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2024.9.22 『知決辺』(チケッペ・256m)  地震崩壊の知決辺川奥地探索

 昨年末厚真町で、

「知決辺川」に沿って伸びる林道に入った際、

その奥地で新たな林道の開削工事が進められていることを知った。

その林道名は「幌里チケッペ線」。

その前から「知決辺川」の奥地に興味があったので、

ぜひ新林道奥へ足を踏み入れてみたい、

と思ってきた。

但し、今尚工事が進められていると思われるので、

狙うなら工事を休む日曜日しかないと思っていた。

それで三連休中日は、

知決辺川奥地を探索することとし、

最終的には「知決辺」(四等三角点)に登ることにした。

「知決辺」にはこれまで北東側に位置する、

「安平道」(三等三角点・266m)経由で四度ピークに立っている。

また、地形図を見ると、

「知決辺川」をそのまま詰めて行くと、

「安平道」に突き上げる。

ただ、6年前の「胆振東部地震」が引き起こした、

「崩壊」の巣のような谷間なので、

どうなっているかはわからない。

 「知決辺川」は水量の少ない川だが、

河原がずいぶん広い。

そこに6年前の「胆振東部地震」による崩壊で、

大量の土砂と倒木が堆積された。

そしてながいことそのかたずけと、

河原の整備のため立ち入り禁止となっていた。

しかしそれも下流域では全て終了し、

知決辺川に沿う林道も付け替えられた。

 この朝車でゆっくり林道に入って行くと、

そこには今尚地震の爪跡がしっかりと残されていた。

堆積した流倒木や茶褐色の崩壊斜面が、

そこではむき出しのままだ。

林業用の重機が水没した場面さえ残っている。

 新しい林道をあまり奥へは乗り入れず、

適当なところを駐車地として歩き出した。

するとすぐに伐採地が現れた。

それも今まさに伐採されたばかりで、

その整備作業の最中だった。

但し、この日はもくろみ通り作業は全て休んでいた。

作業中だったら、

とても入ってはいけないだろう。

 林道を離れて伐採地に続く作業道に入った。

周辺の樹木が全て切り倒され、

それらも搬出された伐採地は、

すっきりして歩くのが実に気持ちいい。

伐採地のピークに上がるといい景色だ!

目指す「知決辺」のピークには、

伐採された尾根を詰めて行く。

伐採地を過ぎて作業道から樹林の藪に入った。

はじめは薄かった藪だが、

間もなく笹が濃くなり、

あっと言う間に丈も私の身長を超えた。

更に笹の密度が増し、

身動きするのも大変になった。

そこで尾根筋の前進をあきらめ、

一旦林道に下った。

伐採地から続く林道は、

尾根の北側に沿って続いていた。

 やっとの思いで林道に下り、

先へと歩を進めて行くと、

重機が3台作業を休んでいた。

そしてそれが林道の開削工事と理解できた。

今まさに林道が奥へと伸びているところだった。

目指すピークはその現場のほぼ真上にあったので、

そこから藪に入って、

四等三角点「知決辺」。

但し、この三角点は標石を目にしていない。

笹に包まれたピークだが、

標石をいくら探しても見つかっていない。

 ピークを後にして林道に下った。

そして駐車地に戻るため、

開削されたばかりの林道を歩いた。

辺りは地震による崩壊斜面が続く。

それらはまだ荒々しいままだ。

歩いていると工事標識が設置されていたので、

工事期間が確認できた。

工事は来年の2月までとなっていたが、

それでどこまで開削されるのだろう?

また興味津々だ。

 最後は伐採地の風景を眺めて駐車地へ。

この後もう一座知決辺川沿いでルートを探ることにした。

 

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