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2020.8.14 『椴山』(とどやま・718m)~『ポキヤップ山』(761m) 盆休山旅⑤ー③
14日(金)の朝は新冠川の河畔で目覚めた。
ここは広くて景色の良い車中泊地だった。
この日の予定は『椴山』~『ポキヤップ山』の縦走。
『ポキヤップ山』はずいぶん前から、
一度登ってみようと思いながら、
ズルズルとこの日まで時が流れてしまった。
『ポキヤップ山』に登るには、
通常「ポキヤップ沢」を利用して、
急斜面を登るものと推測する。
しかし『ポキヤップ山』の北隣りには、
二等三角点を有する『椴山』が連なっているので、
二山を縦走することにした。
6時05分、岩清水林道を少し上がった地点の、
ちょうど一台分が置ける駐車地をスタートした。
岩清水林道は二ヶ所に鎖のゲートがあるものの、
二ヶ所とも開放されていた。
しばらく「ポキヤップ沢」に沿って登る林道だが、
標高220mで沢から離れ、
林道としては珍しく斜度を増して、
よいペースで高度を上げていく。
辺りは緑が美しく、
まるで高い屋根のトンネルを、
ゆっくりくぐり抜けているような場面も。
そして林道は終点を迎える。
実はこの終点は地形図上で示された地点よりも、
更に奥まで伸びていた。
従って最初の目標である、
地形図上の「593m」標高点までの時間が短縮された。
7時10分、「593mP」。
ここから広い尾根を『椴山』に向かう。
帰路で広い風景の中での、
下降尾根選定に注意を要するにところだ。
尾根上は丈の低い笹やシダ類植物に覆われているが、
歩きにくいことはなく、
足下に隠された倒木や小枝に気を付けながら進む。
そして急登を経て、
7時50分、二等三角点「椴山」。
木々の間から東にガスに覆われた『リビラ山』が見える。
このピークに人が訪れることは無さそうで、
その痕跡がまるで見られなかった。
三角点の標石周りをきれいにし、
『ポキヤップ山』に向かった。
稜線上を一旦70mほど下る。
笹原の美しい稜線歩きだ。
そして両山の最低標高まで下りきった後は、
約100mの登り返しとなる。
細尾根となり片側がすっぱりと切れ落ちた部分もあり、
気を抜けない登行が続く。
またこの登りでは、
はっきりした踏み跡が見られるようになり、
やはり「ポキヤップ沢」から、
直接『ポキヤップ山』を目指す人が多いと思われる。
急登が続き、最後は鋭角なピークに這い上がり、
8時30分『ポキヤップ山』。
三角点のない狭いピークだ。
この日二個めの初登バウムは、
バウムクーヘンではなくパイまんじゅう。
長年の思いが叶った山頂に感動。
日高山脈のほとんどがガスの中に隠されていたが、
岩清水の新冠川が見えていた。
下山はショートカットして、
「ポキヤップ沢」に下ってもよいのだが、
渓相がわからないので、
Hiromi を危険にさらすわけにはいかず、
またHiromi のルートファインディングトレもあるので、
登路のルートを忠実に下ることにした。
9時20分、再び『椴山』。
ここから広尾根となるので、
ルートファインディングが難しくなる。
そんな下りでは前を歩くHiromiが、
二ヶ所で違う方向に下り出して修正。
更に林道に下る手前の「593mP」付近では、
私も少々まごついた。
その後林道に下ってからは淡々と下るも、
やはり斜度のある林道を再認識。
10時45分、駐車地。
昼頃から雨が降りだす予報だったので、
ガスにも包まれずよかったと安堵した。
かたずけを終えて岩清水まで戻り、
天候をチェックすると、このあとは全道的に雨模様となり、
翌日まで長引くとのことだったので、
とりあえず栗山町まで戻ることにした。
そこには車ごと雨を避けられる場所があるので・・・