新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

細川さんちのお宝を拝見(その1)

2010-05-15 20:33:08 | 美術館・博物館・アート

暑からず寒からず、薫風が心地良い好天に誘われて、またまた行ってきました、東京国立博物館(東博)
東博名物(?)の「貸し日傘」も登場する陽気です。


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本日開催中の特別展は「細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-」 。

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細川藤孝(幽斎)から現当主(18代目)・細川護煕元首相に続く細川家(肥後藩主家)の400年の歴史の中で蓄えられ、護られてきた「お宝」満載の展覧会です。


細川家伝来の「お宝」に加えて、16代当主・細川護立氏が収集した古今東西の美術品などが、広い東博・平成館特別展示室をフルに使って展示されていました。
この展覧会で展示されている作品のほとんどすべては、護立氏が「細川家に伝来する文化財の散逸を防ぐ目的で財団法人として設立」した永青文庫のコレクションだそうで、いやはや、一つの家にこれだけのモノが伝えられて、大事に保管されてきたことが驚きです。
しかも、これだけのコレクションが「出張中」となれば、本家の永青文庫(公式HPはこちら)は臨時休業中かと思いきや、しっかりと開館しているというのですから、これまた驚き


   


私がきょう、「細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-」 (東博での会期は4/20~6/6)を観に行ったのは、「たまたまその気になったから」ではありません。


①是非観たいと思っていた「時雨螺鈿鞍」(乗馬用の鞍デス)の展示が5月11日から
②これまた観たいと思っていた菱田春草の「黒き猫」の展示が明日5月16日まで
③NHK日曜美術館での「大名家とアート-細川家の4人の殿様-」の放送が明朝


という状況から、どうしても今日行くしかなかったのですよ(仕事帰りに行く手もありましたが)。


で、行ってみますと、東博の特別展としては異例の空き具合でした。入場待ちの行列なんてものは皆無で、すんなり入れます。
また展示室内も、そこそこ混んでいるものの、展示ケースに張り付いた人混みの外からチラ見しかできなない、なんてこともなく、とてものんびり、ゆったり鑑賞することができました。
やはり、「いなか大名のお宝」のイメージがあるのでしょうか? (永青文庫のコレクションは、美術的にも歴史的にも価値の高い作品が目白押しなのですがねぇ)


   


出品作品の感想は、明日の「日曜美術館」を観て、反芻してから書くことにしまして、今日のトキメキ写真を数枚載せてお茶を濁しておきます。


まず、平常展の「愛染明王坐像」。


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鎌倉時代の作品とは思えない色鮮やかさ お顔も、こわかわいい…
前に来たときもこの像の写真撮影を試みたのですが、あまりにも薄暗すぎて、ブレまくり。今回は展示室の柱の助けを借りて撮影しました
ちなみに、この像の隣には、これまた色鮮やかな厨子が展示されていて、こちらも撮影したのですが、またもやブレまくりでした


100515_1_4_2 次に、考古展示室の埴輪2体。まずは群馬県薮塚本町の若水塚古墳から出土したという「盾持人(たてもちびと)」。顔の表情と、ちょっと傾いた体が楽しい


そして、コチラは埴輪界のスーパースター国宝 挂甲の武人」(こちらも群馬県出土)の背中…


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彩色されているのか、はたまた、単に汚れが染みついているのか判りません。

ただ、後ろから観ると、かなり胴のくびれた、スマートな武人であることが良く判ります。


   


ということで(?)、最後はこの1枚。


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上野駅の公園口近くから見えた東京スカイツリー
きょうの高さは、公表値: 368m ですが、いくらなんでも5月4日に見に行ったとき(ブログ記事はこちら)から成長していないってことは信じがたい…。


つづき:2010/05/16 細川さんちのお宝を拝見(その2)

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