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2019.11.16 『佐主岳』(619m)  新たな林道を求めて・・・

 悪天候予報の週末は、

今回も近場で楽しむことにした。

『佐主岳』はこの時期になると登りたくなる山のひとつ。

山々の積雪が中途半端になり、

ひどく歩きずらくなるので、

林道を歩くことが快適に感ずるようになる。

また、林道から見る風景も、

木々の葉が落ちてしまい、

木の間越しに遠くまで見渡せるようになる。

もうこの山に登るのは何度目になるか・・・

そんな『佐主岳』だが、

今回はまた新たな林道を伝って、

登山口まで進んでみることにした。

 

 土曜の朝Hiromi を迎えに行き、

夕張を過ぎて穂別キャンプ場に向かった。

もうキャンプシーズンを遠に過ぎた広い駐車場には車が一台もない。

8時10分、駐車場を徒歩でスタートした。

気温は0℃。

ポロカサヌシュベツ沢川に沿って西に伸びる林道は、

うっすらと雪が積もっているが、

その下はどろどろの地面で、

次々に現れる水溜まりの面積がやけに広い。

それを避けながら歩き、

8時30分、林道分岐。

この分岐をそのまま直進すると、

最も歩いた回数が多い林道だ。

今回はこの分岐から右に入ることにしていた。

地形図を見る限り、この林道を歩いて登山口に至るルートが、

3本あるルートのうち一番長いと思われた。

ところが・・・

初めて歩く林道は、

カーブのたびにその先がどうなっているのかと、

わくわくさせられる。

数年前の災害で他の林道が大きな被害を被り、

ズタズタになっているので、

当然この林道も荒れていると予測し、

上下雨具を着用していた。 

そして予測通り林道は倒木や決壊で荒れ果てており、

笹もかなりはびこっている。

傾斜がでてストックを出した。

林道は北から西へと進み、

最後は南から東へと方向を変えていく。

つまり逆時計回りで、

円を描くように林道が山肌に刻まれている。

目指す『佐主岳』の姿は、

進路を東向にとるまで見え続けた。

数々の倒木や決壊箇所を越えて、

10時45分、Co.480で登山口。

ここまでの歩行距離が6.8km。

この距離を歩いてようやく登山口だ。

しかしこの登山口からは、

頂上まで0.9kmしかない。

緩やかな笹原の中の踏み跡をたどるが、

その踏み跡も今では笹に埋もれて、

跡が確認できない箇所もある。

その後は急斜面のトラバース。

わずかに付いた雪が足元を滑らす。

ストックがなければ非常にきつい場面だ。

トラバースを終えると尾根の急登。

丈の低い笹の中の踏み跡をたどって登っていく。

最後は頂上に飛び出すのだが、

飛び出したところで笹の海に飲み込まれる。

以前は笹刈りがされて、

スッキリした頂上だったのだが。

11時20分、一等三角点『佐主岳』。

頂上は風があって寒いので、

滞在時間わずかで下山開始。

うっすらと積もった雪が滑らす滑らす!

Hiromi がおっかなびっくりでゆっくり下る。

そして11時40分、再び登山口。

ここで昼食だ。

今日も私の手製サンドイッチとカップ麺。

そして私はここでアウターを赤に替えた。

以前ここの林道で出会ったハンターが言っていた、

「動くものを見たら、何でも射つやつがいるから気をつけた方がいい」と。

誤射の標的にはなりたくないので、目立つ服装をする。

昼食後は最も歩いた回数が多い林道を下る。

この林道は整備されていて、倒木や笹なぞはない。

障害物が多く荒れた林道を登った後は、どうにも味気なくつまらない感じだ。

それ故ただ黙々と下る。

 13時25分、登路で最初に現れた林道分岐。

この地点でちょうど一周したことになる。

林道歩きがほとんどのルートとしては、

実に楽しめる周回ルートだ。

その後またどろどろの林道を歩き、

13時45分、駐車場。 

結果、登路の歩行距離が7.7km。

下山の歩行距離が7.8km。

最も長いと思って歩き出した林道が、

終わってみれば100mだけ短かったことに驚き!

人はつまらないと言う林道歩きも、

終わってみれば「楽しかったなあ!」

ともらすHiromi 、

めんこい弟子だあ・・・

 

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