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2024.8.10 『上春別』(カミシュンベツ・179m)  風車のある風景の中で

 

 週末の土曜日、

日本海側の望来で広く美しい風景を堪能した後、

そこから見えていた風車群の近くに行き、

今度は風車のある風景を楽しむことにした。

 石狩市厚田区望来から、

道々527号線にのりかえて当別方面に向かうと、

山間部へと入り、

やがて道が大きく蛇行を始め、

峠状の地形となる。

その地形の最上部で砂利道に入った。

そこに巨大な風車が建つ。

大きなプロペラを備えた風車は、

その高さが数十メートルに及ぶ。

 砂利道に入ったところを駐車地とした。

この道にゲートがあるわけではないが、

広い風景の中に、

巨大な風車が建つ風景を眺めながら歩きたい。

風車の形状こそ違うものの、

なんだか「風の谷のナウシカ」を思わせる世界が広がる。

道は北東方向へと続き、

その先にはもう一基の風車が建つ。

また、南側にはやはり風車のプロペラが、

4基分見えている。

なかなか見られない景観だ。

 正面の風車手前でチェーンが張られて、

関係者以外の進入を拒んでいる。

そのチェーンのすぐ手前で、

右手の作業道に入った。

この作業道が雑草に覆われ、

ひょっとすると短パン姿では突破できないかな?

と危惧していたのだが、

何の目的があるのか、

きっちり草刈りされていた。

そしてそれに入ってた行くと、

巨大風車の真下を通り、

頭上でうなりを上げながらプロペラが回っていた。

それを見上げていると、

一種の恐怖さえ覚える。

更に「あのプロペラの先端に体を縛り付けられたなら、

恐怖のあまり狂い死にしてしまうだろう」などと、

誠にバカげたことを想像してしまった。

それとは別に小高いこの辺りからは、

北から西にかけての広い風景が見渡せ、

実に気持ちがいい。

 草付きの作業道は、

やがて砂利の新しい林道に吸い込まれた。

これは「望来林道」で、

一昨年新たに開削されたものと思われる。

どこまで続いているのかは不明だが、

これを利用して「上春別」の基部まで行く。

 真新しい林道は快適に歩を進められるが、

とにかく暑い!

途中で現れるゲートは、

開放されたままになっていた。

「これじゃ意味ないだろう」、

と思われたが、

恐らくその遥か手前の林道入口にゲートがあり、

それが閉じられているので、

こちらは開放されたままになっているのだろうと想像した。

林道の路面に最近車が走行した痕跡が、

全く残っていないので、

その想像は的を得ているだろう。



 駐車地から2.5kmほどで、

目指す「上春別」(四等三角点)の基部に達した。

2.5kmと言えば、

山歩きとしては非常に短い歩行距離だが、

この日の暑さではずいぶん長い距離に感じた。

そして基部には達したものの、

濃い笹を漕いでのピークは遠慮してパス!

かわりに林道を更に奥へと進んでみた。

するとその位置はもう、

『阿蘇岩山』(一等三角点・418m)の、

航空自衛隊レーダー基地がすぐ近くに見えるところだった。

しかし新しい林道は更に奥へと続いており、

興味津々だったが、

適当なところで引き返した。

 復路に入ると暑さで疲れた身体が重く、

一歩一歩歩を出すのも辛い。

なんだかやっとの思いで、

巨大風車まで戻った感じだ。

そしてまた恐怖を覚えるプロペラをしばし見つめ、

再び無意味な想像を重ねた後、

直線的な砂利道を歩いて駐車地へ。

汗だくの身の着替えを済ませて車を走らせた。

そこで外気温計を確認すると32℃!

つれえわけだぜ~

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