大航海時代の駄目猫

その場のテンションと勢いで生きてきた結果がごらんの有様。後悔はねーけど!

今年最後で大当たり!

2013-12-08 22:59:09 | げーじつな日々
フェルメールに次ぐ、氷魚さんの好きな画家であるW・ターナーの展覧会があるということで上野のターナー展に行ってきました。

よかったーーーー!!!

これはもう、久々のクリティカルですぞ。
光や大気をカンヴァスに表現するターナーの絵画に圧倒されるばかり。
あまりにも良くて図録を買っちゃったくらい。

特に凄かったのを何点か。

《レグルス》

この展覧会で一番印象に残った作品でした

敵国にまぶたを切られ、陽光で失明した将軍レグルスの逸話を描いた傑作。
光というものを強烈に表現したこの作品はぜひ生で見て圧倒されてほしい。


≪バターミア湖、クロマックウォーターの一部、カンバーランド、にわか雨≫



「堂々たる儚い弓が/壮大にそびえ立ち、ありとあらゆる色彩が姿をあらわす」
ターナーがこの絵にそえた、落日を迎えた山並みに突如かかる虹を歌ったジェイムズ・トムソンの詩句「春」から。
自然の美しさ、雄大さ、そして繊細さを伝えてくれる。


≪チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア≫



夏目漱石の「坊ちゃん」の中で、島に生える松の姿がターナーの描く絵のようだとして「ターナー島」と呼ばれる島が出てきますが、この作品の松がモデルではないかと言われているとのこと。
松の表現も惹きつけてくれますが、背景にある川の表現技法に感嘆の溜息。


《平和―水葬》



光を書くことに定評のあったターナーは黄色を無茶苦茶使うので「カレー・マニア」と称されたんですが、この作品では重厚な黒の世界。
今までの作品が黄色の世界だっただけに、この重々しさは新鮮でそして印象深い。
隠しテーマもあるんですが、それは本作品展で各自ご確認を。

と、いうことでまだまだいい作品はいっぱいあったんですが、割愛。
もう終わりが見えていますが、興味があればぜひ!!

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