新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「ブラジル先住民の椅子」展は:)(スマイル)でした

2019-05-20 22:29:19 | 美術館・博物館・アート

きのう観てきた「ブラジル先住民の椅子」@ 埼玉県立近代美術館(MOMAS)のことを書きます。

昨夜は、この展覧会のことをブログに書き始めたのは良かったのだけれど、チラ見していたNHK大河ドラマ「いだてん」森山未來演じる美濃部一族(志ん生馬生志ん朝)すべて持って行かれてしまい「短編」になってしまいました
私、志ん生さんの現役時代は知りません(ビデオと録音は持ってます)馬生さんと志ん朝さんは現役時代も知っていますし、志ん朝さんに至ってはCDを数枚持っているほどですので、ご勘弁いただければ幸いでございます。

   

さて、「ブラジル先住民の椅子」@ MOMAS、きのうが最終日だというので、慌てて 出かけたわけですが、ホント、行って良かった

もう、観ている間ぢゅう、ずっとニコニコしっぱなし
こんな展覧会は、そうそうあるものじゃありません

この展覧会は、

南米大陸、ブラジル北部のアマゾン河やシングー川流域で暮らす先住民の人びと。彼らの作る一木造(いちぼくづく)りの椅子は、動物のかたちや機能的なフォルムに独特な幾何学模様が施されており、ユニークな造形作品としてみることができます。先住民にとっての椅子は、元々は日常生活の中で使用したり、シャーマンによる儀式や結婚式等の特別な機会に用いたりするなど、彼らの生活や伝統、独自の神話と結びついており、コミュニティ内の文化的・社会的なシンボルでもありました。今日、彼らはコミュニティの外との繋がりから刺激を受けて、自然を眺める眼に自らのアイデンティティを求め、用途や伝統に縛られない、より多様で自由な表現を生み出しています。 
 本展ではベイ・コレクションによるブラジル先住民の椅子約90点を紹介し、独自の感性から生まれた造形に、人間の豊かな想像力の発露を読み取ります。

というもの。
欧州からの移民や、アフリカから連れてこられた人たちの末裔ではなく、ブラジル土着の人たち(ビデオで観たお顔立ちは、まさにインディオ)が、現在も作り続けている「一木造りの椅子」どばぁ~っと展示されておりました。

椅子というよりは、腰掛け(ベンチ)なんですが、そのや描かれた模様楽しさときたら、もう…

おっと、この展覧会では、映像展示除いて、すべて写真撮影可でした。
会場で、係員さんに、

どうして座れないのよ?
座れなきゃ椅子の意味がないでしょ?

(軽い)抗議をしていらっしゃるおばさまがいらっしゃいましたが、「椅子の美術館」を標榜して、所蔵する椅子には自由に座れる MOMASならではのできごとかと思いますが、さすがに「借り物」の椅子に座らせるのはねぇ…

で、こうした 幾何学模様(キース・ヘリングを彷彿とさせるところがあります)の椅子もステキなんですが、

やはり、何といっても、動物をモチーフにした椅子たちかわいい ことといったらありませんでした
もいれば、

ワニもいるし、

コウモリもいるし、

アメリカ大陸最強ネコ科ジャガーもいるし(ブタではない)

カエルもいるし…、

そうとは見えない ながら、カピバラさんもいました。

造形的には、アリクイ良さげ

そんな中でも、何なんだ、これは だったのが、

スーパーマン ならぬ、スーパーモンキー

ほ~んと、楽しかった

ところで、この記事の上の方に、「一木造りの椅子」と書きましたが、これらの椅子は、別々に削り出した座面組み合わせて作ったものではなく一切れ(?)の木材で削り出し、ヤスリで滑らかにして、そして、文様を書き込んで作ったもの。

なぜ、ブラジル先住民の人たちは、パーツを組み合わせるのではなく、木材を削り出して椅子を作るのか、その辺りの説明はありませんでした

でも、ひとかたまりの木や石から、形のあるものを彫り出す(掘り出す)という行為は、まさしくアーティステックな行為だと思うわけで、その辺りの才能も技能もない私は、ただただ感嘆するだけなのでありました。

コメント
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