goo

2024.9.7 『瑞穂』(ミズホ・188m)  胆振東部地震から6年が経過

 

 昨日の夕方仕事を終えて帰宅すると、

女房が「町内会から古希のお祝い届いているよ」と言う。

見るとのし袋が!

開けてみると2,000円が入っていた!

一瞬「俺の70年がたった2,000円かよ~?」

と思ってしまった心の狭い私。

しかし、安い町内会費しか払ってないもんね~

それに対して、折り目のない新札を入れてくださった心遣いに感謝!

改めて「ありがとうございます」

 胆振東部地震が発生し、

一瞬にして44人もの尊い命が奪われてから、

昨日で6年が経過した。

地震は厚真町、安平町、むかわ町、平取町などで、

無数の斜面に崩壊地を生んだ。

一瞬にして消失した森林は、

4,300平方キロにも及ぶと言う。

それがいったいどれほどの面積なのかは理解できないが、

私はこの目でこの一帯の山々を見て歩いた。

この一帯は高い山がなく、

おおよそ200m前後の里山が連なっている。

そしてそこには登山道などなく、

林業が盛んなこの一帯には、

林道や作業道が発達していた。

しかし、山に分け入ると、

そんな林道や作業道も、

その多くが崩壊に巻き込まれて消失していた。

その光景は凄まじいもので、

地震が秘めるパワーの大きさを、

まざまざと見せつけられた。

今日は土曜日だったが、

Hiromiが出勤日となっていたので、

極力近場で地震崩壊地のその後を見て歩くことにした。

 今朝安平町の瑞穂地区へと車を走らせた。

そして瑞穂ダムの手前で農道に入り、

終点のエゾシカ防護柵ゲート前を駐車地とした。

ここは「安平道」(三等三角点・242m)に向かう、

「ハビウ林道」の入口が隣りにある。

 エゾシカの防護柵ゲートを越えて林道に入ると、

間もなく再びゲートが現れて、

それも扉を開閉して中に入った。

すると前に広がる広い畑。

近隣の農家がトラクターを入れて作業をするそば畑だ。

その畑の奥には、

広範囲に渡る地震で崩壊した斜面が広がる。

この辺りは3年前に災害復旧工事が終了し、

崩壊した斜面には樹木の苗が植えられて、

再び崩壊することを防いでいる。

第三のエゾシカ防護柵扉を開けて、

周囲の光景を眺めながら歩を進めて行く。

 利用した作業道は、

元々地形図に記された林道だった。

しかし地震による崩壊でズタズタに寸断された。

それを災害復旧工事をするため、

作業道としてよみがえらせた。

私が初めてこの作業道に足を踏み入れた時は、

まだ工事が終了する前で、

多くの重機が入ったていた。

そんな作業道だがその後の大雨で、

既に決壊している。

この辺りは火山灰地なので、

地震や雨にはとにかく弱くてもろい。

 作業道が消失した地点のすぐ奥で、

崩壊した斜面に取り付いた。

作業道周辺では災害復旧工事が終了したものの、

いっサポ沢筋に入ると、

斜面の崩壊で押し流された土砂や樹木が、

いまだにそのまま放置され、

沢床にそれらが堆積して、

地震の凄まじさが伝わってくる。

 崩壊斜面の光景を眺めながら登り、

それが切れた地点で尾根上の古い作業道にのった。

それを利用して上部で垂直に交わる尾根にのりかえた。

ここで南に進んで行くと「瑞穂」(四等三角点)に至るのだが、

今日は視界がない南に向かうルートをやめ、

風景の良いポイントがある北へ進路を取ることにした。

ところが失敗!

笹がみるみる密度を増し、

丈も高くなった。

そして暑い!

確かに空気は乾燥して秋の気配だが、

天気がいいととにかく暑い!

笹の濃さと暑さで下山を決めた。

まあ今日は崩壊地の風景を眺めることが目的だったので、

このルートでそれは満たされた。

 下山は作業道に戻り、

下降しながらまた別の崩壊風景を眺め歩いた。

人目につく部分の復旧作業は終わったが、

一歩奥に入った辺りは、

復旧されることがあるのだろうか?

引き続き無数に広がる地震崩壊地には注視していきたい。

 駐車地に戻り、

暑くて疲れたので帰りたかったが、

天気がいいのでもう少し崩壊地の風景を楽しむことにした。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024.9.1 『右... 2024.9.7 「2... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。