
下北の入口、野辺地駅は特急は止まる割には本当に寂しい駅だ。迷子にはならない。写真の右はむつバスタ-ミナルに貼ってあったので写真を撮った。この619円の時給じゃ、10時間働いて、東京/八戸の特急券にしかならない。乗車券片道稼ぐには後20時間働かなきゃならない。働くのが無理なら昔映画の「真夜中のカ-ボ-イ」みたいに飛行機の代わりに長距離バスしかない。多分それでも20時間は働かなきゃならない。地域格差というが、下北も能登半島と同じくヘアピンカ-ブの細い道は今や山を削り幅広のスッキリした道になり、往来がよくなった。山へ上がれば、人の気配のない大公園や陸上競技場と住民の数に見合わない施設も充分。工事がある限りは仕事にもありつけられる・・・・役場負担大きくもう無理だろう。ハ-ドばかりがインフラでないだろうが、地元業者のエゴで「ひかり」電話を使えない地区がある。パソコンも困るが、長話だけじゃなく仕事上に時給上回る電話代を払う側もたまったものじゃない。
たしか温泉旅館もあったと思うがあまり清潔ではないようだったので入らなかった。
下風呂から少し外れた海岸線にへばり付くような小さな小川沿いの村を思い出す。海岸道路からすぐ丘になって、低い木造平屋の家が転々としていた。冬でもないのに付近を歩くだけで厳寒の厳しさを彷彿とさせていた。昼過ぎの三時頃だったと思うがどの家からも物音一つ聞こえるでもなく付近には大きな木もないことから、荒涼とした光景がいっそう際立ってみえた。
下風呂は光通信が着ていないとは、地元外の企業が工事するとのことに反発して、町として拒否したとのことだが日本の過疎地の縮図か?。目先の利権を追わざるを得ない町というか寒村の実態を示す。明日の希望が持て無ければ光という文明にまでは知恵が回らない。一部の識者が反対すれば村八分にあうだけ。息子・娘達は下風呂から出て行って帰ってくる心配は無い。自分ももう余分な情報は要らない年齢になってるから光が来なくても新聞とTVで事足りる。僅かな年金と蓄えで平穏に家に籠もって暮らせれば良い。ってなわけで村=町はますます進歩からは取り残される運命に…。
でも、昨日の成田空港からの帰りに京成上野付近で多くのホームレスを目撃した。過疎地には家籠もり人が増え、都会にはホームレスという難民が確実に増えている。昔は浮浪者、乞食とか言われていたと思うが、これら家や職の無い人々のほとんどは日本国籍を持った人である。
石油のプレゼントも途上国援助も無駄とは言わないが、一部の軍事大国への相変わらずの援助の垂れ流しや政府の無駄遣いは何とかならないものだろうか。
海外援助の見直しや政府の無駄遣いを少し節約すれば過疎地の家籠もり人やホームレス難民を減らす方策が考えられると思うのだが。