎる聞いていられない」と言われました)
「鳥」の母親を喪失したメラニー
「包帯クラブ」の「わたしをいらないってお父さん出てってしまって。親にもいらないって言われる子どもってなんなんだろう」
などの「胸締め付けられる子どもの語り」
とにかくそれらを受け止める、まるで「フランソワーズ」と呼びながら癒す「メッシュ」の主人公のような主人公の爽やかでやさしい気持ちが一途に胸に染みて
読後感もサイコーなこの一冊。68万部も頷けます。
こんなにやさしい人でいっぱいになったら、鳩ボールにもならない世界になると思いました。
特撮ファンとしては、特撮方面から人気者が出るのも大変嬉しく、 これからもどんどんどんどん頑張っていって欲しいと思う次第です。
ちゃんと涙ぐむくらい盛り上がれたし、とっても読みやすかったです。(「マネジメント」挫折「資本論」挫折「大地」挫折。……全部高校の時挫折しました。ドストエフスキーはたぶん全作読破)
挫折させない文章って有り難いなと思う私でした。
「死神の精度」は短編集でしたが、長編のシリーズものにもできますね。
あらすじ説明などはありません。
ラストシーンも書いてません。
「鳥」(ヒッチコック映画)「包帯クラブ」京極夏彦、「メッシュ」(萩尾もと)「私の男」「拝金」(堀江さん)「死神の精度」などのネタバレにふれる部分もありますのでご注意ください。スイスの情報をいれたくない方も避けてください。「イマだ!知りたいニュース」
ネタバレお嫌いな方はどうぞどうぞ読まないでくださいね。(わたしは絶対読みたくない派でーす)
15日発売日にたまたま書店を通ったので読みました。
ずーっと読みたいと思っていたのですぐゲット。
20分くらいかかってしまったー(15分で読めるかと思ったんですが)
最初、40ページ(6分の1?)くらいを過ぎても、登場人物が二名なので、そこでハラハラ。
登場人物が少なすぎる、と攻められたらどうしようかと心配しました。
でも最終的に、主要登場人物は3人だったので、もしかして成功なのかもしれません。
「イマだ!知りたいニュース」で、持ち運び方人工心臓のニュースがあったので、主人公のつけるそれはすこしアナログですが、
それは平成に着物がはやったり、京極夏彦テイストだったり、「Lee」でいうアンティーク、真鍮の蛇口(ステンレスのほうが安くて軽いのでは?)カフェオレボウル、ファイヤーキング、リネンのクロス(湿気の多い日本ではリネンのクロスはコットンのように使っていては黴びてしまうという話を聞いた)
わたしも大好きなそういう美意識なんだろうと思いました。
電池式時計より、ねじまき鳥クロニクル、じーこじーことねじを巻くその無駄が美しいというひとをヒロ先生は教えてくれているのだわ、さすがスイス育ち。
私も行ったことがあるのですが、8月にもかかわらず、ものすごく寒くて、フリースジャケットを現地購入(スイスはきちんと夏でも売っている)を購入した記憶が蘇り
そしてそんな美しいスイスで、ヒロ先生がすさまじいイジメ、人種差別を受けたことは本当に気の毒で哀しい気持ちでいっぱいになりました。
夜、夫(「老人と海」以外の読書経験が思い出せないと言っていた)が「あらすじを話してくれ」と言うので、
「主人公は41歳、自殺志願者」
と言うと
「じゃあいつにして。最近俺の大好きなあいつ。西島」(「ジェネラル・ルージュを見て好きになったそうで。夫はキムタク主演ドラマも全てチェック、お笑いも全てチェック、福山も江口も好きらしいです)
ということで、主人公を西島くん、黒服を水嶋先生、少女を沢尻えりかさまにしてお話しました。
するとあら不思議。
うすら寒いと言われそうなオヤジギャグも一回りして、ソフィスティケートされてディーセントなユーモア、こんなにハンサムでできそうな外見なのにきゃははおもしろい、20以上年上の男になつくはずがないのが年若い女子の普通ですが、「私の男」(直木賞じゃなかったでしたったけ?)の主人公にしてもいいくらいのルックスの西島くんならきっとあり。
儚げですぐ逃げる悲哀の中年男も、アンニュイ漂って、なんだかいい感じ(映画化の折りには客集めのためならキムタクがいいとか言われそうですが…)
わたしの読書中のイメージはバカボンのパパと言われていたので、なんとなーく太ってて、困ってる感じ
を想像していたのですが、
小説の可能性って大きいですねー。
特に書かれていなかったように感じる主人公の特徴、どれほどの美形が演じてもいいわけで、ディカプリオでも藤木直人でもどんと来い超常現象です。
わたしが哀しかったからつい話してしまったのては、美少女エリカちゃんの良心の無償の愛。
「わたしが心臓病でお金かかるから、お父さん出てってしまったの。で、そのあと自殺してって聞いて。本当はね、お父さん、わたしの手術費のために自殺しかって言われて、わたしがお父さんを殺しちゃったんだって。その上、今回のドナーの人もわたしのために死んだんだよ(もちろん美少女は脳死の人の息の根を止めてしまったという意味で)」
とか(夫からは「辛すぎる聞いていられない」と言われました)
「鳥」の母親を喪失したメラニー
「包帯クラブ」の「わたしをいらないってお父さん出てってしまって。親にもいらないって言われる子どもってなんなんだろう」
などの「胸締め付けられる子どもの語り」
とにかくそれらを受け止める、まるで「フランソワーズ」と呼びながら癒す「メッシュ」の主人公のような主人公の爽やかでやさしい気持ちが一途に胸に染みて
読後感もサイコーなこの一冊。68万部も頷けます。
こんなにやさしい人でいっぱいになったら、鳩ボールにもならない世界になると思いました。
特撮ファンとしては、特撮方面から人気者が出るのも大変嬉しく、 これからもどんどんどんどん頑張っていって欲しいと思う次第です。
ちゃんと涙ぐむくらい盛り上がれたし、とっても読みやすかったです。(「マネジメント」挫折「資本論」挫折「大地」挫折。……全部高校の時挫折しました。ドストエフスキーはたぶん全作読破)
挫折させない文章って有り難いなと思う私でした。
「死神の精度」は短編集でしたが、長編のシリーズものにもできますね。