─光る波の間─

現在ほぼツイッターまとめ投稿。アート(名和晃平、奈良美智他)映画・音楽・食べ物(日々のご飯)・雑貨etc...

今日の音読

2005-11-16 19:25:11 | 今日の1枚
11月に月が通るのは生あるものの運命、死という道。

 
 いまいるここから他のところに行く。
 
 それには単に旅への期待だけでなく
 慣れ親しんだやりかたを捨てること
 聖なる叡知を敬うことが必要だ。

 古い場所から新しい場所に移動する。

 それは目的地もわからぬ道を見わけ
 何も得られない可能性に
 持っているものすべてを賭けることだ。

 あなたは単に成長と窒息の結合

 可能性を苦痛につなぐ輪。
 こうしてあなたは自らの炎の番人となる。

 いまいるここから他のところに行く。

 それは冬に
 凍える寒さから身を守るためだけに
 鳥が春の巣の美しさを思い出すのに似ている。


『今日という日は贈りもの』(講談社)/ナンシー・ウッド著、井上篤夫訳


*



最新の画像もっと見る

コメントを投稿