三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、インチキ宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり、そしてそのことを日記にまとめてみたり。

マイケル・モス『フードトラップ』

2018年10月28日 | 

マイケル・モス『フードトラップ』によると、糖分、脂肪分、塩分が加工食品に欠かせない三本柱です。
食べたいという欲求の源となる成分ですが、健康のことを考えると摂取を減らすべき。
しかし、それだと商品が売れなくなってしまう。

ランチャブルズという子供向けの人気商品があります。


https://ameblo.jp/onigawarawin/entry-12242293663.html

1988年に発売されたもので、トレーにボローニャソーセージ、クラッカー、チーズが入っています。
ネットで調べると、こんなの誰が食べるのかというようなシロモノですが、子供には人気があるそうです。

https://ameblo.jp/topicos/entry-12223701402.html

母親たちの最大の問題は時間。
忙しい母親たちは、健康的な食事を子どもに食べさせようと苦心しているが、食べ物を用意する時間がなくなってきた。

母親たちは、悪夢のような毎朝の狂乱について延々と話した。テーブルに朝食を並べ、学校にもたせるランチを用意し、靴ひもを結び、子どもを送り出す。

1955年には女性の38%近くが働いていた。
1980年には51%。
1999年、25~54歳の女性のうち、77%が仕事に就いている。

もう大変。何もかもが大慌て。子どもたちは、あれはどこ、それはどこ、って聞いてくる。私だって出勤の準備をしなくちゃいけない。ランチを3人分用意しなきゃならないのに、どんな食材が残っているかさえ覚えていない。子どもたちは平凡なランチじゃ満足しない。私だって子どもが喜ぶものを持たせたい。それに、私もちゃんとしたランチを食べたい。でも食品棚にまともな材料が残っていないかもしれない。

そこで、子供が喜ぶし、親も楽ができるしというので、ランチャブルズが売れるというわけです。

子供だけではありません。
ベビー・ブーマー世代のスナック消費が増えた理由。
きちんと食事を取ることは過去のものになった。
ブーマー世代は朝食・昼食・夕食という昔ながらの概念を放棄してしまったようだ。
少なくとも、3度の食事はかつてのような日常の習慣ではなくなった。
まず、早朝ミーティングが普及して、朝食が抜かれるようになった。
ミーティングがほかの仕事にも響き、遅れを取り戻すため昼食が抜かれるようになる。
夜は夜で、子どもが野球の練習に参加して帰宅が遅くなる。
それに大学生にもなれば自宅を離れてしまう。
親は次第に夕食を取らなくなる。
しかし、ブーマー世代が空腹を抱えたわけではない。
彼らは食事を抜いた分をスナック類でまかなうようになった。

格差が広がっている。新鮮で健康的な食品を食べるほうがお金がかかる。肥満問題には大きな経済問題が関わっているのだ。そのしわ寄せは、社会的資源に最も乏しい人々、そしておそらく知識や理解が最も少ない人々にのしかかってくる。


日本でも同じような問題があります。
子供食堂がはやっています。
2000か所以上あるとか。
貧困のため食べられない子供、あるいは一人で食事をする孤食の子供に、みんなと一緒に食事をする場を提供していると言われます。
しかし、日曜学校の延長みたいなところもあると聞きますし、子供たちが来ないので集めるのに苦労しているところもあるそうです。
お母さんが忙しかったり、疲れて帰ってきたりした時に、子供食堂を利用する人が多いとも聞きました。
それでも、コンビニ弁当がある日本のほうがいささかましなのかもしれません。

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