白鑞金’s 湖庵

元ノラ猫タマと愉快な仲間たちの日記・エッセイ・コラム。

境界示す浮具設置 辺野古沖、海上作業進む(2)

2017年01月24日 | 日記・エッセイ・コラム

アメリカを見てみよう。経済的要因。財政政策の破綻。ニーチェのいう「ルサンチマン」は、今度は、余りにもわかりやすい形を取って現われた。

「ボルシェヴィズムに金を出す強欲なユダヤ人銀行家の陰謀という妄想は、彼らの生れつきの無力さの徴しであり、優雅な暮しは幸福の徴しである。これにさらにインテリのイメージがつけ加わる。インテリは他の人々には恵まれていない高尚なことを考えているように見え、しかし汗水流して苦労し体を使って働くことはない。銀行家とインテリ、貨幣と知性、この二つは流通の指数であり、支配によって傷つき、歪められた者たちの否定された願望像である。そして支配者はこの願望像を、支配の永遠化のために利用しているのだ」(ホルクハイマー&アドルノ「啓蒙の弁証法・P.360」岩波文庫)


そこでは「ユダヤ人」であろうとなかろうと高額納税者は特別なのだ。差別対象はむしろ低所得者層に置かれている「ユダヤ人」、である。それもすべての「ユダヤ」である。最上層階級に位置する大富豪を除いてみれば、そこでは、ありとあらゆる「マイノリティ」がおおっぴらな差別対象へと方向付けられたことがわかるに違いない。今回の米大統領選挙は、どれだけの期間続くかわからないが、ともかく「この差別体制」を容認するかどうかが問われてもいる選挙だった。アメリカは容認する側を選んだ。

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「レッテル貼り的なメンタリティがそもそも反ユダヤ的なのである。そういうメンタリティに目的論的に含まれている差異への怒りは、自然を支配していながら、社会的には支配されている諸主体が抱くルサンチマンであって、彼らがさしあたり社会的マイノリティを脅かしているところでも、自然的マイノリティへ矛先を向けようとする」(ホルクハイマー&アドルノ「啓蒙の弁証法・P.422」岩波文庫)

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大手マスコミはいつも対米追従なので、記事を読んでも、読者の側でいったん翻訳し直さないといけないという大変面倒な手続きが必要だ。沖縄の米軍基地問題について。県知事はアメリカへ行くと言っているがどんな返事を持って帰ってくるのか。返事はどんな内容か。それは「合意」に値するものなのか。値するとすれば、一体どこがどのような意味で、なのか。どさくさ紛れに子供向けの「お年玉」のようなものを手土産に帰ってくるかも知れない。しかし米軍基地反対のための署名は既に行われた。最終的な集約は一月三十一日。反対する側に「総がかり実行委員会」も名を連ねている。この「総がかり」に目を止めたからこそ署名した人々が一体どれほどの数にのぼっているか。その意味内容をじっくり噛み締めてから渡米してもらいたいと思うばかりだ。しかし資本主義の本領はもっと急速に進む。なかでも「ハイブリッド化」傾向。ハーフやクォーターは当り前の時代。さらにはそのまたハーフやクォーターがどんどん産出されるという不断の傾向。さて、外交官の心得として。

「内戦へのイギリスの敵対的な干渉を念頭において、レーニンはイギリス共産党に対し、『ヘンダーソン一派とスノードン一派がロイド-ジョージとチャーチルを敗北させるのを助ける』ために労働党と『選挙協定』を締結するよう勧めた。しかしこの勧告は、早期の革命の展望への自信を背景にして出されたものであった。このパンフレットの戦術的処方箋にみなぎっていたのは、労働者政党の平党員を彼らの指導者の本性について啓蒙し、指導者にそむいて党を分裂させることが必要だということであった。ヘンダーソンを支持するのは、『絞首刑にされている人を縄が支えるように』でなければならなかったのである」(E.H.カー「ロシア革命~レーニンからスターリンへ~・P.23」岩波現代文庫)


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今のようなグローバル資本主義の中では、かつてよりずっと楽に考えられるようにはなったに違いない。戦術と言っても「入門編」レベルでしかないが、この程度でよければ上げておこう。

「疑う余地のない結論として、イギリスの共産主義者は、議会活動に参加《しなければならず》、議会の《内部から》労働者階級をたすけてヘンダソンやスノーデンの政府の成果を実地に見せなければならず、ヘンダソンやスノーデンをたすけて、ロイド-ジョージとチャーチルの連合に勝たせなければならない。それ以外の行動をとることは、革命の大業を困難にすることを意味している。なぜなら、労働者階級の大多数の見解に変化がなければ革命は不可能であり、このような変化は、大衆の政治的経験によってつくりだされるのであって、けっして宣伝だけでつくりだされるものではないからである。『妥協せずにすすめ、向きをかえるな』──もしこう言っているのが、明らかに無力な労働者であるならば、──ヘンダソンとスノーデンがロイド-ジョージとチャーチルとに勝つばあいには、大多数の労働者が短期間に自分たちの指導者に失望して共産主義支持にかわるであろう(いずれにせよ、共産主義者にたいして中立は、多くは好意的中立にかわるであろう)ということを知っている(いずれにせよ、知っているべきである)少数の労働者であるならば、このようなスローガンはあきらかに誤っている。これは、接近の途上にあって、すぐには行動することのできない十万の援兵を待つために、『立ちどまったり』、『向きをかえたり』、はては『妥協』までもしなければならないときに、一万の兵が五万の敵との戦闘に飛びこむのも同然である。これは、インテリゲンツィア的な児戯であって、革命的階級のまじめな戦術ではない」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.72~73」大月書店)


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「すべての革命、とくに二〇世紀の三つのロシア革命によって確証された革命の基本法則はこうである。すなわち、搾取され、抑圧されている大衆がいままでどおりに生活できないことを自覚して、変更を要求するだけでは、革命にとって不十分であって、搾取者がいままでどおりに生活し、支配することができないことが、革命にとって必要である。『《下層》』が古いものをのぞまず、『上層』が《いままでどおりにやっていけなくなる》ときにはじめて、そのときにはじめて、革命は勝利することができる。言いかえれば、この真理は、全国民的な(搾取されるものにも搾取するものにもかかわる)危機がなければ、革命は不可能であるという言葉によって言い表わされる。つまり、革命のためには、第一に、労働者の大多数(いずれにせよ、自覚した、思慮の深い、政治的に積極性のある労働者の大多数)が完全に変革の必要を理解し、この変革のためにすすんで死に応じ、第二に、支配階級が政府危機にあり、この危機がもっともおくれた大衆をも政治に引きいれ(あらゆる真の革命の標識は、いままで政治に無関心であった勤労被抑圧大衆のなかの、政治的にたたかう能力のあるものの数が十倍に、あるいは百倍にさえ急増することである)、政府を無力にし、革命家が政府をすみやかに打倒することができるようにする必要がある」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.73~74」大月書店)

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「イギリスでは、とりわけロイド-ジョージの演説そのものを見てわかるように、プロレタリア革命の成功のこの二つの条件があきらかに成熟しつつある。若干の革命家のあいだに、これらの条件のそれぞれにたいして、考えのたりない、注意のたりない、自覚のたりない、評価のたりない態度が見うけられるからこそ、共産主義左派の誤りは、いまでは二重に危険である。もしわれわれが革命的なグループでなく、革命的な《階級》の党であるから、また、もしわれわれが背後に《大衆》を引きつけたければ(そうしなければ、われわれはたんなるおしゃべり屋におわる危険がある)、われわれは、第一に、ヘンダソンあるいはスノーデンがロイド-ジョージとチャーチルを打ちやぶるのをたすけなければならない(もっと正確に言えば、前者がよぎなく後者を打ちやぶるようにしなければならない。なぜなら、《前者は自分の勝利をおそれているから!》)。第二に、労働者階級の大多数が、われわれの正しいことを、すなわち、ヘンダソン一派やスノーデン一派がまったくものの役にたたないこと、彼らの小ブルジョア的・裏切的な本性、彼らの破産が避けられないことをその経験によって確信するのをたすけなければならない。第三に、大多数の労働者がヘンダソン一派に失望していることを《もとにして》、重大な成功の機会をとらえ、ヘンダソン一派の政府を一挙にたおせる時機を近づけなければならない。もっとも賢く、もっともしっかりした、小ブルジョアどころか大ブルジョアであるロイド-ジョージでさえ、きのうはチャーチルと『衝突』し、きょうはアスキスと『衝突』して、まったく途方にくれてしまい、ますます自分(とブルジョアジー全体)を無力にしているとすれば、ヘンダソン一派の政府は、なおいっそう途方にくれてもがくであろう」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.74」大月書店)

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「もっと具体的に述べよう。私の見るところでは、イギリスの共産主義者は、第三インタナショナルの原則と、議会に《かならず》参加することを基礎として、その四つの政党とグループ(いずれもきわめて微力であり、あるものはまるきり微力である)を一つの共産党に統一すべきである。共産党は、ヘンダソンとスノーデンに『妥協』、つまりつぎのような選挙協定を申しいれる。ロイド-ジョージと保守党との同盟にたいしていっしょにたたかおう。労働者が労働党あるいは共産党にいれた投票数(選挙によらず、特別の投票による)に比例して、議席をわけよう。煽動、宣伝、政治活動の《もっとも完全な自由》を保留しよう、と。この最後の条件がなければ、ブロックに応じることはできない。なぜなら、それは裏切りだからである。イギリスの共産主義者は、ヘンダソン一派とスノーデン一派を暴露する完全な自由を絶対にまもり、かつまもりぬかなければならない。ちょうどロシアのボリシェヴィキが、ロシアのヘンダソン一派とスノーデン一派、すなわちメンシェヴィキにたいして、それをまもりつづけ(一九〇三年から一九一七年まで《十五年間》)、かつまもりとおしたのと同様に」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.74~75」大月書店)

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「もしヘンダソン一派とスノーデン一派がこういう条件でブロックを受けいれるならば、われわれは得をする。なぜなら、われわれにとっては議席の数はまったく重要ではないからである。われわれは議席を追いもとめはしない、この点では譲歩するだろう(ところが、ヘンダソン一派、とくに彼らの新しい友だち──というよりは彼らの新しい主人──つまり独立労働党にうつった自由党員たちは、なによりも議席を追いもとめている)。われわれはとくをするう。なぜなら、ロイド-ジョージ《自身》が大衆をおこらせている折も折に、《われわれ自身》の煽動を《大衆》のなかに持ちこみ、労働党がいっそうはやく自分の政府をつくるのをたすけるばかりでなく、われわれの共産主義的宣伝全体を大衆がいっそうはやく理解するのをたすけるからである。この宣伝をわれわれはなに一つはぶくことなく、なに一つ言わずにおくことなしに、ヘンダソン一派にたいしておこなうわけである」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.75」大月書店)

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「ヘンダソン一派とスノーデン一派がこの条件でわれわれとブロックをむすぶことを拒絶するならば、われわれはさらに得をする。なぜなら、われわれは、ヘンダソン一派が全労働者の統合よりも《自分たちと》資本家の親近関係のほうをのぞんでいることを、一挙に《大衆》にしめすことができるからである(純メンシェヴィキ的な、まったく日和見主義的な独立労働者の内部でさえ、《大衆》はソヴェトに賛成していることに注目せよ)。われわれは一挙に《大衆》の目のまえで得をすることになる。大衆は、ロイド-ジョージのりっぱな、きわめて正しい、きわめて有利な(共産主義にとって)説明を聞いたのちはとくに、ロイド-ジョージと保守党との同盟に対抗した全労働者の統合に共鳴するであろう。われわれは一挙に得をする。なぜなら、ヘンダソン一派とスノーデン一派はロイド-ジョージに勝つことをおそれ、単独で権力をとることをおそれていること、労働党に反対して保守党に《公然と》手をさしのべているロイド-ジョージに《こっそりと》支持してもらおうとつとめていることを大衆の面前で実証するからである。わがロシアでは、一九一七年二月二十七日(旧暦)の革命のあと、メンシェヴィキとエス・エル(すなわちロシアのヘンダソン一派とスノーデン一派)にたいするボリシェヴィキの宣伝が、まさに同じような事情のために得をしたことに注目しなければならない」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.75~76」大月書店)

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「われわれはメンシェヴィキとエス・エルにこう言った、──君たちはソヴェト内で多数を占めている(ソヴェト第一回全ロシア大会では、ボリシェヴィキは一九一七年六月に総投票数のわずか13%しかもっていなかった)から、ブルジョアジーをまじえないで権力をとることをおそれた。そして、憲法制定議会ではエス・エルとメンシェヴィキ(両者は、もっとも緊密なブロックをむすんでおり、実際には《一つの》小ブルジョア的民主主義派をなしていた。一九一七年十一月におこなわれたロシアの憲法制定議会の選挙では、三六〇〇万人以上の選挙人をふくむ集計表によると、ボリシェヴィキの得票は総投票数の25%、地主とブルジョアジーの諸政党が13%、小ブルジョア的民主主義派、すなわちエス・エルとメンシェヴィキとその同類の小グループが62%であった)が、多数を占めることをよく知っていたので、ブルジョアジーが憲法制定議会の選挙をのばしたとき、エス・エルとメンシェヴィキは、この延期に反対して精力的に最後までたたかいぬく力がなかった」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.76」大月書店)

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「ヘンダソン一派とスノーデン一派が共産主義者とのブロックを拒絶するならば、共産主義者は一挙に得をして大衆の共鳴をかちとり、ヘンダソン一派とスノーデン一派の信用をおとさせるであろう。そして、このためにいくつかの議席を失うとしても、それはわれわれにとって、いっこうたいしたことではない。われわれは、絶対に確実なごく少数の選挙区、つまり、わが党が候補者を立てても自由党員に有利に、労働党員に不利にならないような選挙区にだけ党の候補者を立てることにしよう。われわれは選挙宣伝をおこない、共産主義の宣伝ビラをまき、わが党の候補者の出ていない《すべての》選挙区では、《ブルジョアに反対して労働党員に投票するよう》、すすめる。同志シルヴィア・パンクハーストと同志ガラチャーが、これを共産主義の裏切りと見なすか、あるいは社会主義の裏切者にたいする闘争を放棄することだと見なしているのは、誤りである。反対に、これによって共産主義革命の大衆は疑いもなく得をするであろう」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.76~77」大月書店)

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「イギリスの共産主義者にとっては、いまは、大衆に近づいていくことさえ、自分たちの言い分に耳を傾けさせることさえ、非常に困難なことがしばしばある。私が共産主義者として演説し、ロイド-ジョージに反対してヘンダソンに賛成投票してほしいと述べるならば、たしかに私のいうことに人々は耳を傾けるだろう。そこで、私は、なぜソヴェトが議会よりもよいものであるか、プロレタリアートの独裁がチャーチルの独裁(ブルジョア『民主主義』という看板でかくされている)よりもよいものであるかということばかりでなく、私が自分の投票によってヘンダソンをささえたいとおもっているのは、ちょうど一本の綱が絞首刑を受けた者をささえているようなものであり、ヘンダソン一派を彼ら自身の政府に近づければ、ちょうどロシアとドイツにおける彼らの思想上の同類のばあいと同様に、私のいうことの正しさが証明され、大衆は私のがわに引きよせられ、ヘンダソン一派とスノーデン一派の政治上の死がはやめられるということをも、わかりやすく説明することができるのである」(レーニン「共産主義内の『左翼主義』小児病」・「レーニン全集31・P.77」大月書店)

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正確な情報はわからないが、東京五輪反対派のデモ中に逮捕者が出たらしい。今回の東京五輪反対派の中には世界的な著名人も名を連ねているが。例えば浅田彰など。二〇二〇年開催予定の東京五輪。反対の理由には正当性が認められると思われる部分が大変多いということに気づいているだろうか。「復興五輪」と位置づけられているが、その実質は「原発被害隠し」であると。しかしこの程度のことも念頭に置けないばかりか報道すらできない日本の「自由」とは何か。そこからも始めなければならないだろう。

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