─光る波の間─

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お蚕さま

2006-09-29 19:39:50 | つれづれ
岡野玲子さんの『妖魅変成夜話』

立ち読みしたりはしてたのですが、
いよいよ(?)ちゃんと買ってみました。
絵はすべて筆で描かれ、神仙思想をもとに、
女好きでおまぬけな主人公が、
クールで眉目秀麗な将軍にこき使われる話。
(噂によると、3巻あたりからまた『陰陽師』よろしく
話が複雑に入り組んでいくらしいんだけど^^;)

このなかに、蚕のお化けの話がありまして。


(虫の苦手な方、ごめんなさいね~)
けっこうグロい感じで描かれてたんですが、
私はなんだか懐かしくてね~。。

小学校のころ、蚕の飼育をしたんですよ。
3令くらいの幼虫を父親がもらってきてくれまして、
毎日、桑の葉っぱを取りにいって、
脱皮の様子や、繭を作るようすを観察したもんです。

蚕の白い肌はすべっすべで、
空気穴を開けた菓子箱で飼ってたんだけども、
耳を近づけると “シャクシャクシャク・・・”と、
葉っぱを齧る音が聞こえてきました。

いくつかの繭は、絹糸を取る実験に使い((-人-)ナム..)、
いくつかは羽化させて産卵させて、ケゴから育てるのに
チャレンジしたり・・・。
(これは失敗続きだった。蟻に持って行かれたりして)

あるとき、同級生が自分も飼いたいというので、
数匹を分けてあげることになった。
小箱に入れて、おうちに行くと友だちは習い事で留守で、
お母さんがでてきたので、
「あのー、これミカちゃんが欲しいって言ってたんでぇ‥」
「え?なにかしら?♪」
「あ、これです」

「うぎゃあぁぁぁぁ~~~~っっっ!!!!!」

半分腰を抜かして後ずさるおばさん。。。オーイヾ(゜▽ ゜;
失礼しちゃうわね。絹になったら大喜びのくせにさ。
オンナなんてヒドイ生き物よ。‥と、幼心に思ったね。笑

その蚕はそのときおうちに入れてもらえずw、
ガレージの車のボンネットの上に上げておくよう指示されました。w
まぁその後ちゃんと友だちの手に渡って、2人で最後まで育てましたがね。
そんなことをふと思い出しながら、蚕のお化けの話を読みました。

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